Sdf2ogr オンラインマニュアル ver1.03
概要
sdf2ogrは、OGRを利用した国土地理院が刊行している数値地図2500(空間データ)データ変換プログラムです。
OGR自体は、様々なデータフォーマットに対応していますが、当アプリケーションは、Mapinfo社のTABフォーマットのみをサポートしています。
動作環境
C言語で書かれたコマンドラインアプリケーションなので、GDALがコンパイルできれば多分動くと思います。
動作確認をおこなったプラットフォームは以下のとおりです。
- WindowsXP Home + cygwin+ GDAL1.2.6
- Mac OS 10.2.8 + GDAL1.1.9
- Redhat Linux 9 + GDAL1.2.6
ダウンロード
sdf2ogr-0.1.2.tar.gz
インストール方法
STEP.1
ogrが含まれている、GDALライブラリをダウンロードしてインストールします。
gdal Downloas
GDALを解凍し、解凍したディレクトリに移動します。
tar xvzf gdal-1.2.6.tar.gz
cd gdal-1.2.6
configureを行います。
./configure
makeを行います。
make
su
make install
STEP.2
次にsdf2ogrをインストールします。
sdf2ogrをダウンロードしてインストールします。
sdf2ogr-0.1.2.tar.gz.
GDALを解凍し、解凍したディレクトリに移動します。
tar xvzf sd2ogr-0.1.2.tar.gz
cd sd2ogr-0.1.2
makeを行います。
make
make install
installでは、インストールしたユーザの binディレクトリに"sdf2ogr"をコピーします。
例えば ユーザ名が"soba" なら /home/soba/bin/ にインストールされていれば成功です。
binディレクトリにインストールしてほしくない場合は、makeだけで行えば、カレントディレクトリにできる"sdf2ogr"だけが行われ、 binディレクトリにインストールは行いません。
マニュアル
sdf2ogr [-rv] [-p SDF_DIR] [-d SAVE_TAB_DIR]
オプションの説明 :
-r:出力先にあるTABファイルを削除してから、TABファイルを生成します。
※出力先にTABファイルがある場合に "-r"オプションがないとエラー終了します
-v:バージョンを表示します。
-p SDF_DIR
SDFを解凍したディレクトリを指定してください。
"-p"オプションが無い場合は、カレントディレクトリを探します。
-d SAVE_TAB_DIR
保存先のディレクトリを指定してください。
"-d"が無い場合はカレントディレクトリに保存します。
-s EPSGの投影法を設定します:7系の場合は2449です。
2443 : 平面直角座標系 (I系)(JGD2000(GRS80))
2444 : 平面直角座標系 (II系)
2445 : 平面直角座標系 (III系)
2446 : 平面直角座標系 (IV系)
2447 : 平面直角座標系 (V系)
2448 : 平面直角座標系 (VI系)
2449 : 平面直角座標系 (VII系)
2450 : 平面直角座標系 (VIII系)
2451 : 平面直角座標系 (IX系)
2452 : 平面直角座標系 (X系)
2453 : 平面直角座標系 (XI系)
2454 : 平面直角座標系 (XII系)
2455 : 平面直角座標系 (XIII系)
2456 : 平面直角座標系 (XIV系)
2457 : 平面直角座標系 (XV系)
2458 : 平面直角座標系 (XVI系)
2459 : 平面直角座標系 (XVII系)
2460 : 平面直角座標系 (XVIII系)
2461 : 平面直角座標系 (XIX系)
EPSG一覧 hogemanさんより
http://d.hatena.ne.jp/hogeman/20041022
簡単な説明
#sdf2ogr
カレントディレクトリにある、すべてのディレクトリを展開し数値地図2500フォーマットのファイルを検索します。発見したすべてのファイルを元にして、カレントディレクトリにTABファイルを作成します。
#sdf2ogr -p /tmp/23105 -d mapdata
/tmp/23105にある、すべてのディレクトリを展開し数値地図2500フォーマットのファイルを検索します。発見したすべてのファイルを元にして、"mapdata"ディレクトリにTABファイルを作成します。
TIPS
ESRI Shapefileがほしい方は、OGRがインストールされていると思いますので
ogr2ogrで、Shapefileファイルに変換できます。
使用方法
#ogr2ogr -f "ESRI Shapefile" road_pgn road_pgn.tab
とやるとroad_pgnフォルダに road_pgn.shp等のファイルができます。
一括でやりたいならば、以下のスクリプトをどうぞ
#ls -1 *tab | awk '{print "ogr2ogr -f \"ESRI Shapefile\" tmp "$1;}' | sh
TODO できたらいいな
- 道路属性文字化け(バグ)
- 属性データの完全なサポート(ってサポートしてないんかい)
- 道路ネットワークの起終点データを属性に入れる
- ESRI Shapefileのサポート
- PostGIS Geometryのサポート
- 地図投影
- 文字コード変換/li>
- win32バイナリの提供
- win32 GUIの提供
- C++ にリプレイス(って最初からC++ でやれよ)
※バグはSJISのエスケープ文字の問題だとしたら解決できるかな?
※地図投影と、ESRI Shapefileのサポートしたバージョンが実はほぼ完成していたりしますが、とりあえず数値地図2500を自分では使わないので放置しています。欲しい方は連絡ください。
リンク
バージョンアップ履歴
- Version 0.1.2 平成17年5月12日
gdal1.2.0以上でUnable to create new layerとのエラーが出るバグを修正(Yaskeyさんありがとうございます。)投影法の指定ができるオプション追加
- Version 0.1.1 平成16年9月13日
開くファイル数が多い時にでるfileope errorのバグ修正。駅のPOINTデータが三角点のデータに入っているバグ修正、その他バグ修正
- Version 0.1 平成16年9月12日
とりあえず動いた。座標も正しそう。
免責・制限
本ソフトウエアに関して一切動作保証をいたしません。
本ソフトウエアに起因してご使用者に直接または間接的損害が生じても、いかなる責任をも負わないものとし、一切の賠償等は行なわないものとします。
本ソフトウエアに不具合、不備等があっても、程度の如何にかかわらず訂正、修補する義務を負わないものとします。
以上建前です。本音はサポートはしたいと思いますが、損害賠償は払えません
たいしたソースじゃないので細かいことは言いません。がGDALライブラリを利用しているので、GDALライブラリのライセンスに準拠します
当然のことながら数値地図2500(空間データ)の著作権は、国土地理院が保有しています。国土地理院内でダウンロードできるデータは、試験公開という形で閲覧が許されているので、インターネットで変換したデータを利用したい場合は、別途CD-ROMを購入し国土地理院に複製使用許諾を申請する必要があります。詳細は直接国土地理院にお問い合わせてください。
数値地図2500ファイルを探すのに再帰検索を行っているため、対象ディレクトリ内にシンボリックリンクがあるとループする可能性があります。ご注意ください。
雑談