・・・面白いドイツ語・・・


30 September, 2000



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herz   ドイツ語は面白い   herz

何がおもしろいといって、その語順がまずおもしろい。
ドイツ語は何からはじめてもいいんです!

中学、高校と6年以上(?)、英語を勉強していると、英語は語順の言葉と思えてくる。日本語ともっともちがうところではないかと思う。まず最初は主語から始めないといけない。その次は動詞類。その後に目的語があって、たいていの副詞はその後にくる。中学時代、徹底的に頭に叩き込まれたルール、「S+V」。

ドイツ語を習い始めて、最初に教えてもらった文章は今も忘れられない。ドイツ語の先生に教わったのではなくて、まだABC(アーベーツェー)も習わないうちに先輩から教わった文章だ。

「私は今日の午後、図書館へ行きます。」

英語なら
I go to the library this afternoon.

ちょっと目先を変えてみたくてもせいぜい

This afternoon I go to the library.

ぐらいしか変えようがないだろう。

ドイツ語なら

Ich gehe heute nachmittag in die Bibliothek.
Heute nachmittag gehe ich in die Bibliothek.
In die Bibliothek gehe ich heutte nachmittag.

と3通りの言い方ができる。
これは主語のほかに、動詞以外の言葉が2種類(「今日の午後」と「図書館へ」)あるからで、これが5種類あれば6通りの言い方ができる計算。

上記の文章で唯一守らないといけない法則は、動詞を2番目に置くということ。 たまたま主語が一番最初にくると、次は動詞ですっきり英語と同じになる。 もし「今日の午後」という副詞句が先頭にくると、ドイツ語では、「行く」という動詞が次にくるが、英語なら、「私は」という主語がつづくわけである。

またもっとおもしろいのは、助動詞を使うと、本動詞は一番後ろに飛んでしまうことだ。

たとえば、「彼女は車で横浜へ行くことができる」というなら、
英語の場合

She can go to Yokohama by car.

ドイツ語なら

Sie kann nach Yokohama mit dem Auto fahren.
Nach Yokohama kann sie mit dem Auto fahren.
Mit dem Auto kann sie nach Yokohama fahren.

となる。3通りに言えるのは上記の通り、主語、述語以外の単語が2つあるから(「車で」「横浜へ」)。どれも2番目に、「できる」という意味の「kann」があって、文末に「行く」という意味の「fahren」がくる。

ちなみにこんな風に、述語部が前後にあって他の成分を囲んでいるので、これを「ドイツ語の枠構造」といいます。

最初の文に日本語をあてると、「彼女は、できる、横浜へ、車で、行く」となる。何だか日本語と似ていませんか? 述語を最後にいうところが。

次におもしろい文章を一つご紹介。

Sie ist schön.

「彼女は美しい」

ところが 文末に一語加えて、

Sie ist schön gewesen.

とすると、とたんに意味は

「彼女はきれいだった

となってしまう。
英語なら
She is beautiful.

She was beautiful.

となるので、2語目の動詞が過去形だから、すぐ過去の話しとわかってしまいますね。ドイツ後の場合は、ちょっと間があるんです。

・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・

街を行く女性、後姿がとってもきれいね。

Sie ist schön・・・(ウヒヒ!)

ナンパでもしようかと、追い越して見て・・・

・・・gewesen.(エッ、ウソッ!)

・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・

ドイツ語の場合は、最後まで聞かないと真実はわからないのです!

ちなみに

Ich bin jung  ・・・・・ gewesen!   m(_ _:)m

herz herz herz  
なんて面白い言葉なんでしょうね
皆さん興味が涌いてきましたか
  herz herz herz




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