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1 なに故に達磨焼かるゝとんどかな
2 大寒を過ぎてまどろむ日向ぼこ
3 塾帰り寒風仰ぐ北斗星
4 初春は陽光静か人もなく
5 親の膝かくれ覗く児大どんと
6 青竹の酒を温めるどんど焼き
7 山の神亭主が注ぐ初お神酒
8 名を言ひつ祖母の作れるお年玉
9 年賀状一筆にあり懐かしさ
10 七福神詣りに一つ残りけり
11 人気なき派遣者社宅冴返る
12 餅探る竹も弾けるとんど焼き
13 年始め孫の背丈を確かめる
14 健康と幸せ祈る初日の出
15 競り終はる鮟鱇のみな仰向けり
16 水墨画眺めるような冬薄日
17 冬眠の虫驚かす野焼きかな
18 鈍色の海荒れ越は寒に入る(越=越後の国)
19 加湿器の音深々と寒に入る
20 しめ飾り初春も行くはや七日
21 蝋梅の香に誘われて顔を上げ
22 米国に咲くやオバマの福寿草
23 手袋の中なお冷たき指の先
24 酔ひ覚めや五臓六腑に寒の水
25 一幅の軸一輪の寒椿
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如水
南圃
花風
伸平
風
南圃
花風
風
伸平
如水
風
花風
伸平
南圃
如水
花風
南圃
風
如水
伸平
南圃
花風
伸平
如水
風
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