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第13〜15回
 
第15回 第14回 第13回
 
    第15回【年の瀬の巻】('03/12/20〜'04/1/25)
                 
    初折表六句                        
      1発句   年の瀬や友寄り添いてネオン街
      2脇句       寒月照らす家に帰らん

      3第三   玄関の開いてることを祈りつゝ
      4四句       昼間の空き巣こんにちはかな

      5五句   名月や主なき家の虫の声
      6折端       伸ぶ白萩の露もしとゞに

    初折裏十二句
      7折立   甘藷掘りや妻の額に汗ひかる
      8二句       少女の如き笑みの愛(いと)をし

      9三句   ツンとして澄ました顔に首っ丈
      10四句       喉元過ぎて千振の如

      11五句   寝覚め良し朝日を拝む良き日哉
      12六句       きのふはきのふ日々新しき

      13七句   夕顔や月見て果てる命かな
      14八句       夏の夜にする物の怪の声

      15九句   身に覚え読経で鎮めむこの恨み
      16十句       千人切りを果たせぬままに

      17十一句  我が主一人静に別れ来し
      18折端       野に蝶を追ふジンギスハーン

    名残表十二句
      19折立   草萌えて千軍万馬西方へ
      20二句       東の海にアメリカを見る

      21三句   オーロラの揺らぐ南極われ立てり
      22四句       難局に処す年頭所感

      23五句   初詣産めよ増やせの幕がある
      24六句       子の名の多き賀状届けり

      25七句   縦横斜一点凝視掲示板
      26八句      「好きだ」と書かれたあの人の文字

      27九句   恋文を繰り返し読む遠き日よ
      28十句       老人ホームの午後のひと時

      29十一句  知恵と品翁と媼望の月
      30折端       三人寄りて芒を活けむ

    名残裏六句
      31折立   萩一枝飾られし家セレナーデ
      32二句       住む人佳しや往きつ戻りつ

      33三句   渡ろうか渡るまいかの思案橋
      34四句       まだまだ早いせめてギネスに

      35五句   見ぬうちにはや散りそめぬ桜かな
      36挙句       淡くピンクに霞を染めむ
鵜雪
いくら

如水
鵜雪

いくら
如水


鵜雪
いくら

如水
鵜雪

いくら
如水

鵜雪
いくら

如水
鵜雪

いくら
如水


鵜雪
いくら

如水
鵜雪

いくら
如水

鵜雪
いくら

如水
鵜雪

いくら
如水


鵜雪
いくら

如水
鵜雪

いくら
如水 
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   1 【色々】久しぶりの大都会は、七色のネオン
     酌み交わす酒も、また嘗てのように単色ではない。
     
   2 群馬県勢多郡大胡町。人口1万7千人。女が男より300人多い農業と畜産の町。
     人口はこの3年で2千人増えた。観光名所、侠客大前田英五郎の墓、
     駅より600m。大胡城主、牧野某氏の名前はない。そして12月21日、
     郷土の英雄、国定忠治が41歳にて刑死した日である。(新幹線のテロップより)
     
   3 月の他、道行くものは吾独り。酔覚めの身に風は冷たく、心細くなってくる。
 
   4 【空き巣】昼の空き巣は玄関から堂々と。出かけるときは鍵を忘れずに。
 
   5 人でも鳥でも空家,空巣というのは淋しいもの。
      しかし「空き家」と言われると俄然門前が賑わう「空き家」もある。
     
   6 庭の手入れをする人もなく、草木も伸び放題である。
 
   7 【汗】10月は時により残暑がきつい。家庭菜園の一風景。
 
   8 収穫というのは幾つになっても嬉しいもの。まして糟糠の妻の笑顔とあらば何を
     言わんや。夕日を浴びての姿に又惚れなおす。 
     「たらちねの乳房可愛いやさくらんぼ」
     
   9 一挙手一投足、すべてが気になり好きだったなぁ〜。
 
   10 【思い出】青春のよさは一途、盲目的情熱は、時として大事をなす。
      昔の思い出は、よい薬、時として千振のように苦い。
     
   11 せん‐ぶり【千振】:〔植〕(千度振り出してもなお苦いの意) リンドウ科の二年草。
      高さ約20センチメートル、白色5弁の花を開く。茎・根ともに苦く、乾したものは
      生薬の当薬とうやくで、煎じて健胃剤とする。〈大和本草〉
     
   12 新年、明けましてお目出度う御座います。こんな漢字見たことない?。温故知新。
   
   13 【一夜花】一夜花は、何とも儚い。しかしそれだけ濃縮された命だと思う。
      その濃厚な香、形、それなりに工夫を重ねた結晶であることが美しい。
     
   14 篝火と菜種油の灯りしかない平安時代。さぞや魑魅魍魎が跋扈したことであろう。
      「安倍清明様さへお出下さればこのようなことにはならなんだのに」と嘆く侍女。
     
   15 戦国の武将と言えども、悪霊に悩まされたこともあろう。
      齢を重ねると、気づかぬうちに人の恨みを買っていることもあるのでは・・。
     
   16 【深刻な悩み】990人で、体力が限界に来たようだ。この煩悩を如何にせん。
      申し訳ない残りの10人のお方。何?・・・・薬がある?・・・・馬鹿な!
     
   17 我が主、舞うは蝶、飛ぶは燕の如し。顔立ちは凛として美しく、並みの女性の
      及ぶところにあらず。「薬?」何といふ戯言、わが槍はいまだ隆々、
      唯、宗旨変えをしただけよ。
     
   18 一説によると、ジンギスハーンは義経であったと。・・・これは同意語か?
      まだ松の内、お屠蘇気分をお許しくだされ(笑)。
     
   19 【西方遠征】蒙古の遅い春は、未だ解けぬ雪下からの芽吹きと共に来る。
      大軍ウラルを越え、大平原を蹂躙す。
     
   20 「地球は丸い」の言葉だけを頼りに未知なる東の海に出かけたコロンブス。
      常識を打ち破るのを「コロンブスの玉子」といい「尻を割る」のとは違う。
     
   21 先人の偉業には頭がさがる。我が国の南極観測は、予算不足で中断の危機に
      あるとか。知恵を出し合い、続けて欲しいものである。
     
   22 【年頭所感】小泉首相の気持ちを代弁。
      オーロラのように揺れる世論を背にして、大事を決めるときに、
      92年前の決断、実行が脳裏にあったかもしれない。
 
      (如水)当然「北」がくると思っていましたが、見事に肩透かしです。
      明日から初場所。
     
   23 国の財政と国民の生活を脅す年金問題。今も昔もお国のためには頑張らねば
      ならない。国益のためにはこちらが優先課題と思うが如何。
     
   24 今月の兼題句にとって置きたかったのですが、放出です。
      男が妻子を扶養するものとの意識が強い国(日・韓・独・伊・スペイン等)は、
      結婚難で少子化が進んでいるとか。共働きと、それの支援策および意識改革が
      肝要だと思う。
     
   25 【発表】「有った」と抱き合う親子、「一番違いか」と、俯き加減に立ち去る親子、
      悲喜こもごもの風景が繰り返される。
     
   26 【今は昔の「忍ぶ恋」】
      昔:「しのぶれど色に出でけりわが恋は物や思ふと人の問うまで」・・ 平兼盛
      今:「真っ赤に燃えた太陽だから真夏の海は恋の季節なの・・」・・美空ひばり(唄)
     
   27 「息吹を感じていたくて・・・」「よい結果がでますように・・・」云々。
   
   28 【語り合い】肉体は衰えるかもしれないが、恋心は変わらぬのではないか。
      このホームでも数多の恋あり、時には事件になる。
      こういう時に、集まって昔の恋文を読み合うのはよいらしい。
     
   29 これは願望。現実は「老人とは・・淋しがる心は曲がり、欲が深くなる。
      何事にもくどくなる・・」仙腰a尚、老人六歌仙 とか「おのれだけさっさと呆けて
      日向ぼこ」朝日俳壇 ということになるらしい。「携帯で見つける爺の行くへかな」
      IT時代もまたよきかな。
     
   30 三人寄れば何とやら、あやかりたいものである。
   
   31 【セレナーデ】時々あの曲が聞こえてくる家、今日は窓辺に萩の花が。
      そういえば数日前までは、薔薇が飾ってあった。
     
   32 瀟洒な洋館、あのピアノを弾いているのはどんな人なのだろう。
      なんとか一目でいいから見たいものだ。
     
      (鵜雪)この時期、うろうろしていると怪しまれるよ。(苦笑)
      (いくら)窓辺の花が薔薇ならば「鼻のシラノ」に甘い歌をうたわせたのに・・・。
     
   33 思案橋は廓だけではない。人生にも国家にも。
   
   34 50年後のある日考えたこと。「彼岸に渡るのは、又の機会にしよう」、と。
   
   35 【人の名】「寿限無寿限無、五却のすりきれ、海砂利水魚の水行末、雲来末、
      風来末、食う寝るところ住むところ、やぶらこうじのぶらこうじ、パイポパイポ、
      パイポのシューリガン、シューリガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピー
      のポンポコナの長久命の長助」 長いのが良いい訳でもなさそうだ。写すのにも
      手間がかかる。
     
   36 久々の古里のあさぼらけ、遠くに霞がたなびいている。
 
第15回 第14回 第13回
 
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    第14回【立冬や鍋を洗ひての巻】('03/11/12〜12/18)
                 
    初折表六句
      1発句  立冬や鍋を洗ひて具を思案
      2脇句      妻に任せてあんこう鍋とす
     
      3第三  呑み過ぎて床まで運ぶおまけ付き
      4四句      覚めて驚く藪の中かな

      5五句  笹刈りて秘密基地から仰ぐ月
      6折端      遠くの花火光て響く

    初折裏十二句
      7折立  山間に発破とどろき紅葉散る
      8二句      募る想ひも千々に乱るゝ

      9三句  度胸きめ凶でも良しと手を握る   
      10四句      実はと菅さん頭掻きつつ

      11五句  写真撮る髪の乱れに櫛を入れ
      12六句      千歳飴さげ固まる親子

      13七句  父と娘(こ)としんみりとして夏の月
      14八句      枕元におく蚊取り線香

      15九句  空鼾親父は見せぬ涙かな
      16十句      鬼のウェイン雨に駆け出す

      17十一句  濡れてゆく半平太にも桜降る
      18折端      背中に聞こゆ春のくさめよ

    名残表十二句
      19折立  背の母が指差す先に揚雲雀
      20二句      利根の流れの広々として

      21三句  地図見れば鶴の形や群馬県
      22四句      一声の人なるほど多し

      23五句  活弁消えトーキーもやゝ冬篭り
      24六句      炬燵でみるやディスクの映画
      
      25七句  老い行かぬ秘訣デジタル家電かな
      26八句      マウスを握る手に手を添えて

      27九句  柔らかく足からめ合うしとねかな
      28十句      壷を枕に墨のカーテン

      29十一句 名月も雲に隠れて見ぬ振りを
      30折端      秋の暮れには子を見張る親

    名残裏六句
      31折立  芋煮会親より先に子の食わる
      32二句      弥生時代も奥アマゾンも
     
      33三句  要るだけを採りて感謝の宴かな
      34四句      ブルーシートも住めば天国
   
      35五句  隙間より仰ぐお城の桜かな
      36挙句      栄華想わす春の虹立つ  

冬 
冬 

雑 
雑 

秋・月
夏 


秋 
恋 

恋 
雑 

雑 
雑 

夏・月
夏 

雑 
雑 

春・花
春 


春 
雑 

雑 
雑 

冬 
冬 

雑 
恋 

恋 
雑 

秋・月
秋 


秋 
雑 

雑 
雑 

春・花
春 

いくら
鵜雪

如水
鵜雪

如水
いくら


鵜雪
如水

いくら
鵜雪

如水
いくら

鵜雪
如水

いくら
鵜雪

如水
いくら


鵜雪
如水

いくら
鵜雪

如水
いくら

鵜雪
如水

いくら
鵜雪

如水
いくら


鵜雪
如水

いくら
鵜雪

如水
いくら
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   1 【群馬県の名物鍋は芋煮鍋】材料:里芋、八つ頭、蒟蒻、下仁田ネギ、大根、牛蒡、
     人参、豆腐、豚肉。味は味噌仕立て。安くて、腹が膨れて、あたたまる。豚肉は本
     来入らないが近年は入れている。注、下仁田葱:下仁田町の特産。太さ5cm位で
     白い部分は約20cm、芯がとろけるように甘いのが自慢。蒟蒻、此れも自慢の
     一品、シコシコ、サクリの高密度が売り。
     
   2 【故郷の名物】こういうことは、男の思案は休むに似たり。
     妻に一任、私の顔を立てて、故郷の名物にして呉れた。
     
   3 鮟鱇とくれば、盃が進むのはやむを得ない。だが、鮟鱇のような亭主を寝床まで
     運ぶのは至難の技。 樋口女史によると、自分のことは自分で出来なければジジ
     にはなれないとか・・。女房に勲章が来なかったのが不思議。
     
   4 美しい女性がどうしてこれほど私に、と思っていたら、
     どうも化かされたらしい。恥ずかしい。全ては藪の中。(苦笑)
     
   5 幼少の頃、近所の神社裏の笹藪にたむろする場所を作り、よく遊んだものである。
     当時は、都会にも自然がよく残っていた。今は駐車場になっており、子供達が外で
     遊ぶ場所はない。
     
   6 【悪童】日が暮れ蜩がやかましく「カエレカエレ」と鳴いても隊長は帰らない。遠くの
     祭りの花火が上がり始める頃、とんがったカアチャンの声が耳の底から聞こえだす
     そろそろ潮時、帰り時。「ゴメンナサイ」と上目づかいに謝り、腹の中ではペロリと
     赤い舌。
     
   7 開発至上の時代の、秋の一風景。
 
   8 将に、告白しようとした矢先の発破。あとは口が渇いて声にならなかった。
 
   9 【清水の舞台】男は度胸女は愛嬌と気を取り直して再度のチャレンジ、胸は早鐘、
     手は震え・・・。やがてうん十年、「ぶつかって弾いて戻る独楽二つ」「長持ちのハ
     ンカチーフよわが夫も」「やがて古希愛が重荷になってくる」 度胸が「吉」だった
     のか「凶」だったのか・・・。(句は上毛川柳より)
     
   10 【本当のところ】「小沢さんは怖いよ」と、心情吐露。
   
   11 今回の民主党は、選挙のパフォーマンスをアメリカの会社に丸投げしたとか。
      その是非は兎も角、マニフェストの菅さんの写真は頂けなかった。
     
   12 晴れ着を着ての家族の写真、写真館での家族の記念写真はこれで3回目。
      日頃のやんちゃはどこえやら子供は石の地蔵さん、カアチャン良母に大変身、
      トオチャンいつもと同じ服。
     
   13 【嫁ぐ子】嫁ぐ前夜、母をなくした娘がいとおしい。
      一人、うちわを使いながら独酌している父親のそういう心境が、
      空から見ている私(月)にはいやというほどわかる。
     
   14 父が寝入ったあと、娘は蚊取り線香をそっとおくのであった。
      前句は小津映画の「晩春」を連想させ、それを受けたのであるが、あとでコメント
      を見てビックリ。
     
   15 まもなく嫁いでいく娘。嬉しくもあり寂しくもあり。娘がかけたタオルケットにもそし
      らぬ顔の狸をきめる。父親はやはり笠智 修でしょうか。
 
      (如水)そうです。確か、笠 智衆だったと思いますが、
      娘は原 節子です。まだ鎌倉にご存命の筈です。
     
   16 【黄色いリボン】ウェイン大佐の涙は雨か、雨の中では涙と見えず、
      大佐は、どうしても涙と見せたくなかったのでしょう。
     
   17 小生も「駅馬車」は見ている筈だが、前句のシーンは記憶にない。なにせ戦後の
      小生が小学生か中学生の頃。当時のインデアンも今ではネイティブアメリカン。
      我が国にも月形半平太(長谷川一夫)なる、色男がいたことも記憶から遠ざかる
      ことであろう。
     
      (鵜雪)ウエイン大佐の涙は、想像の産物。
      一人になったとき、何かを蹴飛ばした方が事実らしい。
     
   18 さすが粋だねと通りすぎたら「はっくしょん」 粋も色気もみな失せた。
      長谷川一夫とくれば柳さく子、栗島きみ子、田中絹代と当時の代表美人。
      顔を憶えているのは田中絹代、栗島きみ子は名前だけ。
      昭和の尻尾もはや15才にならんとする。
      (女優のの漢字名は残念ながらわかない)
     
      (鵜雪)長谷川一夫と来れば、先ずは山田五十鈴。まだご存命ですよ。
      因みに、長谷川一夫の墓は、谷中墓地に有ります。
     
      (いくら)鴉雪さんもお若い。長谷川といえば柳、栗島、我が家の卒寿+αが
      申しておりました。
     
   19 【親孝行】親孝行は出来るうちにしとかなくては。
   
   20 ♪指差す方に〜。空から眺める利根川の何と雄大なことよ。
   
   21 利根川といえば群馬県(我田引水かも)。連句の主旨から外れてお国自慢。
      山:赤城山、榛名山、妙義山。いずれも軍艦名に使われているのは何故?
      任侠:国定忠治、大前田英五郎。名物:空っ風に強い嬶。そして県の形、
      1都2府43県のなかでも最も美しい!!
     
      (如水)まだある自慢:群馬交響楽団。10月にNHKプロジェクトXで拝見。
      この週も涙でした。以下、NHKのHPより。1945年に戦後の荒廃した高崎に
      産声をあげた群馬交響楽団は1995年に創立50周年を迎えました。
     
   22 【鶴の一声】最後は総理大臣の鶴の一声、群馬県はさすがに多いですね。
      実は、内助の一声が大きいのと違いますか。
     
   23 無声であっても「夢声」とは夢があった。今は日本映画も冬の時代である。
      作り手が悪いのか、観客に問題があるのか、昔が懐かしい。
      今年は小津生誕100年で、誕生日(没日も)のこの12日からBSで残存フィルム
      の全巻が放映されるらしい。えにしの松阪では、記念上映とのこと。
      映画はやはり、映画館で見たいものである。
     
   24 トーキー、もフィルムも懐かしさを覚える言葉になった、トーキーはプロジェクター
      やパソコンにフィルムはDVDに。映画館は小ホールや通勤の膝の上、これぞ
      マイ・ムービー。でも映画は廃れない。
     
      鴉雪さん:ご指摘ありがとうございます。我が県が誇る元総理大臣をすっかり
      忘れていました。
     
   25 【デジタル家電】カタカナ日本語に馴染むと、不思議に年取らず、却って若返って
      しまうようだ。コジマや、ワットマンで見かける、おばあさんの若々しいこと。
     
   26 PC教室で、いつしか教え教えられる仲に。わざと分からない振りをしたりして・・・。
   
   27 【神代の恋】なめらかな私の手とたくましい貴方の手を挿し巻いて、からめた足も
      のびやかに尽きぬ共寝を・・(神代の歌の一節)
      高千穂の神々の恋はすべからくおおらかでストレート。
     
   28 【海底の交わり】将に蛸の交合そのものですね。(苦笑)
   
   29 若かりし頃、三宮のアル・サロで友のみんなはステージのストリップ見物。
      吾独りボックスで見たい放題、触り放題。天照大神健在の佳き時代であった。
     
   30 【昔でいえば神隠し】名月のおかげで女の子を授かった。今は小学3年生。
      「可愛い」と近所の評判の子。最近は「連れ去り」が多くて親は心配でたまらない
      秋の夕日は釣瓶落し、今日も外に出て帰りを待つ。
     
   31 【芋煮会】芋の世界は、子にとって残酷。親はお呼びでなく、子供の「きぬがつぎ」
      だけ人間に食われてしまう。
     
   32 当地の田能遺跡でも史実に基づき、近年芋を植え芋煮会を催すようになった。
      アマゾンでは、今もタロ芋を主食にし、近代文明を拒否している原住民がいる。
     
   33 腰蓑と掘っ立て小屋、競り合わず驕らず暮らす桃源郷。
      足を知らず是文化といい文明という。追記:弥生人は貫頭衣でした。
     
   34 【住めば天国】昔と違って、橋の下の人たちも、それなりに豊からしい。
      時々集まって宴をしているよ。
     
   35 ワールドカップで長居公園のブルーシートは撤去されたが、中之島や大阪城には
      まだ数多のブルーシート。フセインの地下室よりはまだマシか・・。
     
   36 豊臣秀吉辞世
      つゆとをちつゆときへにしわがみかななにわの事もゆめの又ゆめ
      (大日本古文書〉毛利家文書より
      「夢の又夢」初代横綱・若ノ花の言葉かと思っていたが不覚。
 
第15回 第14回 第13回
 
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    第13回【久々の日差しの巻】('03/10/15〜11/12)          
 
    初折表六句
      1発句  久々の日差しに匂ふ金木犀
      2脇句      秋雨の創る黄金の屏風
     
      3第三  穂波ゆれ果てる岬に昼の月
      4四句      浜風を背に握り飯かな

      5五句  竹の皮沢庵に見る母の顔
      6折端      はや二日目の林間学校

    初折裏十二句
      7折立  ほととぎす啼いて生徒の足はやし
      8二句      布団の中で奈美さんと呼ぶ

      9三句  夢の中愛しい声に飛び起きて
      10四句      雨戸開くれば黄色い太陽

      11五句  女房の朝餉の品に生卵
      12六句      サルモネラ菌をものともせずに

      13七句  冬月夜納豆飯の湯気淡し
      14八句      葱切る涙に身を堅くする

      15九句  暗闇に何処からともなくすゝり泣き
      16十句      すわ誘拐か携帯握る

      17十一句  菜の花や浮いて沈んで子を探す
      18折端      蝶を追ふうち隣の村へ

    名残表十二句
      19折立  蜜蜂はれんげとともに海を越え
      20二句      鳥の数ふへ町賑やかに

      21三句  公園の鳩と戯るわらべたち
      22四句      周りを囲む父母の多さよ

      23五句  夏祭り親のはしゃげる稚児行道
      24六句      腰に団扇の揃ひの浴衣
      
      25七句  風呂焚きや腰をかがめて火吹き竹
      26八句      ひょっとこ岡目むつみて踊る

      27九句  美男美女ふたりの仲も情次第
      28十句      時代変わりて金次第かも

      29十一句  山の手や人それぞれの月見かな
      30折端      長屋の空に秋刀魚の煙

    名残裏六句
      31折立  落葉焚く芋持つ子らが集い来て
      32二句      季節深める物売り声
     
      33三句  チャルメラや一度喰ひたし夜泣きそば
      34四句      可愛いややの寝息を聞きつ
   
      35五句  子守唄聞かせて眺む花堤
      36挙句     東風に吹かれてカップルが往く

秋 
秋 

秋・月
雑 

雑 
夏 


夏 
恋 

恋 
雑 

雑 
雑 

冬・月
冬 

雑 
雑 

春・花
春 


春 
雑 

雑 
雑 

夏 
夏 

雑 
恋 

恋 
雑 

秋・月
秋 


秋 
雑 

雑 
雑 

春・花
春 

如水
鵜雪

如水
鵜雪

いくら
如水


鵜雪
いくら

如水
鵜雪

いくら
如水

鵜雪
いくら

如水
鵜雪

いくら
如水


鵜雪
いくら

如水
鵜雪

いくら
如水

鵜雪
いくら

如水
鵜雪

いくら
如水


鵜雪
いくら

如水
鵜雪

いくら
如水
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   1 当地では、三日振りの日差し。雲はまだ多いが、はや日差しが恋しい季節となる。
     昨日の最高気温は18度であった。
     
   2 【落花の作る花模様】鎌倉・壽福寺の墓地に金木犀の大木が在る。
     天には其の芳香、地には落花の創った金屏風、この大木が、前夜の雨の後、
     素晴らしい世界を作っていた。
     
   3 こちらは見渡す限り、黄金に輝く稲穂の海である。
 
   4 【握り飯】 多分この握り飯は新米だろう。浜風が香ばしい香を運んでくる。
 
   5 朝早くに家を出て、もう昼になった。夕方までには伯父さんの所に行かなければ
     ならない。開いた握り飯に「頼むよ」といった母の顔が浮んでくる。
     
   6 最初の夜は友達と騒いでいたが、二日目ともなると我が家が恋しくなる。
 
   7 【遠足】初夏の頃は、ほととぎすと一緒に山を登る感じだ。
     いくら「後で疲れるよ」と生徒にいっても聞かない。みんな元気で何よりだ。
     
   8 【不如帰】伯父さんのところで働いて3年が過ぎ歳も13。まかないの奈美さんは
     16、なにかと親切にしてくれる。色白の優しい笑顔を見るともっと一緒にいたい
     がそうはいかない。先輩にこずかれ、疲れて布団にもぐるとそっと奈美さんと呼ん
     で枕を抱く。
     
   9 浪子は武夫の声を耳にしたのだろうか・・。
 
   10 【午前様】嘗てはこういうこともよくありました。皆さんも経験されているでしょう。
   
   11 伯父さんの薦めもあり得意先の姉やと世帯を持った。女房を持つということがこ
      んなに嬉しいことだとは露知らなんだ「お前さん・・」と肩を揺すられ目をさます。
      朝飯には定番の生卵、目と目で笑みを交わし今日も元気に働きにでる。
     
   12 熱い飯に少々の醤油を混ぜた卵をかけると、おかずは何もいらない。
      家でこれを禁じられて久しい。たまの旅先で期待するのだが、こちらも先ず無理
      である。味気のない世の中になったものである。
     
   13 【納豆飯】私の記憶では、そもそも納豆は寒い時に売りに来るものであった。時に
      は電気もつかない。そういう時には、月明かりで飯の湯気がゆらゆら揺れる。
      楽しい食事である。
 
   14 新世帯もはや3年、愛しい女房であることに代わりはないが身内になると目は外
      を向く。店のお得意のまだ若い後家さん。私を贔屓にしてくれるのがなんとなく嬉し
      く、商い以上に話が弾む。納豆の薬味を切りながら泣いているのを見ると、心の
      内ちを見透かされたようで一瞬言い訳を考えてしまう。
     
   15 夜道を歩いていると、女の泣き声が聞こえてくるではないか。
      逃げようにも足が進まない。
     
   16 【世相】乾いた世の中、希薄な人間関係がいやな事件を生む。
      一方では情報化の時代、孤独が怖い時代である。
      前句の情緒的世界は、何処へ行ったやら。
     
   17 【虫めでる姫】子供が産まれた。女の子、産声が可愛いのでウタと名付けた。
      ウタも3才、今日は花見。堤には桜、川岸には菜の花、陽はうらら、弁当をたべ
      一息ついているうちにウタがいなくなっているのに気が付いた。呼んでも返事は
     
      ない。すわ人さらいか溺れたかと気も動転、菜畑の中を走り廻る。すると「ここに
      女の子がいるよ」との声、行って見れば葉に付いた青虫をじっと見ている。「これ
      な〜に!」と聞かれると怒るに怒れず「どれどれ」としゃがむ。
     
   18 子供は無邪気なものである。親が探しているのも知らず、隣村まで行ってしまった 。
   
   19 【春の便り】春の便りはれんげと菜の花。
      花の北上とともに、蜜蜂軍団もやってくる。うららかな春ではないか。
     
   20 【夏は来ぬ】桜前線が海を渡る頃には小鳥の囀りが賑やかになり夏鳥も還ってく
      る。私の家の軒にも燕が巣作りを始めた。懸命な様子を見ているとつい「がんばれ
       」と声をかけたくなる。もう直ぐ夏、ウタを連れての縁日が楽しみだ。
      
   21 平和のシンボルの鳩も、都会では糞害に困っているとか。とかくこの世は住み難
      い。
   22 【少子化時代】少子化時代に、過保護の子供。
      お父さん、お母さん、もっと子供をつくろうよ。
     
   23 今日は夏祭り、5才のウタが稚児行列にでる。紅をさし、鼻に一筋の白粉、
      なんとも可愛い。ご近所の親御さんに「お宅の○○チャンが一番可愛い」と言い
      ながら「やっぱり家のウタが一番」と言う女房、「そうだそうだ」とつい親馬鹿にな
      る。
   24 当初、捩じり鉢巻き・・。ひばりを思い出しボツ。
   
   25 【風呂焚き】数年前までやっていました。ある人にその話をしたら、
      何故か「羨ましいなー」と、いわれました。
     
   26 夜神楽の定番は少々エロイ豊穣の舞。腰を振り、口を尖らして迫るひょっとこ。
      色白、ふくよか、おちょぼ口、嬉しげに誘う如くに逃げ回る岡目。ほろ酔い機嫌
      の私もつい興にのり「そこだ〜!」とつい一声、隣の女房が「おまえさんたら〜」
      と顔を赤らめ膝をつねる。当然、その夜はウタを早く寝かせた。
     
   27 小生が結婚した際、美男美女では長続きはしないと妬まれたものである。
      そこで小生は女房に云った「例外を作ろう」と。(笑)
     
      (いくら)先祖還り:そしてお孫さんは美少女、美少年。爺婆大満足。
     
   28 【貧乏第一】貧乏は、人の絆を強くする。人間、必要以上の金を持つといいことが
      ない。ついつい、保険金でというような悪しき気持ちを持ってくる。
     
   29 日露の戦後景気に浮かれていると世界大戦、景気の浮沈は激しく労働争議も絶
      え間がない。これからは学歴社会、私も孟母三遷の教えと下町から山の手に引
      越しをした。今日は中秋の名月、今までは路地の縁台で賑やかな月見をしたが
     
      今日は違う。近所でポロロンと鳴るピアノを聞きながら家族だけでの月見。学歴
      と成績だけの社会が子供の幸せになるのだろうか。ふっと郷のオッカサンの顔
      を思い出す。
     
   30 下町の空に、秋刀魚を焼く煙がたなびいている。亭主も腹を空かせた子供達も、
      もう直ぐ帰ってくる。何処も同じ秋の夕暮れである。
     
   31 【落葉焚き】落葉を集め焚き火をしていると、子供が芋を持って来た。やがて、
      子供が芋を持ってくるので、焚き火をしなくては、ということのなってしまった。
     
   32 朝の納豆、豆腐は季節を問わないが夏の金魚、風鈴、冬の焼き芋、うどんなど
      の売り声はその季節にいっそうの趣を加える。木枯らしの中に聞こえる「いもや
      い〜も、や〜きいも〜」の声を聞きながら炬燵で食べるミカンに仕事の疲れを癒
      す。
     
   33 恥ずかしながら、まだ流しのラーメンを喰ったことがない。屋台のラーメンを初めて
      喰ったのが、高2の遠足の帰りだった。この世にこんな美味いものがあるのかと
      感心したものだ。確か50円だったと思う。
     
   34 【子育て苦労話】最近の子育ての話。共稼ぎでお父さんも夜泣きする子を寝かせ
      つけてから、やっと食事にありつける。
     
   35 家族で近くの多摩川にきた。東京市電のストライキ、オリンピクでの金栗選手の
      活躍、国際連盟への加盟など世間も賑やかだがここも賑やか、ウタと川辺で子
      鮎を見ているうちに長一はカミサンの背中で寝てしまった。「時は春、日はうらら」
      の一日である。
     
   36 花堤とくると、なぜか青い山脈を思い出す。こちらは自転車だったが・・。
 
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