●ペンタプリズム

 ペンタプリズムは、ファインダーフードが交換可能なモデルのローライに使用できます。
 ペンタプリズムの利点は、「アイレベルでの撮影が格段にし易くなる」「左右正像で撮影できるようになる」ということだと思います。これはかなりポイントが高いアイテムと言えるでしょう。「何だよ、こんなのがあるんだったら最初からそう設計しといてくれよ!」と思ってしまうくらい、撮影が楽になります。(笑)
 「アイレベルで左右正像」というと、単純に言えば標準のフード(写真左)であっても、前部を倒して、「スポーツファインダー」状態にすればそう見えないこともないのですが、何しろ視野が限られてしまい、使い勝手は最悪です。その点、ペンタプリズムはかなり元々のファインダースクリーンの視野、あるいは実際の撮影範囲に近い視野が得られ、非常に快適です。
 難点を言えば、重量がややあることでしょうか。本体の内部にファインダースクリーンとほぼ同じ大きさのレンズが仕込まれているからだと思います。しかし、それでもそれだけの利点はあると思います。実際、日本人のように重さをあまり気にしない欧米人は、ファインダーを最初からペンタプリズムに替えてしまい、その状態で使っていることも少なくないようです。このため、アメリカなどの中古カメラショップには、元々のファインダーがなく、ペンタプリズムファインダーのみ付属している状態で売られている個体がしばしば見受けられるといいます。
 また、ペンタプリズムを付けた状態でエバレディーケースを使用するための、交換用前フラップも目撃したことがあります。