συμπόσιν  Symposium


じつは、このホームページを開設するにあたり、名前をどうするかでずいぶんと悩んだ。
元来が凝り性なものだから、いろいろ案を温めてはきたものの
最後まで落ち着かなかったのがこのタイトルである。
 たくさんの候補のなかから、けっきょく“
シュンポシオンという
ありきたり(?)でシンプルな名前に決めてしまった。
それは、たぶん
昔、愛読した
倉橋由美子の小説『シュンポシオン』で受けた強い印象が
つねに頭の片隅に残っていたからだろうか。

 
シュンポシオンとはギリシャ語である。
現在、一般に使われている Symposium の語源ともなっていることを考え合わせると
ちょっと大上段に構えすぎたきらいがないでもないが
そこは「大冗談」だと、とっていただければよい。

 
倉橋由美子の小説から、シュンポシオンのくだりを引用しよう。


「政治の話はよしませう。シュンポシオンにはふさわしくない」
「シュンポシオンといふことなら、みなさんにもギリシア人に倣って御自由に寝そべっていただいてはいかがかしら」と桂子さんが言った。
「私にはあの籐椅子を出してもらはう」
「シュンポシオンとはいい言葉ですね」と明さんが言った。「シンポジウムといふやつはなるべく敬遠したいんですが、一緒に酒を飲んで談笑する方のシュンポシオンなら、毎日がシュンポシオンでもいい」
「毎日がお祭りでは困りますけど」と聡子さんが言ふ。

 古代のギリシャやローマでは、
人々が寄り集まって酒食をともにすることをシュンポシオンといい大切にした。
プラトンは、アカデメイアでシュンポシオンを開き、
弟子たちとの交流の場としたともいう。
その当時「教養ある者にとって節度のある飲酒はさらなる教育によい」と
見られていたことから、シュンポシオンには教養人が多く集っていたようだ。
 この拙いホームページも、
あたかもシュンポシオンのように、
頭を柔らかくして素直な気持ちでみなさんが集える場所でありたい
との願いを込めて開設したものである。

 


最上部に書いてあるσυμπόσινのギリシャ文字のうちオミクロン ο のアクセント記号の付け方が判らず、
開設以来6年ほどそのままになっていたが、2008年2月、ある方からご教示頂き、ようやくまともな表示をすることができるようになった。
このホームページ、開設当初はFront Pageを使っていたが、その後Homepage Builderに乗り換えているが、
ただワープロ感覚で書いていただけで、HTMLソースなどはまったく縁がなかった。
それが、今回初めて教えて頂いたお陰でHTMLを修正し、ようやく本来の正しいギリシャ文字になった。
しかし、Homepage Builderのページ編集画面には何も表示されず、プレヴューして初めて表示されるという、
ちょっとトリッキーなところもあるが、まあそんなものでしょう。
 



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