・・・ 栗田美術館 ・・・
15 June, 2001

25 July, 2001

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栗田美術館(HP)のことは、友人からずっと勧められ続けていた。
そして、去年、夫が群馬赴任になり、足利市に近いところだというと、そんなに便利なところにいるなら絶対に行くべきだと、本当に強く勧められた。

日光に行く途中に寄るといいと教えてもらった。
しかし、日光に行ったときは、それだけで精一杯で行くことができなかった。

調べてみると、夫の家から車でほんの30分ぐらいの距離のようだった。
そして、去年、足利市に行った時に、栗田英男記念館まで行った。あいにく、夕方の閉館時間を過ぎてしまったので入れなかった。そしてますます、思いが募っていった。

そのうちに、一年経って、思いがけなく単身赴任は終わってしまった。

もっと、あちこち行っておきたかったのに・・・
せめてもう一年赴任が続けば、あちこち行けたのに・・と後悔と未練が残った。

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栗田美術館

栗田山荘
栗田山荘尾、奥に見える大屋根は本館

住所〒329-4217 栃木県足利市駒場町1542番地
п@0284-91-1026(代表)
Fax:0284-91-2153
HP: http://www.kurita.or.jp/
交通
(電車)
東武伊勢崎線足利市駅下車、タクシーで15分

JR両毛線富田駅下車 徒歩10分
交通(車)東京から首都高速道路の箱崎インターから、
東北自動車道を利用して佐野・藤岡インター下車
美術館通り旧50号交叉点、栗田山一帯
*大駐車場完備
休館日月曜日(ただし、祝日の場合は翌日)
年末年始(12月28日−1月2日)
開館時間 午前9時30分より午後5時まで
入館料一般1550円/小中高生520円
団体20名以上10%割引


栗田英男記念館:〒326-0808 栃木県足利市本城 3-2004
         п@0284-21-3434


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尾瀬行きの夢がかなったあと、予定外で太田市に一泊余分に泊まったので一日時間が空くことになった。まるで天の啓示のように思われた。

翌日は、爽快な目覚め!

昨日は、普段あまり運動しないのに、条件の悪い雨の中を16キロも歩いた。去年のスリーデーマーチでも10キロしか歩かなかったのに・・・。
足に靴擦れができていて、登りはかなりきつかった。 今日は疲れが残っていて大変かな、と心配していたが、心地よい目覚めに自分ながらびっくり!

今日一日、思いがけなくおまけの休日となった。なにをしようか、どこにいこうか、なんて迷うことなく、今日の特番は栗田美術館に決まりだ。ずっと、行きたかったところ、しかもこんなに近くまで来ているのだから・・・

若葉マークでもいけそうな距離と道で、30分あまりの運転で到着。太田市からは国道407号線をたどり、ところどころに栗田美術館の大きな看板が目立ち始めるとそれにしたがっていくと、すんなりと美術館の前に出る。このあたりは栗田山というのか、横道に入ったところから景色が変わった。道は広くなり、すぐ左に広大な駐車場が見えてくると、それが美術館の入り口だ。

今日は、県のサービスデーとかで、一般1550円の入館料を1390円にしてくれた。
はいってびっくり!
お城の入り口のような門から見えていた建物が美術館かと思いきや、それは売店だった。
案内図を見て、あまりの広大さにまたびっくり。そして、砂利道をずっと歩いて、栗田山荘の前を通り越して、やっと本館にたどり着く。とても美術館とは思えない、真っ白な漆喰壁に大屋根の瓦がしぶい、2階建ての大きな建物だ。一歩中に入ると、陶磁器好きの物にはなんともいえない感動が・・・

なんとぜいたくな空間に、なんとすばらしいディスプレイ!
陶磁器も、こんなところに置いてもらえたら本望だろうという感じだ。


雨の平日でもあり、来館者はほとんどいないので、貸し切り状態でゆっくり堪能できた。
小雨の中を本館から歴史観へ、また無名陶工祈念聖堂へ、栗田山荘へと巡っていく。広大な敷地に緑の植栽をたっぷり見せながら迂回する順路は、巨大な盆栽かジオラマの中に入り込んだようで、一昔前の世界の雰囲気がする。

歴史観
風変わりな建物の歴史観、手前右に見えるのは門柱の一部


しかし建物は、和風建築と現代建築のミックスした不思議な集まり。
ほかにも、資料館、世界陶磁館(ミュージアムショップと特別展示館)、阿蘭陀館(ミュージアムショップ)、陶磁会館(喫茶室)は入場できる建物。碑がいくつかあり、茶室は外から覗ける。工房や登り窯、山草園、迎賓館もある。全部を見て回るには半日では足りないだろう。

ここに展示されているのは、江戸時代(1603-1867)肥前鍋島藩で生産された伊万里と鍋島だけ。しかも、これらは、すべて無名の陶工たちの手によるものだそうだ。

伊万里
日本で最初に作られた磁器で、オランダ東インド会社によって西欧に輸出された。日本はもとよりヨーロッパ、アジアの人たちに最も愛され親しまれたもの。特に豪華絢爛な赤絵は圧巻。複雑豊富な形は、世界でももっとも変化ある磁器。
鍋島
藩窯として、藩主の自家用品、贈答品、献上品として、特別な配慮と組織の元に製作されたもの。非凡な様式美を樹立し、陶磁工芸のいずれの面から見ても他の追随を許さない。


栗田美術館は、伊万里、鍋島を館蔵する世界最大の陶磁美術館である。
陶磁器に興味のある方には、必見の美術館だと思う。

歴史館の上階の窓から周囲を見渡していたときに、ふと目に入ったものにまたまたびっくり!
なんと、目に前にあるのは、「あしかがフラワーパーク」(HP)だった。去年、大藤を見に行ったところである。大きな道路とJRの線路をはさんで隣同士にあるとは知らなかった。

足利フラワーパークを望む
歴史館の窓から「あしかがフラワーパーク」(HP)を望む
右方の丸い植樹の横にある平たい緑は大藤の棚

藤の季節に足利フラワーパークと栗田美術館をメインイベントにすれば、すてき旅ができそう。
そして、そのときお昼を食べるのに、お勧めのレストランを紹介しよう。
足利市大月町にあるイタリアンレストラン「Belvedere 月ヶ丘茶寮」である。

ここは、まだ二回しか行ったことがないのだが、必ず満足してもらえること請け合いだ。お料理がおいしいのは当然のことだし、雰囲気はいい、サービスもいい、建物は足利市の賞を受けたというすばらしいデザインだ。おまけに信じられないくらいの値段なのである。
この近所に住んでしまいたいくらいの一押しレストランなのだ。

お出かけになりたい方には、電話番号や簡単な地図をご提供します。
別に頼まれたわけでもないのに、どうしてここまで・・・(^ ^;)


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