じつは、このホームページを開設するにあたり、名前をどうするかでずいぶんと悩んだ。
元来が凝り性なものだから、いろいろ案を温めてはきたものの
最後まで落ち着かなかったのがこのタイトルである。
たくさんの候補のなかから、けっきょく“シュンポシオン”という
ありきたり(?)でシンプルな名前に決めてしまった。
それは、たぶん
昔、愛読した倉橋由美子の小説『シュンポシオン』で受けた強い印象が
つねに頭の片隅に残っていたからだろう。
シュンポシオンとはギリシャ語である。
現在、一般に使われている
Symposium
の語源ともなっていることを考え合わせると
ちょっと大上段に構えすぎたきらいがないでもないが
そこは「大冗談」だと、とっていただければよい。
倉橋由美子の小説から、シュンポシオンのくだりを引用しよう。
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古代のギリシャやローマでは、
人々が寄り集まって酒食をともにすることをシュンポシオンといい大切にした。
プラトンは、アカデメイアでシュンポシオンを開き、
弟子たちとの交流の場としたともいう。
その当時「教養ある者にとって節度のある飲酒はさらなる教育によい」と
見られていたことから、シュンポシオンには教養人が多く集っていたようだ。
この拙いホームページも、
あたかもシュンポシオンのように、
頭を柔らかくして素直な気持ちでみなさんが集える場所でありたい
との願いを込めて開設したものである。