泉質名 特色 効能 合計
単純温泉 固形成分及び遊離炭酸の含有量が1000mg/1kgに満たないものをいう。単純温泉とは成分が単純なのではなく、含有成分の量が薄いものをいう。なお1000mg以下のものでも指定成分によって単純硫黄泉、単純鉄泉、単純酸性泉、単純炭酸泉となるものはそれぞれの泉質に入る。 pH8.5以上のものをアルカリ性単純温泉と呼ぶ。日本で1番多い(資料によっては2番目に多い)泉質。 神経痛、筋肉炎、関節炎、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進 39
炭酸水素塩泉 固形成分1000mg/1kg以上を含有し、陰イオンが炭酸水素、陽イオンはカルシウム、マグネシウムまたはナトリウムが主成分で、これが結合するとそれぞれ重炭酸カルシウム、重炭酸マグネシウム、重炭酸ナトリウムを構成するものをいう。 美肌作用、創傷、火傷、慢性皮膚病、じんま疹、アレルギーなど 29
塩化物泉 固形成分1000mg/1kg以上を含有し、陰イオンがクロール、陽イオンはナトリウムが主成分で、これが結合することによって塩化ナトリウム(食塩)を構成するものをいう。このうち、食塩15,000mg/1kg以上のものを強塩泉(強食塩泉)、 5,000mg/1kg以下のものを弱食塩泉として区別される。 創傷、火傷、慢性皮膚病、虚弱体質、慢性婦人病、不妊症、リュウマチ、腰痛、神経痛、打ち身、ねんざなど 31
硫酸塩泉 固形成分1000mg/1kg以上を含有し、陰イオンがサルフェート、陽イオンはナトリウム、カルシウム、またはマグネシウムが主成分であるものをいい、陽イオンの種類により3種類に分類される。「芒硝泉」は主陽イオンがナトリウム,「石膏泉」は主陽イオンがカルシウム,「正苦味泉」は主陽イオンがマグネシウム。 美肌作用、創傷、火傷、慢性皮膚病、じんま疹、アレルギーなど 10
含鉄泉 鉄泉は固形成分に関係なくフエロ又はフエリイオン20mg/1kg以上のものをいい、陰イオンとの結合種類により、炭酸水素塩型の鉄泉と硫酸塩型の鉄泉に分類される。陽イオンのフエロと陰イオンのヒドロ炭酸が結合し、「重炭酸第一鉄」 が構成されるものを含鉄(U)−炭酸水素塩泉という。陽イオンのフエロと陰イオンの硫酸が結合し、硫酸鉄が構成されるものを含鉄(U)−硫酸塩泉という。   2
硫黄泉 水硫イオン、または水硫イオンとともにチオ硫酸イオン或いは遊離硫化水素を含有し、ヨード法で適定される硫黄の総量2mg/1kg以上に達し、温泉の特異作用が硫黄によるものと判断されたものをいう。遊離炭酸ガスや硫化水素を含有しない「硫黄泉」と遊離硫化水素や炭酸ガスを含有する「硫化水素泉」の2種類がある。 慢性皮膚病、慢性婦人病、切傷、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症、しもやけ、金属中毒、リュウマチ、皮膚掻痒症、皮膚角化症、慢性膿皮症など 18
二酸化炭素泉 遊離炭酸1000mg/1kg以上を含有し、固形成分は1000mg/1kgに満たないものをいう。炭酸ガスがとけ込んでいる。 高血圧症、不妊症、婦人病、更年期障害、リュウマチ、切傷など 1
酸性泉 固形成分に関係なく、水素イオン1mg/1kg以上を含有し、塩酸や硫酸等のような遊離鉱酸が構成されるものをいう。 慢性皮膚病、水虫、消化器病、慢性婦人病、筋・関節痛、糖尿病など 8
放射能泉 固形成分に関係なく、ラドン量100億分の30キュリー/1kg以上、またはラジウム塩1千万分の1mg/1kg以上のものをいい、ラドン含有量8.25マッヘ単位/kg以上50マッヘ単位/kg未満のものを弱放射能泉という。 痛風、動脈硬化症、高血圧症、慢性胆嚢炎、胆石症、慢性皮膚病、慢性婦人病など 19


最終更新日 : 2010/05/01