[子易比比多神社] :こやすひびた、子易明神、比比多神社。



住所:伊勢原市上粕谷字子易1763。
祭神:
 神吾田鹿葦津姫命(木花咲耶姫命)。
本殿:平入、東南向。 千木:
神紋:巴。

場所:小田急伊勢原北口から大山ケーブル行き明神前下車すぐ。国道246より大山へ向い途中右手、pk少し。

由緒,伝承:「天平年中(729ー749)、当国守護の任にありし染谷太郎時忠が当国安土・子宝を願い勧請す。後、その内室懐胎に及び信仰益々篤く、ひたすら安産の祈祷奉るに忽ち霊験現る。依って、社頭以下設備怠り無く造営す。」と伝わる。爾来神号を「易産大明神」「子易大明神」と称え、安産守護神として崇敬される。
染谷時忠は藤原鎌足の玄孫、東大寺初代別当良弁僧正の父で、鎌倉に居住し鎌倉の始祖と言われる。良弁は雨降山大山寺の開山上人である。
祭事:7/15「例大祭」
(由緒・お話)


 <左:拝殿>  <右:末社>

写真 写真

往時より参拝者が安産の符と少量ずつ持ち帰り拝殿の向拝柱がやせ細り現在の柱は3代目という。熊野速玉神社の神木で暖地に自生するマキ科の常緑高木の「梛(なぎ)」の雌木が境内にあり、良縁・円満・子宝に恵まれるという梛木の葉を入れたお守り袋がひそかに人気を集めている。

往時はこの辺りから上は大山の神域で境内前には旅館が並んでいたという。本殿は享保2年のもので真後ろが大山になる。

残念なことに社殿の奉納額・絵天井にまで「千社札を貼るバカモノ」が多いようで、温厚な宮司氏もさすがに修復もできないと嘆いておられた。