●ローライナー

 要するに接写用レンズ、クローズアップレンズのことですね。ただ、二眼レフだけに二枚セットになっています。
 レンズ径と倍率によって種類があり、B1、B2、B3にそれぞれRolleinar1、2、3があります。発売時期によって上下一体になっている形のものもあるようですが、多く見かけるのはビュー、撮影レンズに各1枚のレンズを付加するタイプです。使わない時は2枚をバヨネットでつないで、あたかも1つのレンズのようにしておくことが出来、使う時には分離して上下のレンズにそれぞれ取り付けます。(写真参照:ローライナーをつけた3.5Fと、ローライナー及び革ケース)

 きちんとした資料を見つけていないのですが、感覚的には、1は焦点距離を短くするのみといった程度の効果、2は最短焦点距離を2/3程度に、3は1/2程度にまで縮める効果があるという感じです。寄れるようになる分だけ、主要被写体を大きく画面上に捕らえることが出来るようになります。

 寄れるようになるのはいいのですが、元々が中判カメラであること、またローライの特徴として、あまりピント調節が厳密とは言えないことなどもあり、神経質な撮影には向かないかも知れません。

 これらにも、フードや純正フィルターなどと同じように革ケースが付属していて、専用ストラップに付けておくことが出来ます。ローライらしい、ちょっと贅沢な仕様です(尚更細いストラップが首に食い込みますが)。


 また、さらに古い時代のローライ用には、バヨネットではなくカブセ(はめ込み)式のものが用意されていました。こちらは同じレンズの2枚セットで、パララックス補正はないようです。