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1 空梅雨も終わりて恋し時の雨
2 読みかけの本も一緒の昼寝かな
3 特大の胡瓜にレシピひと弱り
4 新生姜漬ける男の定年後
5 とかげ追ふ鶏(とり)に野生の猛りあり
6 皆既食鳴き声震ふ夏木立
7 鬼百合も耳傾ける蝉の声
8 夏草は楽しき旅の夢の跡
9 風とほる京の町屋の葭障子
10 若き日に帰りし夢の昼寝かな
11 夕立にテレビ乱るゝ怖さかな
12 水を打ちきりりと女将暖簾掛く
13 イスラムの人も茅の輪の里の朝
14 高々と立ちて向日葵笑いおり
15 猫二匹知らぬ存ぜぬ昼寝かな
16 大雪(だいせつ)の夏山無常風きたる
17 取り水の音色軽やか稲涼し
18 北欧の白亜の城の雷雨かな
19 百までと日課の昼寝する母御
20 うな重の「う」の字はうなぎの旗なびく
21 くちなしの白は濃き白深き白
22 シャッターの音千回の日焼けかな
23 寝屋に入る百足はっしと打たれけり
24 鉦太鼓リズム命の盆踊り
25 前線の上下知ってか蝉鳴きぬ
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南圃
如水
伸平
花風
風
風
伸平
南圃
如水
花風
如水
風
花風
伸平
南圃
花風
伸平
南圃
風
如水
如水
南圃
風
花風
伸平
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