子ツバメのお尻で失礼します! かぼちゃの

鉄道物語

走る電車

May 7, 2002
鉄道と縁のあるかぼちゃ・・・

生まれたときから、鉄道と縁のあるかぼちゃだった・・・
父が国鉄マン、住むところは国鉄の官舎(これは今や死語かな)・・・
母は旅行好きで、春休みや夏休みにはよく遠距離旅行をしたものだ。

小学生のころは、信州、九州、北陸、山陽、・・・
乗り物に弱いわたしには、バスが大の苦手なので、いく先々で観光バスに乗るのが苦痛だった。
子供心に対策を考え、バスに乗ったらとにかく寝る!を励行!おかげで、道中の風景は見てない、ガイドの案内は聞いてない観光旅行だった。
バスから降りると途端に気分はよくなるので、何とかこなしていたが・・・

国鉄マンの特別家族パスを利用し、国鉄の保養所に宿泊したおかげで、当時の公務員の身分であちこち連れて行ってもらえた。
なお、本州制覇・南下編はこのころの桜島(鹿児島県)でストップしている・・・

ちなみに父は建築家で、現役中は新幹線の駅交通科学博物館、退職してからは札幌、仙台、博多などの地下鉄の駅の設計をした。


夢の超特急・新幹線試乗

国鉄といえば、世界に誇る新幹線!
日本の大動脈、東海道新幹線は1964年(昭和39年)10月1日に開業した。
その直前に、新大阪〜彦根間を試運転する新幹線に試乗させてもらった。 座席を数列外した空間に、さまざまな計測装置が積み込まれた新幹線の列車に乗り込んだ。
新幹線は、当時の感覚ではまさに風を切って、飛ぶように疾走していった。
技師の人たちが忙しく機械を調節したり、計測したりしている横を子ども達が喜んではしゃいでいたものだ。
新大阪〜彦根間をあっという間に走りぬいた試運転の列車は、しばし停車した後、またすぐに出発するというとんぼ返りの旅だった。

新幹線


ほんとの話・・・『列車飛び乗り術』

学生のころ、国鉄のローカル線福知山線の「塚口」駅前に住んでいた。

ここは大阪駅から二つ目の駅である・・・
大阪駅のある梅田というと、東京駅の八重洲のような都会のど真ん中。
そこから当時の国鉄でわずか15分なのに、塚口ははっきり言って田舎だった。
知る人ぞ知る、福知山線沿線・・・。
宝塚、三田、篠山、篠山を経て終点福知山まで今でも二時間あまりで走る線である。

今でこそ電化されて通勤時間帯は数分毎に列車が発着するが、当時は汽車が走っていて、ラッシュアワーでも45分ぐらいに1本、昼間になると一時間半に一本ぐらいしかなかった。
おまけに単線で、駅の前後だけ複線になるという超ローカル線。
学校へ行くには、一度梅田に出てから地下鉄か環状線に乗りかえる。
阪急電車にも「塚口」という駅はあるが、何しろ家が国鉄の駅の真ん前、玄関を出ると改札口が見えるという環境だったから、歩いて15分ぐらいかかる阪急電車を使うはずがない。
問題は列車の本数だけ!

学生のころは何でもぎりぎりでするのが得意なものですよね!
宿題は電車の中か、講義の前の時間に図書館でやる。
テストの準備は一夜漬け、卒論は秋も深まってから慌て出して、
最後の3日ぐらいは完徹(完全徹夜)で仕上げる、なんてね!

当然、通学時間もぎりぎりで勝負。
朝ご飯も食べないで、かばんを引っつかんで家を飛び出したら、改札口の向こうに汽車が止まっている!
もうすぐ、発車!
これを逃したら、次の汽車は1時間半後、間に合うわけがない!


注意: お間違えなく・・・蒸気機関車付きの汽車でした!
駅舎          ・・・・・・・ 汽車ぽっぽ

ここで、学生時代のわたしは何をした?
脱兎のごとく改札口に突進しながら、大声で「待って−−−っ!」と叫ぶ。
別に叫ばなくても、田舎の平屋木造駅舎の前は何もなくて、タバコ屋さんと住宅があるだけ。 人通りもほとんどない。
昼日中に駅に向かって走っていくのはわたしだけ!
目立たないはずはない。
それに近所に住んでいて、毎日乗っているから駅員さんは顔見知り。
わたしを見とめた駅員さんは、他の駅員さんに合図をする。
その駅員さんは汽車の運転手に合図する。
改札係は改札口を開けて通してくれる。
(あ、必要なときだけ開くのです(^ ^;)
発車寸前なので、すでに改札口は閉まっているのが当然・・・)


本来なら、陸橋を渡った向こうのプラットフォームが大阪行きなのだが、そんな悠長なことしてる暇はない。
わたしは「すみませ−−−ん!」と叫びながら、改札口を走り抜けて、やおらプラットフォームの下へ飛び降り、線路を飛び越えていく。
そして線路から汽車に飛び乗る!
注意: 汽車だからデッキから乗れるのです!

それを確認した駅員さんが、運転手に合図して、汽車はようやく発車するというわけ。
この間、2分から3分だろうか・・・
天下の国鉄を止めて、学校に通った豪傑女子学生はそうざらにはいないと思いませんか!
福知山線塚口駅の駅員さんたち、お世話になりました  ありがとうございました・・・


ミニ周遊券

学生時代の記念に、卒業旅行というものがある。
関西育ちのわたしは、小学校は伊勢志摩、中学校は箱根〜鎌倉(!)〜東京、高校は九州半周という修学旅行を経験した。
しかし、大学には卒業旅行ないし修学旅行というものがなかったので、親友と二人きりで記念旅行をした。

このときに利用したのが、当時のミニ周遊券
行く先までの往復と、目的地エリアのフリー切符がセットになっているものだった。
今なら、JRの○○フリーきっぷだろう。

JRの説明によると、◆ お乗りいただける列車は、
(1) 往路・復路は特急・急行列車の普通車指定席がご利用になれます。
(2) フリー区間内では、特急・急行・普通列車の普通車自由席がご利用になれます。他、JRバス関東・日東交通バス・小湊鉄道バスの指定された路線に乗り放題です。
となっているから、当時と同じままらしい。

「往復+フリータイプ」の切符のサイトは・・・ 往復+フリータイプの切符

当時のほうが種類が多かったようだ。
これを利用して、東北へいった。

まず大阪から新幹線で東京へ。上野から東北本線で仙台へ。
青葉城を散策して、車で松島へ。
平泉の中尊寺と毛越寺を見学した後は、花巻から宮古へ出て浄土ヶ浜へ。
リアス式海岸の豪快な風景を満喫して、盛岡へ出る。
二人ではだめと言われながら、大阪からわざわざ来たんだからと、無理を言ってわんこそばを食べる。
小岩井農場へ行きたかったが時間不足で断念し、帰阪
これをけっこう安く行ったような気がする。

その後、東北へ行く機会を得ず、本州制覇・北上編盛岡(岩手県)どまりでウン十年・・・(^ ^;)


会社がちがうJR・・・

関西出身の人間だから、親戚も友人も関西が多い。
おまけに妹は新横浜駅の近くに住んでいる。
新幹線で関西に行くとき、妹の家に行くとき、新横浜まで出ることが多い。
これが今はちょっとした問題なのである。

最近は、いちいちキップを買うのは面倒なので、イオカードを愛用していた。

鎌倉限定イオカードはいろいろあります・・・
こちらのページで見れます
鎌倉限定イオカード

イオカードで最寄の駅からJRに乗り、新横浜駅で出ようとして、自動改札機にカードを入れると、ガッチャン!
なに? 残額は足りていたはずなのに・・・
周りの人が不審そうに見ている・・・ 
仕方なく、ブースにいる駅員にカードを見せると、「これは使えません」・・・
?????

これはJR東日本のプリペイドカードだった・・・
このことを普段はほとんど意識していなかった。
改めてみると、「JR東日本」の文字がある・・・
で、新横浜はJR東海の駅なんだって!

JR東日本をご利用のみなさま、そしてイオカードをご利用のみなさま
新横浜駅にはご注意ください!


現在使っているのは、Suica

Suicaカード ・・・Suicaの説明サイト  

機械の口に入れないで、かざすだけでいいので、取り忘れはない・・・
けれど、残高がカードに書いてないのが不便だなぁ・・・
それにチャージするときは最低3000円が必要(^ ^;)
イオカードは1000円でも買えるのに!

ちなみにSuicaは新横浜駅でも使えるそうです!



いくつになっても「青春18切符」!

2002年4月関西旅行をした。
その間に、友人の企画で長浜日帰り旅を楽しんだ。
JR高槻駅から新快速で1時間半あまりで長浜にいける。
長浜は今や、大河ドラマ「利家とまつ」の影響で訪れる観光客ナンバーワンの街だそうだ!
街の紹介は他の人にお任せして、ここでは利用したキップの話!
青春18きっぷ・・・ 「青春18きっぷ」です!

青春18きっぷ


これはそもそもお金のない学生さんをターゲットにできたキップのはず・・・
だけど、誰が使ってもいいのです!
学生はもちろん、子連れだって、退職者だって、高齢者だって、電車に乗れる人なら誰でも!
ただし、利用方法にちょっと注意が必要:

■ JR全線の普通列車(快速含む)の普通車が1日乗り放題
   新幹線・特急・急行・グリーン車・寝台車には乗車できない
   指定席券を購入することで指定席を利用できる
■ 学校が長期休暇となる、春・夏・冬の期間だけ、購入・利用できる
   券面に書かれた「利用期間」の間だけ使える
   次のシーズンへの「持ち越し」は不可
■ 5回分で1枚・11500円のきっぷ
   1回分(2300円)からの購入はできない
■ 年齢・性別・職業など一切関係なく、誰でも使うことができる
   学割は適用外
■ 1人1日あたり1回分(2300円相当)を使う。1回分は「当日」限り有効
   利用日「当日」は、何度でも途中下車が可能
■ 1枚のきっぷを同時に複数人でも利用可能
   その場合は同一行程となる

注意:「一回改札を通ると、一日のみ有効」ということは:
夜中の12時を過ぎて乗車し、
翌日の夜中の12時過ぎに最初に停まる駅まで有効


最初の駅でスタンプを押してもらい、その後は金魚の糞よろしく、ずらずらと駅員の前を通り過ぎるだけ!
気分はVIP、この奇妙な集団に気付いた人は唖然としている(^ ^)

今回は短期間の利用だったが、うまくプランを練れば、安い料金でかなりの距離を移動できる。ただし、乗り換え回数は多いかもしれないが・・・

青春18きっぷのサイト・・・ 青春18きっぷ

このサイトの情報を参考にすると次のような旅程を組める:

乗換駅着時刻発時刻そこから乗る列車
東京  23:43快速ムーンライトながら
大垣 行き 東京〜小田原 全車指定席
横浜00:11 (ここで青春きっぷにスタンプをもらう)
大垣06:5607:01普通・網干行き(高槻〜明石間快速)
米原07:3707:50新快速・姫路行き
姫路10:1311:04普通・三原行き 山陽線経由
岡山12:2612:43 快速山陽シティライナー・岩国 行き
岩国16:0216:13普通・下関行き
厚狭18:51 (乗り換えなし)
下関19:2319:26普通・南福岡行き
小倉19:44  (鹿児島線に直通)

東京発が前日になっているので、横浜までの乗車券を買って乗る。
(この時間だと、乗り換え回数が少ないので選んでみた)
横浜通過が00:11なので、ここで青春18きっぷにスタンプを押してもらう。
これで、ここからきっぷが発効する!

東京から小倉まで、
費用は、2300円+横浜までのきっぷ代+お弁当および雑費
雑費には、東京〜小田原間の座席指定料金が含まれる
所要時間は、ほぼ20時間なり!



注意:かぼちゃはJR東日本およびJR東海とは何ら利害関係はありません

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