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第七〜九回
 
第九回 第八回 第七回
 
    第九回【庭にまわりての巻】('03/6/10〜7/10)             
 
    初折表六句
      1発句  集金人庭にまわりて薔薇めでる 
      2脇句      季節は私紫陽花がいい

      3第三  四季ありて瑞穂の国に俳句かな
      4四句    今ミュージカルキャッツにサイゴン

      5五句  八重葎奏でる虫や秋の月
      6折端      夜長に想ふこれからのこと

    初折裏十二句
      7折立  袷着てロマンローラン夜が明けぬ
      8二句      君を想ふて短夜すごす

      9三句  待ち侘びて夜道を駆ける一途さや
      10四句      晴れて当選初心忘れず

      11五句  ぶっこわすつもりがいつかにじりより
      12六句      寄り切る筈がうつちやりくらう

      13七句  旅立ちや寒月に雲差し来たる  
      14八句      冬鶯の忍びて鳴きぬ

      15九句  堪えて待つ人の理解を得る日まで  
      16十句      空しき時の流れに慟哭

      17十一句  腰に花手鞠遊びや五合庵
      18折端       和歌山城にたなびく霞

    名残表十二句
      19折立  城跡にチューリップ咲く平和あり  
      20二句      澄渡る空かもめ翔び行く  

      21三句  知床に観光客の多きこと  
      22四句      森繁登紀子の銅像たたむ

      23五句  消えていく唱歌の中の夏の海  
      24六句      プール開きに声と水飛ぶ
      
      25七句  野次罵声灰皿現なま噂かな 
      26八句      金で買ひたる恋ひぞ悲しき

      27九句  貫一のためと宮さん嘘を云い  
      28十句      乾かぬうちにハイそれまでよ

      29十一句  降る魚遡れる魚に江の月 
      30折端       野分近づきふね還りくる

    名残裏六句
      31折立  きらくさの崖横に見て大漁旗  
      32二句      手を振り待ちたる女房の笑顔
     
      33三句  朋ありて吾が人生の至福かな
      34四句      飲みて語りて百里はたたく
   
      35五句  時を経て君子が集ふ花宴  
      36挙句      舳先水切りゴールを競ふ  

夏 
夏 

雑 
雑 

秋・月
秋 


秋 
恋 

恋 
雑 

雑 
雑 

冬・月
冬 

雑 
雑 

春・花
春 


春 
雑 

雑 
雑 

夏 
夏 

雑 
恋 

恋 
雑 

秋・月
秋 


秋 
雑 

雑 
雑 

春・花
春 

鵜雪
居倉

如水
鵜雪

居倉
如水


鵜雪
居倉

如水
鵜雪

居倉
如水

鵜雪
居倉

如水
鵜雪

居倉
如水


鵜雪
居倉

如水
鵜雪

居倉
如水

鵜雪
居倉

如水
鵜雪

居倉
如水


鵜雪
居倉

如水
鵜雪

居倉
如水
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   1 【花の効用】花というものは人の心を和ませるんですね。新聞屋さんも、ご近所の
      の方も花を前にすると、和やかな会話となるようです。
     
   2 関東も梅雨入り。こぬか雨には杜若。近くに30万株といわれる名所があります。
     元用水路で河の流れのような杜若が100m強続くのは見事です。
     ところで、あやめ、杜若、菖蒲の区別は何処を見たらよいのでしょうか。
     
   3 季節とくれば俳句。自然ゆたかな四季がなければ、この国に俳句は興り得な
     かったであろう。季語の根源は農耕から。陰暦は農耕・漁の道しるべ、句は陰暦
     で詠みたいものである。
     
   4 今風の人は「四季」といえばミュージカルでしょう。
     劇団四季、瑞穂の国に新しい劇を広めてくれました。
     
   5 虫の音を背に主役は何をしているのでしょうか。賑やかな祭りの月でしょうか、
     清浄とした風の中の澄んだ月でしょうか。
     
   6 ♪あ〜きの夜長を・・。虫のこえを聞きながら、青年は物思いに耽るものである。
 
   7 【今昔】今老人といわれる方々は、こういう思い出がお有りであろう。
     今青年といわれる人、エアコンでテレビにファミコン夜が明ける
     
   8 【鳴くしらけ鳥】夏の短夜というが離れていては秋の夜長、いや冬至の夜。
     切ない夢を見ていたら明けの鴉が「カ〜」と鳴く。後略
     
   9 じっと夜明けを待つようでは、惚れようが薄い。
     命がけでなければ恋は成就しないのである。
     夜が4句続いてしまった。あとの方、抜け出してください。(無責任)
     
   10 【発表】江戸時代に選挙があったなら、こういう光景も見られたろう。
      議員諸君、初心を忘れずにいこう。
      (如水)夜からの脱出感謝。先の句、恋を感じますか。・・恋心に変えましょか?。
     
   11 愛一郎は雑巾に、純一郎は不純になりそうです。海千山千に勝つには
      ドンキホーテ(あやしげな発音ですが)に成りきることでしょうか。
      傍からとやかく言うのは易しい事ですが・・・
     
   12 力士の方がまだマシ。勝とうと前へ出る。
      人気だけの誰かさんには、そのうち座布団が飛んでくるだろう。
     
   13 【前途】お天気よ、明日は何とか持ってほしい。
      いよいよ江戸を発つ日、前途に暗雲漂う感あり。・・・・一攘夷志士の日記より
     
   14 もう、行っておしまえかえ・・・。袂を噛んでこらえる涙。ヨッ水谷!
      この掛け声、値千金。人の情けは新派に限る。
      
   15 古今東西、無理解・不条理に歯を喰いしばり、
      肩を震わせた有為の人が幾人いることか・・。
     
   16 【慟哭】拉致事件ほど不条理な事件は思い出せない。犠牲者、関係者の涙は
      いかほどに。それにしても、あの国と最も近い関係を保っていた政党は、
      この不条理な事件の臭いすら感じ得なかったのだろうか。
     
   17 山里の村では犬が吼え 鶏が桑の木の上で鳴いている
      庭には箒の跡 部屋には余閑が漂っている 
      久しく世事に翻弄されたが また元の自然に戻れるようになった
      <帰園田居・陶淵明より>
     
   18 ♪手鞠の手がそれて〜紀州の殿様お国入り〜。こちらはまだ現役。
      小生の退職は3月末。4月から始まったNHKの漢詩講座で「帰園田居」に触れ、
      どれだけ慰められたことか。別の世界を知った感慨があった。
     
   19 城の跡は、戦前は軍が使っていた例が多いようだ。軍がなくなって、跡地は公園
      か他の公共のために利用されているケースが多い。歴史を振り返るに、平和と
      いうものは、多大の犠牲の上に成り立っているものだ。
      傍観者で得られるものではない。
     
   20 軍隊は両刃の刀、敵も倒せば味方も殺す。過去の恐ろしい事実を直視せず
      進んでいく有事法の行くへが心配です。6月23日は沖縄慰霊の日でした。
     
   21 ♪私を泣かすな〜白いかもめよ〜。どこへ行っても高齢者がいっぱい。戦中、
      戦後のご苦労を思えば、年金で少しは楽をして頂くか。その年金も減る一方・・。
 
      北方四島、尖閣列島、竹島等々、戦後はまだ終わっていない。
      沖縄、グアム、サイパンには、どうしても足が向かぬ。現地は観光が主な収入源
      とは分かっているのだが・・。
     
   22 【旅情】何といっても、あの歌が歌われだしてからでしょう。
      所謂ご当地ソングと違って、この歌にはロマンがある。
     
   23 歌は世につれだんだんと早いテンポの曲ばかり、吾が慣れ親しみの4拍子は
      化石の世界、タチツテトットとラップがはやり。「ホームでは演歌と唱歌がはやり
      歌」「なさけ」を歌える歌手も少なくなりました。「都都逸や新内はどうしてくれる」
      三亀松師匠が草葉簿影で呟いているかも知れません。
     
   24 小生の子供の頃は、浜甲子園の水も透き通っていた。白砂青松は何処へやら。
      都会の児は芋の子を洗うようなプールに喜びの声をあげる。
     
   25 【飛び道具】ある世界で飛び交うものもの。勿論、嘗て水も飛びました。
   
   26 昔は瓦版、今は週間F誌(フライデー、フォーカス)。にぎわしているのはいつの
      世も男と女、色と金。英雄は色を好み、熟女は若き燕を買う。俗こそが人の世
      またたのしからずや。
     
   27 今日のあくどさに比べると、宮さんはまだ可愛いものか。私腹、地位、名誉、好色
      玉の輿、逆玉。金で転ぶのは男女どちらが多いのだろうか。
     
   28 【女上位】乾く乾かぬは舌の根。そんなヤハなものではないよ、今の女の子は。
      男の子がもっと男にならなくちゃ。
     
   29 鱒には滞留するものと海へ降るものがある。可憐な雌も海から戻った時は
      別の魚のよう。身体は元の倍以上、顔つきも昔の面影は全くなくなり一身鮭と
      見まがうばかりとなる。しかし、産卵は滞留魚も遡上魚も区別なく行われるのが
      また不思議。なぜ海に行くのだろうか?
     
   30 都会へ出て行く人、Uターンする人様々である。
      出船入船の漁港も、きょうは台風で出て行く船はなし。
     
   31 【伊豆の漁港】伊豆のひなびた漁港の秋景色。漁港のそばの崖はきらくさ(磯菊)
      で一面の黄色、船に積んであるのは鯖のようだ。
     
   32 【安堵】今日も無事だと女房安堵、まして旗見りゃ財布も安堵。
   
   33 妻の笑顔はこの世の宝である。勝るとも劣らないのが友情である。
   
   34 【メール友人】近い友人は重杯談論、遠い友人は電波で談論。
      頭をたたく代わりにキーをたたく。
     
   35 ビールの泡と口角の泡を飛ばして飲んだのはつい昨日。還暦を過ぎてみな解脱。
      年代を越え健康と、下の毛の色、趣味を語り合う戦友の宴。また楽しからずや。
     
   36 堤では競争社会から解放された、元企業戦士の花見酒。
      川では若人のレガッタ。彼らの未来に幸せあれ!
 
第九回 第八回 第七回
                          
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    第八回【少女は裸足の巻】('03/5/14〜6/8)
 
    初折表六句
      1発句   夏来る少女は裸足の川遊び
      2脇句       クレソンを摘む母麗しき

      3第三   軽井沢芝庭テニス西洋菜
      4四句       カラーテレビの発祥地かな

      5五句   天高し鉄塔のかなた昼の月
      6折端      ヘルメットを脱ぎカナカナを聞く

    初折裏十二句
      7折立   せゝらぎに一息入るゝ残暑かな
      8二句       ふと見上げれば女の白き脛

      9三句   知らぬふりプールサイドに彼女おり
      10四句       思い出すかやアパレルCM

      11五句   古都散策いにしえ人の苦楽知る
      12六句       身に沁み入るや万葉の歌

      13七句   月冴ゆる甘樫丘閑かにて
      14八句       残雪を踏む沓音忍ぶ

      15九句   禊して神灯ゆれる道を行く
      16十句      夜も更け初めて玉砂利濡るゝ

      17十一句  垣白し近づき見ればのばらかな
      18折端      声伸びやかに春愛で唱ふ

    名残表十二句
      19折立   隅田川かすむ長堤いまいづこ
      20二句       人心流転大河不易

      21三句   蕉風はわびさびしほり軽みなり
      22四句       吾に足りないものばかりかな

      23五句   俳人の葬送の音かほととぎす
      24六句       浪子のいのち蛍火のごと

      25七句   丘に立てば熱狂の時代未だあり
      26八句       街の灯をみて君を抱く夜

      27九句   おとめごは眼をとじ元の彼想ふ
      28十句       あの駄目男今は社長に

      29十一句  望月や眼下にネオン高笑い
      30折端       漆黒の闇に鈴虫のこゑ

    名残裏六句
      31折立   ほたる草始発のバスを待ちわびて
      32二句      きときとの魚(うお)せり声高し

      33三句   女子高生傍若無人の車両かな
      34四句       10年経てば唯の人なり

      35五句   孫曾孫呆けて卒寿や花の下
      36挙句       共に祝わん薄墨桜







秋・月












冬・月





春・花


















秋・月









春・花
春・花

如水
鵜雪

居倉
如水

鵜雪
居倉


如水
鵜雪

居倉
如水

鵜雪
居倉

如水
鵜雪

居倉
如水

鵜雪
居倉


如水
鵜雪

居倉
如水

鵜雪
如水

鵜雪
居倉

如水
鵜雪

居倉
如水


鵜雪
居倉

如水
鵜雪

居倉
鵜雪
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   1 少女の新鮮な色気を感じますか?。感じない!先はそう永くはないね(笑)。
     (居倉)色気はともかく夏らしくていい句ですネ。「脛にまつわる藻が一つ」は
     どうでしょう。黄桜の雰囲気ですが
 
   2 母親の成熟した色気、いいでしょう! 感じない? もう駄目だね(苦笑)。
     (如水)品格の高い句ですね。気に入りました。
 
   3 クレソンを摘まれては軽井沢にでも行かざるを得ませんネ。私の食生活にパセリ、
     セロリ、レタスが出てきたのはs35年過ぎでした。近所の武蔵小金井の農家が
     米軍キャンプ向けにビニールハウスで「化成肥料」を使い栽培をしていた「高級
     野菜」です。我々には香りが強く旨みのない親しめない味だった憶えています。
     
   4 美智子妃にしようと思ったが恋になるので・・。この方がよかったか。悶々。
 
   5 【秋の一風景】秋はどこへ行っても空気が澄んでいる。
     世界のどこかでこういう景色が見られるでしょう。
     
   6 ボルトを抜く輩もいるご時世。保守点検もたいせつです。
 
   7 蜩と言えばまだ初秋であろう。この季節、山歩きも結構暑いものである。
 
   8 【邂逅】ああ疲れた。あれ!崖の上に濡れた2本の足が!
     人生、男と女の関係はひょっとしたことから始まる事が多いですね。この二人は、
     その後恋をして結ばれました。よくある話です。
     
   9 もてる男はつらいものあちらを立てればこちらが立たず。それでも目に付く美形の
     娘。まだまだ収めぬ年貢かな
     
   10 ♪レナウン娘が・・。アパレルもアジアに押されっぱなし。日本は何に活路を
      見出すべきや。
     
   11 【温故知新】アパレル? わかった様でわからない言葉。辞書をひもといてみま
      した。わかりました。この言葉は古語をファッション的に使っているのですね。
      『古きをたずね新しきを知る』
 
      (如水)知らなかった〜、ご解説感謝。
     
   12 都の恋歌、望郷の歌、防人の歌、庶民の生活が詠われています。と言うほど
      読みこんではいませんが。
 
      「アパレル」私の安い辞書では「衣料」でしたが???
     
   13 飛鳥の甘樫丘(あまかしのおか)への径には、万葉集に詠まれた草木が解説
      つきで植えられている。
      現役当時「歩こう会」の第1回目がここ。「燦咲倶楽部」をご覧あれ。
     
      万葉集の草木HP http://www.asuka-park.gr.jp/index2.html
      左側メニューの「飛鳥の自然」からお入りください。
     
   14 【忍び足】上の句が格調高いと、下は苦吟。
      時代は古代か現代か?、女に通う男の沓音か兵馬の音か?
      いずれにしろ、あまりの静けさに圧倒されて、足音を忍ばせた。
 
      (如水)いえいえ、どう致しまして。下の句も中々のもの。
      11・12句も、将に和歌。気に入りました。(仲間内の麗しき褒め合い)
     
   15 斎宮は未婚の皇女。凛として美しく恋の想いも胸の底 「盃に春の涙を注ぎける
      むかしに似たる旅のまとゐに」式子内親王。諸氏に習って格調高くとあの本
      この本を繰りました。「気取りとは疲れるものと凡夫しり」眼は疲れ肩は凝る
      数時間でした。
 
      鵜雪  お疲れさんでした。奥様とお酒でもどうぞ!(苦笑)
     
   16 参道には玉砂利が、夜の神灯と思った。はや夜露が。
   
   17 【古い風景】嘗ては、砂利道、からたちの垣根の家がよくあった。
      最近からたちの垣根を知るは、鎌倉に一軒のみ。ノバラの垣根もよく見かけた。
      のばらの垣も稀になってしまったようだが、
      この句は最近実際に出会った風景からのものです。
     
   18 うたう:唱うとよませたのですが。間違いでしょうか。歌うではコーラスのイメーヂ
      が薄いように感じましたので。 
      白いブラウス、少し膨らんだ胸、懸命に歌う乙女。ロリコンでしょうかネ
     
   19 春を愛でゝ唱うなら、この歌の右に出るものなし。武島羽衣:作詞、滝廉太郎:作
      曲「花」。Aビール会社の屋上にウンコ(H元社長の言)のアブストラクト。
      今では、すっかり定着しているが、隅田川の昔の風情はいづくやら・・。
     
      例の物。小生が某社から調達したF樹脂に元会社で金粉を分散した製品で塗装。
      その後どうなっているのか・・。誰だ、昔を思い出させたのは!(笑)。
     
   20 【流転と不易】隅田川の流れは、いつの世も変わらない。
      変わるのは人の心、人のなせる業。時代とともに、長堤も変わっていくけれども
      大自然は容易には変わらないものです。
     
   21 華人は吼え、碧眼は歌い、倭人は呟き謡う。と疲れる気取りの続きです。
   
   22 俳聖と比べること自体、おこがましく僭越の極み。
      生涯の一句をものにしたいのだが・・。
     
   23 【俳人死去】今日の新聞に高名な俳人、草間時彦さん死去の記事あり、
      15分ほど先の、私の散歩道にお住まいとは露知らず。
      当地では、連日ほととぎすが声高に飛んでいるが、
      氏も病床でその声をお聞きになっていたことでしょう。
 
      氏の句を2句、
      寒明や横に座りて妻の膝
      足もとはもうまつくらや秋の暮
 
      情景を衒わずに、自然に表現しているように感じます。
     
   24 武夫と浪子にした。柳原極堂の「ほとゝぎす」と思ったが、俳人が続くのでやめた。
      余談だが、こちらの「ほとゝぎす」は花か?。今以て分からない。
      新しい方に、投句の順番が決まっておらず、いつでも参加できることを示した
      かったので、一句おいての投句となった。
     
   25 浪子と武夫が別れた浜の後ろに、今は遊園地となっている丘がある。砲台の台座
      直ぐ下にはあまたの有名人が住む邸宅地が広がる。更に遠くに目をやれば、
      時々事件の舞台となる、マリーナーを持つリゾートマンション群、逆の方向には
     
      あのリクルートが作り上げた住宅地、更に遠くには山を崩した団地の数々。
      いずれも昭和の時代に出来上がったもの、ある種の遺産である。
      昭和という時代は、何か狂気を帯びた時代ではなかったろうか。
     
   26 我々の狂乱はデモと太陽族。国会乱入、羽田空港デモ。裕次郎、旭、
      日活の全盛期でした。
     
   27 あなたが他のことを考えているのは、分かっているんだから。わたしだって・・。
   
   28 【人生は運か】 デートの約束も守れない彼は、どうしたことか社長になって
      しまった。別に社長になるのがどうということでもないんだが、やはり社長と
      聞けば、運がよかったのかな、いや、やはり才能があったんでしょう。
 
      (如水)JCCの社長さんも当サイトを見ておられるかも(笑)。
     
   29 賢者は竹林に、怪物は肉林に遊ぶ。古今東西是変わることなし。・・by 寝ろ
   
   30 都会の喧騒に辟易。人里はなれた庵で静かに暮らしたいものよ。もう歳か(笑)。
   
   31 ほたる草(露草)は、まだ暗いうちから咲き始める。
      私は、まだかまだかとバスの到着を待っている。
      ふと見れば、はや可憐なほたる草が咲いていました。
     
   32 日本海の潮が鈍色に変わると魚の季節。豊漁に賑わう魚市場。
      ついつい声も高くなる。
      「きときと」とは、北陸地方の方言「新鮮」「生きが良い」「ピチピチ」の意です。
     
   33 元気の良いのは結構なのだが、ケータイはするはペチャクチャペチャクチャ。
      これだから、歩こう会も土日にしている。ネクタイをした、年金拠出者にも
      リュック姿は、気が引けるものである。
     
   34 【反抗期】 とかく、反抗期には人と変わったことをしたくなる。これは昔から変わら
      ない。反抗期が無かった男女が、むしろ後々問題となってくることが多いらしい。
      熟年にも反抗期があるらしいですね。如水さん、居倉さん、大丈夫ですか。
      奥さんにすねたりしていませんか。大らかにいきましょう。
     
   35 熟年の抵抗? ゲバゲバとやって見たいものですが現実はパピプペパピプペ
      無抵抗です。バラで奥様の目を眩ます鴉雪さんのテクニックを是非伝授下さい。
      (鵜雪)私は鵜の真似をする鴉ではありません。(苦笑)
     
   36 【長寿万歳】人も桜も長寿は目出度い。孫曾孫に囲まれて、しかも薄墨桜の
      下にいるとは、こんなお目出度いことは無い。
 
第九回 第八回 第七回
 
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    第七回【畦道ののびろの巻】('03/4/15〜5/12)
 
    初折表六句
       1発句   畦道ののびろや辛し春うらら  
       2脇句      今日の朝餉に河原の菜の花
           
       3第三   春の風邪癒えて晩酌原酒にて
       4四句       しぶとき奴とつぶやきながら
          
       5五句   満月にタヌキ代わりてアライグマ
       6折端       薩摩薯堀り小川を探す
          
    初折裏十二句
       7折立   桜島岩肌荒く秋落暉
       8二句       煙懐かし龍馬恋しや
          
       9三句   遼太郎日ごとに口説く女子社員
       10四句       売りは子育て専業主夫よ
          
       11五句   五十年オスの存在下げ続く
       12六句       太古に戻る維新の反動
          
       13七句   縄文のビーナス踊る夏の月
       14八句       神楽ばやしに建国偲ぶ
          
       15九句   高千穂の嶺より遥か畝傍山
       16十句       東山こへ天台山へ
          
       17十一句  春寒に水仙の香の沈み行く
       18折端       また落ちたるや大試験かな
          
    名残表十二句
       19折立   池の中柳枝見上ぐる蛙かな
       20二句     やろうじゃないか世界は広いぞ
          
       21三句   英語よしアラビア語よしチャイナよし
       22四句     どこに行ってもメニューは読める
          
       23五句   それは何これは何かのおせちかな
       24六句      腹ごなしにと羽根つきをせむ
          
       25七句   藷のつる泣き泣き食べた日もありし
       26八句     実をくれし女と添いにけるかな
          
       27九句   好きなのは本人なのか物なのか
       28十句       女も金も寄る色男
          
       29十一句  月の下雷蔵の背に紅葉かな
       30折端       撮影所にも秋風ぞ吹く
          
    名残裏六句 
       31折立   十年失せデフレデフレと虫が鳴く
       32二句       狂宴の後草木茂る
          
       33三句   池田屋へ勇が奔る丑三つ時
       34四句       弁士こえ張り観客酔わす
          
       35五句   桜咲く一年生の歌ひびく
       36挙句       あすは楽しい初の遠足

春 
春 
  
春 
雑 
  
秋・月
秋 
  
  
秋 
恋 
  
恋 
雑 
  
雑 
雑 
  
夏・月
夏 
  
雑 
雑 
  
春・花
春 
  
  
春 
雑 
  
雑 
雑 
  
冬 
冬 
  
雑 
恋 
  
恋 
雑 
  
秋・月
秋 
  
  
秋 
雑 
  
雑 
雑 
  
春・花
春 

居倉
鵜雪

如水
居倉

鵜雪
如水


居倉
鵜雪

如水
居倉

鵜雪
如水

居倉
鵜雪

如水
居倉

鵜雪
如水


居倉
鵜雪

如水
居倉

鵜雪
如水

居倉
鵜雪

如水
居倉

鵜雪
如水


居倉
鵜雪

如水
居倉

鵜雪
如水
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   1 のびろ:エシャロットと同じようなもの
     うららかな日に親戚にさそわれて近くの畦で芹、のびろ採り、収穫は即、昼の
     蕎麦の薬味。野草は香りも、辛味もつよくまさに旬菜。野草採りと春うららが
     句趣。発句は「蕎麦を打ち芹採り揚げて昼餉とす」でしたが正直すぎるので上に
     変えました。各位のご意見は如何でしょうか。
     
     (如水)掲句の方がスッキリして好きです。原句は色々と詰め込み過ぎの感じ。
     
   2 【自然の食べ物】昨日の私。午前中に夏野菜一式を植え込む。トマト2種、なす、
     ピーマン、胡瓜。午後東京へ、銀ブラの後始めて新装の丸ビルへ。その変り様
     に驚く。一巡の後木場の料理屋へ。ここで田舎の河原で採った菜の花の漬物を
     頂戴す。たまに都会に出てみると、人々の行動が、バブル期と違って堅実に
     なった来たと感じます。丸の内は一変し高級ブランド街に変身、
     一方100円ショップも共栄。金の使い方が変ってきたのですね。
     
   3 花菜漬はごはんに良く合うが、酒の肴にも。これで、朝・昼・夕餉と揃う。
     「・・灘の酒」としたかったが、初折表六句は固有名詞禁句でやむなく・・。
     酒蔵での試飲と自宅で飲むのと味が違うのが残念。温度の違いか、
     適温15度。まさか、牛肉商法とは思いたくない。
     
     翌日飲むと、酒蔵での試飲と同じ味。風邪が完治していなかった様子。
     原因は己にあった。原酒さん、ごめんなさい。自戒することしきり。
     
   4 如水さんの言われるとおりコメントに句が追従しがちですね。ためしに切り離して
     みました。如何でしょう。と言いながらの句はまさにコメントによるものになりまし
     たが。風邪のあとの酒、気持ちよく酔って完治を知る。句のとおりです。
     一方「加齢」と言う字も気になりますね。「若い」という言葉も賞味期限が近付いて
     きています。残念ながら
     
     (如水)定年後6年で初めての風邪。仰せのとおり、抵抗力が落ちてくるのですね
。 
     
   5 【代わる主役】昔の定番が通用しない時代、都会近郊では、夜の世界で馴染みの
     タヌキは、アライグマに駆逐されてしまった。弱肉強食か、適者生存か、動物でも
     植物でも外来種がどんどん増えているようだ。
     
   6 アライグマは何を食っているのでしょう。畑を荒らすのでしょうか。生ごみでも食う
     のですか、やはり何処かで洗うのでしょうか。
     
   7 桜島は私が見た火山ではもっとも荒々しい山でした。我、浅間山も残念ながら
     及びません。さつま芋、小川、洗う、見上げれば桜島。薩摩隼人のよりどころ
     でしょう。さつまからの連想は二つ。1.黒壷に十年(ととせ)寝かして月を待つ
     2.天高し薩摩隼人の眉太し。いずれが相応しかったでしょうか。
     (如風)掲句が良いと思います。
     
   8 【おりょうの恋】おりょうが、再び鹿児島を訪ねた時の回想。龍馬と二人で嘗てこの
     地に来た時、桜島は激しい噴煙を上げていた。あたかも、彼の恋と革命に賭ける
     情熱のように。因みにおりょうさんの墓は横須賀にあります。
     
   9 司馬遼太郎が産経の記者だった頃、氏のアシスタントだった、現みどりみ未亡人
     をものにしたそうな。みどり女史は今「司馬遼太郎記念館」の理事長。
     行ってみたいと思いながら、果たしていない。
     
   10 女は金力、男は愛嬌。よよと縋るは太い脚。尾崎紅葉先生も草葉の陰で肩を
      お落としになるご時世でございます。
     
   11 【男の存在】オスとは動物ではない、人間の男の事である。戦後五十年、オスの
      本能である、生殖、闘争本能を一貫して削いできた。いろいろな面で、特には
      教育の面で。その結果として、居心地よい社会とはなったが、男の存在は歴史上
      一番希薄になってしまったのではないか。結果として、少子化、パラサイト、前句
     
      の専業主夫、外との関係では端的な例が知らぬ振りをしていた拉致問題、
      大きな問題が有事の問題。この状態は周辺諸国は歓迎しているでしょう。
      以上は極端な論かもしれないが、一面の真実あり。稿を改めて論議の要あり。
     
      (居倉)【「もののふ」とは】オスと男らしさは等しからず。男らしさ=「武士」武士
      集団の源氏に育ち江戸中期に確立し、明治の日露戦争後の帝国陸軍を
      持って崩壊した。イギリスでは「ナイト」よりも「郷士」、ジェントルマンが「武士」
     
      に近いと考える。「武士」の儒学、「ジェントルマン」の信キリスト教という精神的
      な心棒の有無が男らしさの基本というのが私見です。如何でしょう。
      注.「武士」「もののふ」とお読みください
     
   12 戦後の親父の堕落は、富国強兵に代表される維新後の国策に対する、悔悛・反
      動もあるのでは・・。太古は兎も角、維新までは女性も結構強かったのではないか。
     
      (居倉)【残念】「古来女性は太陽であった」太古と言えば縄文土偶の豊満な女、
      くだって「卑弥呼」まで。残念ながら、その間で彼女らに対抗したマスラオの名
      を私は知らない。
     
   13 女は金力、男は愛嬌。よよと縋るは太い脚。尾崎紅葉先生も草葉の陰で肩を
      お落としになるご時世でございます。
     
   14 古代、アメノウズメノミコトなるビーナスが、神楽の原型となるBGMで踊りました。
      日本神話の中の一挿話です。古事記という伝承は、聖書に匹敵する古代の
      ロマンを綴った物語ではないですか。もっと大切にしたいものです。
     
   15 橿原神宮は畝傍山の傍。建国を平成維新にすれば良かったかも・・。神楽ばやし
      と偲ぶにに引っ張られました。12句目、小生の「太古・・」から、またまた逆戻り
      次の方、発展させてください(笑)。
         
   16 「由比ヶ浜」の方が判りやすいののですが「山」に拘りました。
   
   17 【余寒の鎌倉】今年は、春とは思えない寒い日があった。
      このような日には、馥郁と言った感じにはならない。地を這うとでもいおうか。
      鎌倉は瑞泉寺の春の一瞬。寺の裏山は、鎌倉の最高峰、天台山です。
     
   18 発表の日は寒かった。花を見ても美しいとも思わず、落ち込むばかり。
      優等生の小生は落ちたことがないので、想像しか出来ないが・・。
      受けないから落ちないだけ(笑)。
     
   19 蛙といえば「一茶」と「東風」です
      「柳枝」と「蛙」、「季重」となりましょうか。蛙と柳は合わせて一つですが
     
   20 【飛躍しよう】 井の中のサラリーマン諸君、くよくよするな!蛙を見習いたまえ。
      世界は諸君を待っている!!
     
   21 世界に飛翔するには、先ず言葉。今や英語は当然。新天地はイスラム圏・中国
      およびその他の亜細亜。
     
   22 食はその国の文化の凝縮。相互理解は「喰う」ことから始まる。
   
   23 【おせち料理】御尤も、旅の楽しさは食から。伝統文化も大切にしよう。
      冬のひと時、孫たちからおせちの名前を聞かれ、講釈するのも楽しい。
     
   24 「凧揚げ」にしたかったのだが夏の季語。羽根つきの方が歴史が古いのか。
      あすは「子供の日」こちらは男性上位。
     
   25 飽食、拒食、生活習慣病、想像もしなかった言葉が日常語になりました。
      「酒池肉林」という言葉を作った国もありましたが・・・。これは文化でしょうか
      文明でしょうか?
     
   26 【かぼちゃの縁】人生万事塞翁が馬、悪いことばかりではない。あの時そっと実
      (実はかぼちゃ)を呉れたあの人と一緒になってしまった。あれは東京に出て
      から10年後、忘れられぬ故郷の彼女に告白した。『あのときのかぼちゃが一生
      忘れられない!』、『いいわよ、これからいつでもあげられるわよ』。感激で絶句
      するわれ。
     
   27 一時の遊びなら兎も角、永く添い遂げるつもりならよく考えろよ。本当に好きなの
      かどこが好きなのか。
      どこからか声「馬鹿云え、そんなこと考えて結婚する奴がおるか」。
     
   28 女心を掴んでふれば出るは出てくるうちでの小鎚。
   
   29 【ニヒルな剣豪】狂四郎はやはり月の中である。
      恐らく、彼は紅葉葉を一刀両断しただろう。
     
   30 日本映画は、落ち目の三度笠。アニメばかり。第二の黒沢は出ないのか。
      はたまた、観客が変わったのか。小生、定年後6年で2回。1回は「失楽園」と
      「うなぎ」との2本建て。あとは、頂いた券で、女房に付き合い「学校U」。落差が
      大き過ぎるって?。何れも本当の私。
     
   31 十年=ととせ。失われた十年。歴史の教材になることでしょう。アドバルーン
      上げても上がらぬ株価かな。 我が家の近くに神田の千坪の土地を売って
      ヘリポート付きウン万坪の土地と工場を建てた会社があります。
     
   32 【狂宴のあと】うせし10年が問題ではない、狂い踊った前の10年こそ問題なの
      だ。本来日本人は質素倹約を旨として生きてきたが、あるときからある国にお
      だてられ脅されて、変調してしまったのではないか。バブルというおできを筋肉
     
      がついたと勘違い、所詮おできはなくなるもの、一部はかさぶたと言う不良資
      産として残る。悪性腫瘍にしてはいけない。ゴルフ場の跡地には草が茂り、虫
      が喜んでいる。GDP経済とはさよならしようではないか。
     
   33 「東山三十六峰、草木も眠る丑三つ時・・」。「静かに眠る・・」だったか?。
   
   34 浪曲、浪花節、落語と語りの文化が淋しくなってきました。畳の暮らしから椅子
      の暮らしに変わったのに連動しているようですネ。大衆が消え中流が増えた
      せいでしょうか?
     
      (如水)ビックリ!小生の連想とドンピシャ。お互い歳が分かる(笑)。
     
   35 【新入生】小学生だろうが、大学生だろうが、新入生というものはフレッシュな
      気持ちになる。講堂からも、山からも大きな歌声が聞こえてくる。
      近頃の大学生はどうなのか、一度聞いてみたいところだ。
     
   36 一年生も早一ヶ月。友達もでき、あすは楽しい初めての遠足。
      「リズムも弾むこいのぼりかな」だったが、歌から離れた。
 
第九回 第八回 第七回
 
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