● 沿 革
 ■ 寺名「想善寺」は念仏行者「惣善」に由来
 
天正年中(1573〜1592年)この土地の惣善という人がお堂を建て、念仏生活をしたのが始まりとされています。想善寺の寺名はこの念仏行者「惣善」に由来しています。


元禄五年(1691年)私部村寺社書上帳には、境内東西六間、南北十一間の中に、正面五間、奥行き二間半の藁葺きの本堂兼庫裡、地蔵堂、観音堂があったとの記録が残っています。
 ■ 中興の上人「遍空」
 





その後、遍空上人の代になると、堂宇の腐朽がひどくなったため広く有縁無縁の奉加を求めたところ、檀家冨田武右衛門はその私財を捧げ、また当地の領主であった畠山義紀より多くの喜捨を得、寛政二年(1790年)本堂、庫裡、山門などが総瓦葺きで再建されました。
これにより、寺観を一新したので、遍空上人を当山中興としています。