■ 自分催眠 ■



自分催眠とは何であるか。例え話を用いて解説しよう。

・受験生で勉強、もしくは勉強するフリに疲れてしまった時に、ふと鼻をかんだ。

ゴミ箱は離れたところにある。もしもこの使用した鼻紙を投げて見事ゴミ箱に入ったら、

僕は受験に成功するのである(と決め付ける)。

そしてゴミ箱に入らない。

入るまで拾って続ける。そして勉強にならない。

受験失敗。

駄目ジャン、この例え話(例え話でなかったりもする)。そうじゃあないのだ。そう、こうだ。

・ジリリリリ。目覚まし時計が今朝も威勢良く且つ、けたたましく鳴った。

僕は現実には見知らぬオヤジとの昔通っていた柔道場でのPK戦を寸断され、

目を覚ました。ああ、7時半過ぎ。今起きないと学校に間に合わないよう。

ああ、寒いし起きたくないな。

というか、起きなくちゃいけないのに眠るのって最高に気持ちいいよね。

あ、、、、、やばいやばい、今ちょっと眠っちゃった。

でも、起きなくちゃまずいよ。

そうだ、もし僕があと10秒で起きなければ、地球は爆発してしまうことにしてしまおう。

それがいい。ああ残り8,7,6,5,4,3,2,1・・・ガバッ!ああ、起きれた起きれた。

それにしても、危なく地球が爆発することだった。今日もいい天気だなぁ。

これが自分催眠である。この方法は有効以外の何者でもない。

この方法がよく効くタイプの人間は以下になります。

・エレベーターのドアが開くたびに、悪漢が乗っていて、いきなり襲われてしまうのではないかと不安に思う人。

・エレベーターに乗るたびに、乗った瞬間にいきなりエレベーターが落ちてしまったらどうしよう、と不安に思う人。

・鏡を見るたびに、鏡の向こうの自分が急に自分を鏡の世界にひきづりこみ、自分と入れ替わられるんじゃないかと不安に思う人。

・だから鏡のついたエレベーターに乗るときはかなり大変だ。

人々はこういう人間を妄想野郎と口々に言います。