●ホワイトフェース

 「White Face」と初めて聞いたとき、「何、それ?特別仕様か何か?」と思いました。しかし、確かめてみれば何の事はない、Fシリーズの中でも(比較的)後期型のローライフレックスのことでありました。
 何故に「ホワイトフェース」かと言うと、レンズ周りのデザインがFシリーズの後半から変更になり、「白」っぽく(?)なったためです。撮影レンズ下の「FRANKE&HEIDECKE」のロゴが小さく細くなり、従来本体の頭の方に刻まれていたロット番号がそのロゴの横に来るようになりました(Fシリーズ以外、例えばテレローライ等でもこのデザインのものがあるようです)。
 あくまで、デザイン上の変更でありますから、別にわざわざ「白顔」などと名づけてありがたがるほどの違いではないと思います(もっとも、「製造年月が比較的新しいものである」という目安にはある程度なりますが)。私の推測ですが、恐らくメーカー側、あるいはドイツ人がつけたというよりは、主な輸入国であるアメリカ、あるいはアメリカ人(特に輸入ディーラー?)がつけたんじゃないでしょうか?その方が付加価値が高まるような気がして!(麻雀の「オールグリーン(緑一色)」みたいなネーミングセンスだと思いませんか?(笑)あれもMADE IN USAですよね)
 中古市場でも珍重され、相場もやや高めになる傾向にはあるようです。「ホワイトフェースの方がスッキリしていてかっこいい」という人もいるようですが、個人的には、「白顔」でない方がむしろ「クラシックカメラ」っぽくて「気分」ではないかと思うのですが、いかがでしょう?どちらがお好みですか?



右が「ホワイトフェイス」 分かりますか?



これはトラッドタイプ



これが「ホワイトフェイス」