2003年8月31日

 ローソンで買った、おにぎり(鮭、梅、鳥五目)、野菜ジュース、ヨーグルト、お茶で朝食を済まし西鉄電車で天神へ。紀伊国屋書店天神店をのぞく。『はくちょう』一冊もなし。よしよし。同博多駅前店ものぞく。棚に一冊‥‥?

午後四時帰宅。HP作成用の自宅パソコン不調とのこと。留守中に長女がワクチンのインストールに来て─であったとのこと。ということでしばらくの間は仕事部屋から「日記」を娘へ転送して掲載することになりました。

 早川純子さんより横浜そごうで絵本『しんじなくてもいいけれど』(文・内田麟太郎・ビリケン出版)の原画を展示していましたとメールが。この原画を選んでくださった企画者の眼力に敬服しています。

 竹内通雅さんからもメールが。講談社の絵本フェステバルで♪ぶきゃぶきゃぶー♪をガキんちょにぶちかましますと。すでに終了しておりましたが、子どもたちは大喜びだったでしょうね。というより、たぶん大盛り上がりに。

2003年8月30日

 朝、福岡アジア美術館へ。謎の古代文明展はちゃちでした。でも常設のアジアの画家たちの仕事には強烈な動機があって打たれました。

午後二時から、春日市役所にあるホールで「絵本を書くときゃ なんじゃらほい」の演題で話を。主催してくださったのは春日市保育士職員組合です。まあ、つまり、なんじゃらほい、です。夜、保育士の白雪姫さまをはじめ四人の保育士の方と、エルマーの前園敦子さんの六人で中国料理を。うまかった〜、うしまけた〜。

 ホテルで一時間のマッサージをしてもらい(6000円ナリ)、ばったんきゅー。

2003年8月29日

 朝、故郷の町を散歩。セミを採っていた金毘羅神社など。友人のKさんに会って旅館へもどると、だれかに見られたらしく「そちらに内田麟太郎が」と電話アリと。昨夜も「探り」の電話が。

午後、入院中の母を見舞いに。

夕食は望みの店が見つからず‥‥、ほかほか弁当で天ぷら御膳を求め、弟の家でもそもそ。しかし不味くはなかったナァ。

2003年8月28日

 森しづ江さんの運転してくださる車で筑後市のサザンクス筑後へ。同乗者は前園敦子さんと山積みの絵本。演題は「絵本って おもしろいね」。主催は福岡県・福岡県教育委員会。聞いてくださったのは小・中・養護学校職員・司書・幼稚園教諭・保育士・公立図書館・公民館の職員・読書ボランティアのみなさんです。それじゃあ、真面目な講演だったでしょうって? ああた、それをこのワタシに期待されるんですか?

 絵本は完売しておりました。

 大牟田の定宿清風荘に。友人たちには帰郷していることはないしょ。だってねえ、先月、あったばかりなんですから。先方も迷惑でしょ。

2003年8月27日

 東京駅でなにげなく角を曲がったら‥‥。回転寿し屋さんが。「これこれ」と頂いて正午きっかりのJALで福岡へ。春日市の児童書店エルマーさんに着くや休憩も与えられずにただちにサイン本の山を。エルマーは別名ノルマーといわれています。店主は前園敦子さん。
 夜、上野恵子、草野三保子さん、前園さん、神屋聡子さんの五人で魚のおいしい店へ。

2003年8月むにゃむにゃ


  明日の今日から福岡方面です。えらいこっちゃ。

2003年8月26日

  そのひとが訪ねて来てくれた夢を見ました。二日酔いだけどいい朝です。

 東京新聞にカラーで絵本『はくちょう』の紹介が出ました。「傷の癒えた白鳥を追って、小さな池が飛び立ちます(!?)。そのシーンには、いせさんが実際に見たに違いないと思わせるすごさがあります」。書いてくださったのはクレヨンハウスの岩間建亜さんです。

 絵本『ありがとうともだち』と絵本『ワニぼうのゆきだるま』の一部手直しをしていました。
 佼成出版社の小山菜穂子さんから絵本『うみのむにゃむにゃ』の色校が届きました。原画では想像もできなかったかわいい絵です。ええ、絵は伊藤秀男さんなんですけど。

    1300円+税 9月25日発売

  2003年8月25日

  新宿・高島屋でマルク・シャガール展を見て岩崎書店へ。 絵本『たぬきのおつきみ』にイラストレータの山本孝さんとウン‥‥冊にサインしました。そのあと編集長の津久井恵さん、編集担当の島岡理恵子さんと四人で打ち上げ会をしました。「霜降りの鹿肉はうまいなぁ」という津久井さんのお話を聴きながらいただくミミガー(豚の耳)は格別でした。よく豚の耳はすねなかったなあ。
 楽しい会でした。初刷りが私の予想の倍だったのです。これにはわたくしもびっくりでしたが、山本さんはもっと嬉しい驚きだったでしょう。あの『ありがとうともだち』の初刷りよりも多かったのですから。ということは岩崎書店が「これは売れるぞ!」と判断されたんですね。その根拠は‥‥、あれに決まってるじゃないですか。ああた、そこまでいわせたいの、そこまで。

 朝、「内田麟太郎 はくちょう」で検索しましたらおとうさんと読む「絵本」に出会いました。すこ〜しテレクサイのですが一部を紹介します。全文をお読みになりたい方はおとうさんと読む「絵本」をご訪問なさってください。

 この絵本では「絵本作家と絵本画家とのコラボレーション」という言葉は似合いません。むしろ、武蔵・小次郎の巌流島の決闘を思わせる、殺気に満ちた真剣勝負の緊張感と気迫が漂っていて、読者はただただ圧倒されるのでした。 

2003年8月24日

  昨日に引き続いて「絵本のことば」についてしゃべらせていただきました。なぜか話が高校時代の恋物語になっていったのはなぜでしょうか。たぶん本人が思うに、あまりにも内容がない話だったので、ついつい誤魔化したのでありましょう。
 午後からの、いわむらかずお、中村悦子、酒井京子のお三人のトーク&トークは失礼させていただきました。なぜって? おじさんは疲れやすいの!
 実行委員会のみなさん、ありがとうございました。そのてきぱきぶり、実に誠になんともご立派でした。

 余談。宇都宮駅の鱒の笹寿司はうまかった。湯葉豆腐はこれから。
  さあ、食って早寝するぞ〜!

 あきやまただしさん。同じアホになってくださってありがとう。

2003年8月23日


  栃木県立美術館(宇都宮市)で舟越桂展を見て、とちぎ青少年センターへ行きました。第19回栃木子どもの本サマースクールです。主催は栃木子どもの本連絡会・(財)とちぎ青少年こども財団です。いやぁ驚きました。いや、驚いたというよりも会の歴史と、その蓄積されている力に感動しました。新潟、福島、長野、宮城などの県外から参加者に「ふーん」となっていたら、九州の宮崎県からもはるばる来ておられて‥‥。
 講師は猪熊葉子、荒井督子、金原瑞人、あきやまただし、いわむらかずお、中村悦子、酒井京子(童心社社長)さんたちの豪華メンバーに、ポッチョン・カレーの内田麟太郎さんです。

 で、わたくしの話でありますが、例のごとくひょうひょうとご機嫌をうかがっていたようであります(掲示板にのんのんさんの現場中継があります)。それにしても船越桂さんのお仕事は世界水準のものだなと思いました。

2003年8月22日

 エー、二日酔いなのでマンガを読んでいます。山崎トオルさんの『モーレツ変身!! エピルちゃん』(ソフトマジック)。ズンドコ・ホラーという惹句もいいかげんで最高ですが、中身もこれまたいいかげんで大笑いです。

2003年8月21日

 朝一で『ワニぼうのゆきだるま』を推敲して文渓堂の大場裕理さんへ送りました。

 そのあと紀伊国屋書店新宿南口店に寄り午後3時講談社へ。いせひでこさんと絵本『はくちょう』100冊にサインしました。6時からは中国料理とワインがおいしい店で『はくちょう』の打ち上げ会がありました。部長の○○さんと、編集者の塩見亮さんと、装丁の岡本明さんと、画家のいせひでこさんとわたくしです。当方にもそうでしたが、いせひでこさんの方でも泣くはずもない「一癖も二癖もある無骨なものども」から「泣いた」と感想を頂かれていました。これにはふたりともいささか‥‥しています。
 それはともかく!? 部長さんといせさんから「A・Rさんが、いい絵本だねえとほめてくださった」とうかがい、わたくしはもうめろめろになりました。そうか、そうか、そうか、あのA・Rさんが‥‥。よかった、よかった、よかったな、はくちょう。
  帰りはローカル線が同じ岡本さんと。岡本さんは黒井健さんの絵本も沢山装丁されています─と二日酔いの朝(22日)書いているのでありました。文脈だいじょうぶかしら。ミンミンがしきりに鳴いております。

2003年8月20日

 今日会わなければ四週間ほど会えなくなる子ダヌキが不憫で、塾の後、ご老体に鞭打ち会ってきました。マンガ『ドカベン』を買い、馴染みの店へ(お好み焼き屋ですよ)。餅を一切れおまけされました。

 明日の打ち上げを皮切りに、オッソロシイ十日間が始まります。打ち上げ2回。二日酔い2回。講演4回。移動日3日。で遺言ひとつ。武器よ、さらば。

2003年8月19日

 NHK教育テレビの「てれび絵本」で放映される『かあちゃんかいじゅう』(絵・長谷川義史・ひかりのくに)の放映日が決まりました。

 9月3日(水) 午前7:25〜7:30
  10月6日(月) 午前7:25〜7:30(再放映)


 月刊絵本『なりました』(絵・山口マオ・すずき出版)の上製本化が決まりました。来年6月ころです。くひひひひ(注・鬼の笑い)

 「ワニぼうのゆきだるま」新作を書きました。旧作とまったく違うものです。ムジナも「面白い」といっているので、数日中にはお待たせしている大場さんへ送れそうです。
 夕方、ひょっこりとHさんが見えられました。北高11期生です。

 福岡県にある飯塚小学校二年生の教室を、長野ヒデ子さんと訪ねたことがあります。そのときの感想を子どもたちからいただきました。そのなかの絵です。

 絵・えじまりょうじさん 「内田麟太郎さんと長野ヒデ子さん」

2003年8月18日

 昨日17日は「貸与権」の文章に最終の手入れをし、その後、佼成出版社の小山菜穂子さんと電話で絵本『うみのむにゃむにゃ』の打合せをしました(今日18日、印刷所へ)。

 引き続き、夕方より、立川中華街で福岡県立大牟田北高校第11期多摩支部同窓会を盛大に挙行いたしました。といってもたまたま6月の同窓会で会った多摩地区の4人が、「今度、飲もうや」と集まりエビチリや老酒などで。それにしても6、7、8と3ヶ月連続で同窓会を開いている11期生の仲のよさはナンデアリマショウカ。‥‥次会は新年会であります。
 というわけで本日は恒例の二日酔い。あほちゃいまんねん、ぱーでんねん。

2003年8月16日

 先月、瀬高町立図書館での講演で「8月の内田は女子大生のもの、9月の内田は皆様のもの」と申し笑いを頂いてきました。8月は『はくちょう』が、9月は『たぬきのおつきみ』が出るからであります。予言は当たりました。今日、すてきな女子大生がお二人、仕事部屋を訪ねてきてくださいました。卒論にわたくしを選んでくださったAさんと、そのお友だちのSさんです。‥‥お役に立ったかなあ。
 お隣の最上一平さん(児童文学者)から、絵本『たぬきのおつきみ』を「楽しみの総合商社といった絵本だと思いました」といっていただきました。うまいなあ。ぴつたりだもの。

 『ありがとうともだち』と『ともだちくるかな』の増刷が決まりました。ありがとうございます。
 情報・季刊『この本読んで!』秋号の「あの作家に会いたい」は長野ヒデ子さんと、長谷川義史さんです。

2003年8月15日

 頼まれたサイン本の発送や、『はくちょう』の発送、そして同人詩誌への礼状を書いていました。BGにちあきなおみさんを流しながら。
 今日も『はくちょう』を読まれた方から「もう、目に涙がいっぱい、です」とお手紙をいただきました。読む絵本ではなく、自分のこころを聴く絵本なのでしょうか。そんな感じがしています。そのささやかな橋渡しを『はくちょう』がしているようです。

 カワウソのご亭主殿の合格を祝って、七ちょんばいで焼肉屋(福生・山水)へ行きました。「ななちょんばい」というのは、子ダヌキが大好きな七人組ということです。そのなかに自分を入れているところが、まあ、なんでありますが‥‥。─と早めに日記を書いて、自宅へ(こちらでHP加工しています)送信して出かけたら、子ダヌキが38度の熱で父母ともども無念のリタイヤ。四ちょんばいでお祝いしました。子ダヌキのぽろりとこぼしている涙が見えてきます。

 わが母は敗戦直後の食料不足に、ナニヤラアヤシキモノを食べて、28歳の若さで逝きました。今日は終戦記念日です。

2003年8月14日

 午前中。「貸与権」の文章の手入れをしていました。
 午後。予約していた床屋さんへ傘を差しながら。弐千円也。

 帰宅して、『あいつもともだち』の手直しを。‥‥寒いのでベランダの窓を閉めようとしたら、黄色いウォーターポピーが一輪、睡蓮鉢に咲いていました。少女のようです。インターネットで調べたら一日花とありました。でも蕾がまだいくつかありますので‥‥。

 絵本『はくちょうへ』へ、次のようなご感想をいただきました。司書のNさんからです。

 最近いいなぁと思った絵本は人間のキャラが立っていたり、ユーモアたっぷりだったり、直接的な言葉や絵に私が反応しているものが多かったのですが、言葉を持たない者たちが紡ぐ力強さや誰かを強く思う情熱が切なくて、とても好きな1冊になりました。「はくちょう」は受け手の人間を信頼して預けている部分が大きい。素直に自分の内側に耳を傾けるといろんな思いが溢れてきて、正直、よかった。乾いてなくてよかった。「絵本」に慣れきってなくてよかった。

2003年8月13日

 塾日でした。日進月歩ではなく、父の遅々であります。

 絵本『はくちょう』を読まれた四人の方から「泣きました」とお手紙やメールをいただきました。そんなつもりはなかったのですけど‥‥。『はくちょう』が泣かせるのではなく、その方たちのなにかが思い出されて泣かれているようです。そのなにかの切なさを思っています。

 帰宅したら、がまんしきれなくなった?‥‥子ダヌキが遊びに来ていました。そばや、ゴボウ入りかき揚げなど、地味系なものをひたすら食べておりました。

2003年8月12日

 お地蔵様がいます。念仏が聞こえます。里謡も聞こえます。赤とんぼがいます。黄金の穂波です。笑いに揺れる見世物小屋です。歌舞伎です。お月様はのんのんと‥‥。絵本『たぬきのおつきみ』の見本刷りが届きました。山本孝さん、乗りに乗ってます。

       たぬきのふとどきが 懐かしい日本が

「たぬきのおつきみ」絵・山本孝 岩崎書店 1200円+税 9月上旬発売

 佼成出版社の小山菜穂子さんから、伊藤秀男さんの絵本『うみのむにゃむにゃ』原画のカラーコピーが届きました。断言します。傑作です。楽しい怪作です。これ以上はいえません。豊麗なる‥‥むにゃむにゃむにゃ。

 日本児童文学者協会会報に載せる「貸与権」について書いていました。公共図書館の関わる公貸権とは区別されています。

2003年8月11日

 まあほとんど手紙を書いておりました。4日も家を空けていたので仕方がありません。そういえばずっと昔、『糞尿博士世界漫遊記』の故・中村浩さんにお手紙をいただいたとき「夏の間、山小屋に居ましたので」とあり、ああ、別荘をお持ちなんだと思ったことがありました。うーん、別荘か。ほしいなあ。

 佼成出版社の小山菜穂子さんからメールをいただきました。絵本『うみのむにゃむにゃ』のことです。

本日、伊藤秀男さんから絵が届きました。
す、すごいです…。
たまげます…。
「やまの…」よりも気合が入って、楽しい! 
・「やまのむにゃむにゃ」
細かい演出、小道具も効いています。

 明日は岩崎書店から絵本『たぬきのおつきみ』の見本刷りも届きます。名作『はくちょう』の詩人・内田麟太郎さんは、あっという間に、また、すちゃらかちゃんちゃんの絵詞作家に逆戻りであります。「はくちょうさーん」。とほほほほ。

2003年8月7/8/9/10日

 男と男の約束。大人と少年の約束。平たく言えば子ダヌキとわたくしとの約束で、ムジナと三人。台風迫り来る清里高原(山梨県高根町。標高1200メートル余)へ行ってきました。初日はなんとか曇天の下でパターゴルフ(わたくし初体験)を。二日目は雨の中をタクシーで黒井健絵本美術館へ。たまたま居られた黒井さんに絵本にサインしていただきました。その足で斜め向かいにある清里絵本美術館へも。夕方、雨上がりといっても‥‥のような芝生でパークゴルフ(これも初体験)をしました。三日目、土砂降り。部屋でごろ寝。ときどきピンポン。

 帰宅すると『はくちょう』のお礼状がいっぱい届いていました。その中からいくつかを。

 『はくちょう』いただきました。テキストも絵も上々上の出来栄えなので、うれしくなりました。内田さんの“思い”をうけた伊勢さんの絵がすばらしい! はくちょう飛んだ!Iさんより
 
感極まる思いに思わず涙してしまいました。Tさんより
 ただただ「スゴイ!」としか言えません。ぼくの小さな想像などはるかに越えた、大きくて、力強い作品世界。新しい絵本体験です。
Sさんより
 
なんてすてきなお話なのでしょう。なんて、すてきな絵なのでしょう。そしてなんて美しい絵本なのでしょう。何度も見なおして感激しています。Hさんより
 
ハッピーエンドのはずなのに、なぜかせつなさが残りました。Tさんより
 
正座して(手にとると、そうせずにはいられない雰囲気でした)じっくり読ませていただきました。“なんと美しい”─高い評価を受けることと思います。Kさんより
 美しい作品ですね。ため息が出るほど‥‥。
Aさんより

2003年8月6日

 広島の秋葉忠利市長は偉いなあ。核不拡散条約体制が崩壊しつつある最大の原因は「『核兵器は神』だと奉じるアメリカ」だとはっきり名指していたもの。

 本日は塾日。つまりなにもありません。あ、そうだ、そうだ。吉川潮さんの『浮かれ三亀松』新潮文庫を買いました。この方の芸人伝にわたくしはもうめろめろです。昭和30年代の某日。新宿末広亭でたった一度だけ三亀松師匠の芸に触れました。ぞっとしました。凄い人だとその芸に驚愕しました。一緒に見ていたのは九州から上京していた父です。

2003年8月5日

 やっと!「あいつもともだち」の改稿作業に入れました。なんだかんだとあって、あやあやあや。すみませんでした、小柏さん。
 今夕、絵本『はくちょう』はメール便にて、こちらを出ました。約束していたMさん、Yさん、Kさん、もうしばらくお待ちください。 これって日記? 伝言板みたいだなあ。でもこのイイカゲンさが、またたまらなくて。
 本日、パソコンが2時間接続不良になっていました。hi-hoの小林さんのアドバイスは「コードを抜いて、また差し込んでください」。アハハハハ。すぐにつながりました。

「おれたちともだち」絵本の編集者小柏香さんより、東映ビデオ「ともだちくるかな」の受賞のお報せがありました。紹介します。

東映ビデオ「ともだちくるかな」が日本視聴覚教育協会主催、文部科学省・毎日新聞社他後援の「03年第50回優秀映像教材選奨」にて入賞した旨、東映・黒崎さんから偕成社にご連絡いただいたそうです。
映画部門の優秀作品賞です。日本視聴覚教育協会については、「財団法人。教育方法の革新、改善をめざし、視聴覚教育の普及・振興を推進する公益法人」ということですが、映像や音やコンピュータや新しいメディアによる教育を多方面から研究・開発・援助しているのですね。月刊「視聴覚教育」など学校には必ず置いてある業界誌も出しています。
ホームページに受賞作品リストがございます。

http://www.javea.or.jp/

2003年8月4日

 貸与権連絡会議(飯田橋・出版会館)に出席しました。会議の後「出版物にも貸与権の適用を!」の記者会見があり、挨拶を会長の藤子不二雄Aさん、声明文を三田誠広さんが説明されました。意見を弘兼憲史、さいとう・たかお、大沢在昌、和歌山静子、猪瀬直樹さんなどが述べられました。わたくしは‥‥黙って座っていました。会見の趣旨は「私の本をレンタルしないでください。もしレンタルするのなら、レンタル料を払ってください」。ビデオやCDには、すでにこの貸与権が働いています。BOOK-OFFなどのレンタル・ショップ230店舗(以上)はこの貸与権(使用料)を払わないことで、70〜90パーセントの粗利を上げているそうです。韓国では貸与権がなかったために、いま、コミック産業が、作家が、瀕死の状態という悲痛な報告が届いています。
 本日はいささか真面目なリンタロウさんでした。でも、帰りの電車の中では美少女をチラチラと。よかったなぁ〜。

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いせひでこ絵本原画展
絵本原画●「1000の風1000のチェロ」偕成社 「はくちょう」講談社    
タブロー●「ひまわり」連作 「麦畑」 ほか

2003.7.25Fri〜9.30Tue   木曜休(8月無休) 大人700円 小学生500円 3歳〜250円
絵本美術館&コテージ おうち 長野県南安曇郡穂高町有明2215-9 TEL0263-83-5670

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2003年8月3日

 終日、絵本の発送作業をしていました。

 ところで絵本『はくちょう』が好評というより絶賛をいただいております。そのひとつ、掲示板へ届いた、ゆきさんのご感想をどうぞ。

ウチにも「はくちょう」がやって来ました〜!!!
まるで、そこにいて目の前で起こっているのかと錯覚してしまいました。ふと我にかえって気がつくと、ここはリビングで両端に子どもたちがいて同じようにほーっとしていました。
文章と絵とが素晴らしいハーモニーを奏で心地よい風を感じる作品!ホントに素晴らしい、そして、
お二人に感謝です。
    
注・いせひでこさんとわたくしのこと。

2003年8月2日

 上高地からバスと松本電鉄で松本へ下り、穂高の森のおうちへ行きました。いせひでこ絵本原画展は大勢のお客様でした。なんだか自分の絵のようにどきどきしていました。感想は北海道のMさんのメールを一部ご紹介することでおゆるしください。

『はくちょう』。凄い。とても美しく絵本の魅力をたっぷり存分に、生かした作品に息を飲みました。絵本のサイズも大きく言葉のリズムや文章の長さもいいバランスで、いせさんの素晴らしい絵と内田さんの心に響く文章。深い愛情がひしひしと伝わってきて、なんかもう、同じ時代にリアルタイムに出会えてよかった〜。こんな隠し玉投げてきて反則ですよ〜。凄すぎます。素晴らしい。オススメしたい人の顔が次々に浮かんできて大変です。



 美術館からタクシーで早春賦の碑へ。時は夏。♪春は名のみぞ〜 うだる暑さよ〜♪と歌いながら田んぼ道を歩いてきました。空にはトンビが。田んぼには赤とんぼが。

2003年8月1日

 松本からバスで上高地へ。歩くのが好きなムジナと明神池へ往復三時間のコースをてくてくと。池は神さまがお寄りになる降神池で、神主さんに入場料250円を払います。そして人間に驚きもしないだらけきった岩魚もじっくり拝顔。
 雲に山頂を隠した穂高の山々。白樺やブナの林をぬけてくる高原の風。アオダイショウやウグイス。‥‥美少女ひとり。‥‥おじさんもひとり?

2003年7月31日

 ムジナと信州穂高へ行きました。目的はいせひでこさんの絵本原画展をやっている森のおうちです。定休日でした。わたくしの大ポカであります。仕方がないので松本へ戻り、お城の周りなどをふらりふらりと。池には鯉が仰山おられました。

                         

2003年7月30日

 とても疲れてるみたい、とムジナに言われたな、と思ったら、バッタン・グーと眠っていました。そりやぁそうでしょ。旅の疲れも抜けない体で子ダヌキと映画を観に行ったのですから。でも、うれしくてたまらないのか、自分でも気づかずにスキップしながら歌っている子ダヌキを見ているとシアワセデシタ。てな、わけで、本日もどっと疲れる塾日なのでした。

 そんなわたくしに、塩尻(ななかまどの会)の小宮山誉子さんからうれしいメールが。昨日、穂高の森のおうちへ行かれ、いせひでこさんの「はくちょう」の原画と絵本を見てこられたご感想です。もちろん私信ですから、ほんの一部だけですヨ。

見てきましたよ!
凄い作品ですね。もう うっとり見とれちゃう。
(中略)
私と加藤さんは「内田さん、あんなステキな○○さんをつかまえて、いいの?」
「○○さんを騙したんじゃないの?」
「あんなにステキな作品、内田さんの本なんて 信じられない!」
もう、言いたい放題 言いながら帰ってきました。
(一部伏字)

 郷土紙「有明新報」が友人の阿津坂さんからFAXで届きました。瀬高町立図書館での講演記事です。講演を聴かれた方のインタビューが出ておりました。「絵本と先生の話にギャップがありました」。アハハハハ。『はくちょう』の内田さんは『うそつきのつき』を書いた内田さんとはまったく別人です。

2003年7月29日

 小ダヌキと劇場用アニメ「七夜の願い星なんとかかんとかピカチュウ」を観てきました。観ながら考えていたことは、少年少女と正義のことでした。‥‥子どもの本(アニメ)では正義は語られるべきことかもしれない、と。むろん大人から正義を聞かされる子どもたちには「タマッタモノデハナイ」でしょう。それでも、その子どもらが同時に「七夜の願い」に、また手塚治虫に魅かれているのは、そこに正義があるからではないでしょうか、と‥‥。ぼんやり考えていました。

愛知岐阜三重のみなさんへ。
NHK総合テレビ 7月30日(水)午後5時50分〜55分 「ブックレビュー」
『ワニぼうこいのぼり』が顔を出します。見てやってください。

2003年7月28日

 福岡でおいしいものを食べてきた罰で、終日、塾の復習をしていました。そこへ某社より雑誌の仕事のご依頼が。ありがたい事でしたが、まだ死にたくはないので、ご辞退させていただきました。年内はトテモ・アキマヘン。

 絵本『はくちょう』が発売早々、快調のようです。福岡のエルマーさんからの情報です。そういえば、あの池袋ジュンクドウにも1冊しかありません‥‥。

2003年7月27日

 25日。午後のJAL便で福岡へ。春日市の児童書店エルマーの前園敦子さん、坂田トヨ子さん、草野三保子さんと、わたくしの四人で、フランス料理「勝」へ。わたくし向きにかフランス料理を箸でいただきました。パンもありましたけど、お味噌汁とご飯も。「おお、パリ!」です。

 26日。開館五周年を迎えた瀬高町立図書館(館長・今福茂子さん)で講演をさせていただきました。会場の階段壁面には、ともしびの皆さんの手で『わらうだいじゃやま』の絵が大きく描かれ、わたくしを歓迎?して下さってました。公演内容は‥‥またワスレマシタ。しかたがありませんので、おばちゅうさんが掲示板へ書いてくださったご感想を紹介させていただきます。

瀬高町の講演会に行ってきました。初めてお顔を拝見しました。お話楽しかったです。色々な出版社から発刊すると宣伝が・・・。今日は大牟田の大蛇山です。講演会の後から子供と一緒に大蛇山を見に行ってきます。「わらう大蛇山」は上の子のお気に入りの本です。サインして頂いてありがとうございました。また機会があったら講演会に参加したいです。

 お顔のご感想がないのは、人の情けでありましょう。

 瀬高町水上小学校校長中村イソ子さんの車に送っていただいて、夏祭り大蛇山でにぎわう大牟田へ。車中で先生たち(中友小学校)のお話を聴かせて頂きながら、いささか胸が詰まっていました。わが母校中友小学校の子どもたちが、絵本『わらうだいじゃやま』をきっかけに、自分たちの大蛇山を作り出し‥‥。「おの子が」「あの子が」と元気になっていった話だったからです。(‥‥おれたちは絵本を出しただけじゃなかったんだ)。中村イソ子さんは元中友小学校の校長先生でした。
 その「おれたち」の中核だっただろう?大牟田北高校11期生の仲間たちと、おしどりでマジャクの天麩羅を食べながらうまいビールを。

 27日。朝。二区と三区の大蛇山を見た足で中友小学校へ。子どもたちがこしらえた大蛇山をこっそり見ていこうと思いましたら‥‥。早出されていた校長春名常志さんと目と目が合い‥‥。こどもたちの大蛇山を見せていただきました。お許しを得て大蛇山の首の裏にタヌキの落書きを書かせていただきました。午後のJALで東京へ。二日酔いの頭はひたすら夢界を。

 絵本『はくちょう』(絵・いせひでこ/講談社)が発売になりました。わたくしには初めてのラブストリーです。講談社絵本通信(メルマガ)http://mm.kodansha.net/に掲載されている画家いせひでこさんのメッセージを紹介します。

   いせひでこさんからのメッセージ
 詩人とは、こういうことを平気で書くのか――『はくちょう』。きれいすぎる。静かすぎる。まじめすぎる。美しすぎる。激しすぎる。けなげすぎる……そして、なぞめいている。
 登場するのは傷ついた一羽の白鳥とそれを見守る小さな池だけ。舞台は空と大地だけ。物語の中の白鳥は一度も声を発しない。だが池は……。
 こんなむずかしい「絵本」は、超まじめに超現実的に超切なく超美しく、描くしかない。すると聞こえてきた私だけのSwan Song。〈白鳥が死のまぎわにうたう歌が最も美しい、ということから、芸術家の最後の作品や演奏のことを"白鳥の歌(Swan Song)"という〉 描き終えた時もしかしたら自分は死んでるかもしれないと時々本気でぞっとしながら描いた絵本でした。
 

2003年7月24日

 朝一番で病院へ行ってきました。薬が効いたのでしょうか元気になってきました。明日は完全に復調して福岡へ行けそうです。瀬高町立図書館のみなさん、ご安心ください。

 午後5時54分現在、アマゾンの絵本ランクで『ワニぼうのこいのぼり』がトップになっています。そして朝日新聞夕刊にも『がたごとがたごと』が紹介されていました。勝手に「風邪見舞いだよなぁ」と決め込んでいます。

2003年7月23日


 風邪にてお休み。ただし熱はありません。

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絵本「はくちょう
いせひでこ
内田麟太郎
 
白鳥の声が心にひびく
講談社 
発売中
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2003年7月22日

 偕成社からメールをいただきました。昨日の読売新聞の大広告(「おれたちともだち」絵本)で、朝から注文の電話がひっきりなしだそうです。「すごいもんだなあ」と他人ごとのように驚いております。
 本人は鹿児島行き(遊びに行ったんじゃないのですけど)のツケで、終日、塾の復習をしていました。へなちょん。

                         

2003年7月21日

 昨日は鹿児島で講演をしてきました。日販の主催です。気持ちのいいお客様で楽しく話させていただきました。本もよく売れていたようです。鹿児島は母(継母)の里です。といっても甑島なのですが。それでも母はこの南の風に吹かれながら育ったのかと思うと、その濃い緑もなぜか懐かしく感じられました。甑島を訪ねること─それはわたくしの小さな宿題です。昼は奄美料理の鶏飯を、夜は薩摩料理ををご馳走になりました。どちらもおいしく、旅ならではの悦びを堪能させていただきました。司会をしてくださった松尾さん。合格を祈っています。

 昨夜は「‥‥おれ、つかれているみたい」と早寝しました。ホテルの前は夏祭りのメインストリーのようだったのですが。目覚めたら、なんと9時間半も眠っておりました。「やはりね」。講演とサイン会は、あらためて格闘技だと認識しました。飛行場で黒豚うどん(これ、たぶんただの豚肉だよな、と疑いながら。しかし美味かったなあ)を食べて機上へ。ムジナからの電話で買った読売新聞を広げると‥‥。ドカーン!と「おれたちともだち」シリーズの大広告が。おどろきました。すこ〜しコワクナリマシタ。自分の身の丈に合ってないようで‥‥。そして「これ以上大きな広告はいらないな」とつぶやいていました。
 う〜ん、どうなるのでしょう。

2003年7月19日

 いただいた詩集を読ませていただきながら礼状を書いていました。昨日の疲れのせいでしょうか。やや、体調がすねすねなので、明日のこと(鹿児島・公園)を考え、午後3時に帰宅しました。それから二度目の昼寝(一時間ほど)をたっぷりと。楽になりました。なんとか明日はもちそうです。

2003年7月18日

 紀伊国屋書店新宿南口店で絵本を買い、池袋のリブロへ。降矢ななさんの『ありがとうともだち』の原画展を見てきました。飾りつけは綺麗で、原画と絵本を比べられるのも楽しめました。「こうなったんだぁ」と。詩論を買って詩誌『騒』の同人会へ。鹿児島行きがあるので、ビールはがまんしてウーロン茶を。な〜んか間がぬけています。ワレナガラ。

 そうそう、池袋リブロでは、まだ『ありがとうともだち』のサイン本がありました。ここだけ情報です。

2003年7月17日

 なんとなくアタフタと過ごしていました。鹿児島行きで2日間つぶれるからあせっているのでしょう。どお〜ってことないのに。

 でありながら子ダヌキとマンガ『どかべん』を買って、お好み焼き屋に行き、夕暮れの町をぼんやりながめていました。─夕暮れどきはやさしいひととき─。だれの詩だったでしょうか。思い出せません。‥‥前田夕暮。まさかあ。

2003年7月16日

 塾だった。そうだった。アハハハハ。

 東京は葛西方面の同じ小学校の子どもたちからメールをいただきました。「これ以上はメールをいただいても、もう返事が書けません、とお友達に伝えてください」と書かせていただきました。かわいそうですけど、わたくしの体もすこ〜しかかわいそうなのであります。みんなさん、ごめんね。

2003年7月15日

 『ワニぼうのゆきだるま』を書きました。ここ数週間、あれこれあれこれ考えていたものですが‥‥。いざ、作業に入ろうとしたら、横っちょからひょんなものが出てきました。地下鉄です。このあたりが実はびみょ〜にオモシロイところなんですよ。

 『うそつきのつき』の11刷が届きました。荒井良二さんに感謝。

 岩崎書店の島岡理恵子さんより絵本『たぬきのおつきみ』の色校が届きました。いよいよ9月5日、怪しきたぬき登場です。

 明日は地獄の塾日です。なんまいだぶ、なんまいだぶ。これ「何枚?駄符」と聞こえませんか。わたくしはときどきそう聞こえるのですが。‥‥仏罰。

                         

2003年7月14日

 講演は月2回までの禁を破りました。「11月22日、立川に来てください」と頼まれまれたのです。仕方がありません。隣町ですから。二日酔いで福岡から帰ってきた翌日のぼんやり頭‥‥でもかまいませんと、おっしゃってくださいました。お電話を下さったのは立川地域文庫連絡会です。

 絵本『あいつもともだち』を推敲して小柏香さんへ送りました。「おれたちともだち」シリーズの第7作。降矢さんもラフ作業に入っておられます。

 ええ、それからですね。メールなどでときどき「お手紙下さい」といのがあります。うーん、カンベンしてください。死ぬんですよ。どうして‥‥? まあ、そこらあたりは、ほら、あれです。


「ありがとうともだち原画展    絵・降矢なな

池袋リブロ・児童書コーナー                   7月17月30日     


2003年7月13日

 昨日の夜、団地自治会の臨時総会に出てきました。十数年ぶりの出席です。「天下分け目の決戦かな」と判断したからです。まあ、それはそれなのですが、夜眠れなくて困りました(仕方がないのでビールを飲み‥‥。本日は二日酔いです)。かって自治会役員をやっていたときもそうでした。よる、眠れないのです。それで体調も変ロ長調になりましたが、作品が書けませんでした。どうも午後8時過ぎに人と話すと脳が沸騰するようです。脳のタチというか脳の筋力が弱いのでしょう。反省。

 てなわけで、しかたがないのでムジナと、立川をよろよろふらふら。

 夕方、テレビ東京の「世の中ガブッと!」という番組をぼんやり見ていましたら‥‥。エネルギーというコンビが小学生に『ぶきゃぶきゃぶー』(絵・竹内通雅・講談社)』の読み語りを始めたのでびっくりしました。小学生たちの反応は上々で、てへへへへ。

2003年7月11日

 「おれたちともだち」シリーズの次作『あいつもともだち』の推敲をしておりました。

 もしかしてもしかしたら‥‥。私の故郷大牟田市で最新作『ありがとうともだち』の原画展があります。11月です。福岡、熊本方面の方は情報にご注意ください。ビッグ・ニュースでしょ。

 それにしても暑いですねえ。クーラーを入れれば9月の体調が恐いし、入れなければ頭がぶうたくれるし‥‥。別荘の落し物をご存知ないですか。

2003年7月10日

 偕成社の小柏さんから「おれたちともだち」シリーズのパズルの原図がとどきました。52個のピースで、名場面集すごろくになっています。色も美しく、楽しい出来上がりです。来週、印刷に。

 佼成出版社の小山菜穂子さんから『毒づき法師』が日本標準の「あおぞら文庫」に入りますとメールがありました。そのなかで小山さんがウキウキされているところだけを、こっそり紹介します。

今までのあおぞら文庫の作品が、またすごいですよ。
角野栄子、佐藤さとる、灰谷健次郎、那須正幹、宮沢賢治、長新太、松谷みよ子、三木卓、今江祥智…。
これで
また「心妖怪」に火がつけばいいな、と思ってる小山です。

 まあ、例外ということもありますから。

 故郷のMさんから電話がありました。11月20日に「大牟田文化会館で話してくれんね」。この話を聞いたムジナいわく。「はずかしくない?」。‥‥「どうして」「あのバカが、でっかい口をききやがって、と」。小さい口をきいてくることに決めました。

 鴻池防災相は大欠物です。日本人はつらいのう。

2003年7月10日

 朝、散髪。二千円也。
 手紙を書いたり、塾の復習をしたり、講談社のメルマガに出す作者の言葉を書いたりしていました。『はくちょう』です。

 ひかりのくにの岩井弘子さんからFAXが。『かあちゃんかいじゅう』の増刷が決まりました。みなさんありがとう。

 夕方、子ダヌキとマンガ『ドカベン』を買って、お好み焼き屋へ。このところもっぱらお好み焼屋です。ひとつ大きくなったということでしょうか。でも、不二家のお姉さんはさびしがっておられるでしょうね。3歳から通っていましたから。

2003年7月9日

 講談社の塩見亮さんより絵本『はくちょう』の二校が届きました。きれいです。

 岩崎書店の島岡理恵子さんから絵本『たぬきのおつきみ』Aカラーが届きました。おかしいです。

 塾日でした。なんだか慌ただしいなかでうろうろおろおろ。いまは武満徹のノヴェンバー・ステップを聴いています。松岡正剛さんの本に、横山勝也の尺八のことが出ていたからです。聴きながら、これ、ずっと昔に映画館で聴いたようなぁという気分になっています。な〜んか懐かしいんです。

2003年7月8日

 エッセイの推敲をしたあと、諸所方々へ礼状を書いてました。その間に?佼成出版社の小山菜穂子さんと電話で絵本『うみのむにゃむにゃ』の検討を。

 岡山から講演の依頼がありましたが、「おれ、死ぬ」と判断し辞退しました。仙台、江戸川区につづく翌日から二日間だったのです。岡山の皆さん、ユルシテチョウダイ。

 『この本読んで!』の小林絵里子さんから電話。─編集部のみんなで、笑いました。うれしいほめことばです。連載第三回「麟のひとりごと」です。

 18:44現在。イーエスブックで『ありがとうともだち』がトップになっています。自慢といえば自慢で、PRといえば‥‥ピーター・ロバートソンです。

2003年7月7日

 岩崎書店の島岡理恵子さんから、絵本文章『ふくはうち おにもうち』のご感想をいただきました。メールの見出しは「色っぽいおかみさんに脱帽」です。

 なんだか目に浮かんできます。こっけいなところや、楽しく浮かれている場面。世知辛い世の中だからこそ、こういった人情的なものは末長く愛される。そう実感しています。
 本当に、ホームページの日記でおっしゃっていたように、おかみさんの必死さがすごく印象的です。もう、うれしくて、うれしくて私も踊り出しそうです。


 佼成出版社の鬼の小山、こと小山菜穂子さんから絵本『うみのむにゃむにゃ』のラフをいただきました。絵は伊藤秀男さん。またまた、おとぼけむにゃむにゃでお邪魔します。

 某社のエッセイ、初稿を仕上げました。

 わたくしの母校・中友小学校(春名常志校長)で、6月29日「中友大蛇山祭り」がありました。子どもたちが作った高さ3メートル、長さ10メートルを超える本格的な山車です。元同校校長の中村イソ子先生から、その写真入り記事(西日本新聞)を送っていただきました。わたくしも26日の夜、故郷で友と美味いビールをいただきながら、「おおむた『大蛇山』まつり」を観てきます。絵本『わらうだいじゃやま』(絵・伊藤秀男/文・内田麟太郎)も石風社から出ています。

2003年7月6日


 某出版社のエッセイを書いていました。これを書き上げれば、ともかくと思っています。ともかくというのは「8月は、なにもせんもんね〜」ということであります。もっぱら、ひたすら、ただただ、体力の維持に。理由は11日間も地方へ出かけるからであります。オトロシヤ!
 といいましても、子ダヌキと一回、ムジナと一回の夏休みも入っているのですが。これだってねえ、ツカレマスヨ。絶対!

2003年7日5日

 絵本『はるの のはら』を推敲していました。『はくちょう』が出た「いまなら、これも出してもらえるだろう」と自信をもてたからです。それほど『はくちょう』は、いままでのわたくしの絵本にはなかった世界です。そして、この『はるの のはら』も。
 その絵本『はくちょう』(絵・いせひでこ・講談社)は8月初旬が発売ですから、この「いまなら」は、そのころの「いま」になりますネ。ややこしい。

 ひさしぶりにMiles Davis のKind of Blueを聴きました。おじさんには懐かしい曲です。裕次郎の錆びたナイフのように。

2003年7月4日

 今日は手紙をいくつか書いたあと、塾の復習をして、早々に帰宅しました。

 ‥‥〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜‥‥〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 す〜ゃ す〜ゃ

                         
   イラクのウラン、嘘だったんだって。ちーとも、しらなんだ。ブッシュ

2003年7月3日

 目覚めましたら午前8時を過ぎておりました。塾の後、『ふくはうち おにもうち』の推敲をしたのがいけなかったようです。でも、ちょっと気に入っていて、いじりたかったのでありす。
 その『ふくはうち おにもうち』を本日も推敲して、夕方、岩崎書店の島岡理恵子さんへ送らせていただきました。

 文溪堂の大場裕理さんから電話。「『ワニぼうとおばけちゃん』、たいへん可愛くおもしろかったです。出させていただきます。でも、もうひとつ春か冬でも書いてください」。ぶわーっ。敵もさるもの、休ませてはくれません。

 講談社の塩見亮さんから『はくちょう』の帯見本が届きました。この本は。この帯が捨てられません。どうして? どうしても。
 8月初旬発売。ご予約をお勧めします。初版がすぐに売り切れそうですから。

 子ダヌキとマンガ『ドカベン』を買って、お好み焼き屋へ。バタ・ジャガでした。

2003年7月2日

 a ‥‥塾でつかれたの。

2003年7月1日

 岩崎書店の節分絵本『ふくはうち おにもうち』の作業に入りました。おかみさんと子どもたちが思いもかけず面白い動きをしてくれて「いいぞ、いいぞ」と喜んでいます。絵は『十二支のおはなし』の山本孝さんです。明日は塾があるので、再作業は明後日になるでしょう。

 講談社の塩見亮さんから絵本『はくちょう』の色初校が届きました。初校でこんなに綺麗な上がりを見たのは初めてです。印刷屋さん(日本写真印刷株式会社)の技術の冴でしょうか。
 それはともかく「この絵本は事件になる」という予感がしています。

 読売新聞販売店のPR紙?Good-Daysに出ました(「多摩サロン」)。明日あたりは「見ましたよ」と声がかかるでしょう。「頭のてっぺんも」と。さびしいところを俯瞰で撮られたのです。
 人生に必要なのは、事実ではなく情けである─アポリネール。