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2008/11月
 
【清 記 一 覧
(兼題:秋祭り)
 












































 
 1 銀杏葉を撒いてはしゃぐ子陽に映えて
 2 秋祭り下の名で呼ぶ友揃ふ  
 3 睨むごと葉陰の蕾寒椿   
 4 木枯らしや二重扉を吹き抜けり 

 5 ひととせの錦秋織り成す寺の跡
 6 角乗りに葛西囃子や秋祭り 
 7 秋祭り鉦と太鼓でまちおこす 
 8 岩に散り秋風にのる波しぶき 

 9 時雨るるや軒借る人の右ひだり
10 雲もなく笛の音冴える秋祭り   
11 夏咲いて種から二度の鳳仙花
12 もみじ葉の散りては流る花筏

13 寒雀大小気にせず集いけり   
14 石蕗の花一隅照らし黄昏るゝ 
15 転がるる物を思ほす落葉かな
16 長袖を尚長く引き子の走る  

17 ジョギングの靴もしとどに露の道 
18 枯れ野来て伸びる吾が影見詰めけり
19 ストーブや去年の匂ひ立ちにけり
20 木枯しのあらぶる空の青さかな

21 鉢植えにハコベの緑冬近し  
22 わた菓子を分かつ姉妹の秋祭り
23 青ばった脚千切れたり不服顔
24 道祖神訪ね歩くや菊日和 

25 鳥兜咲いて昔の姿かな   
26 向き揃ふ鳩膨らみて冬に入る 
27 木枯らしの雨戸叩きて書を閉じぬ
28 ファインダー覗きつかれて紅葉狩り

29 木枯らしに急かされてゆく枯葉達
30 背伸びして色濃き薔薇に秋惜しむ
31 冬鳥の鳴き競ひをる朝かな 
32 木枯らしや首まで浸かる仕舞風呂

33 山茶花の咲きて菊の香絶えにけり
34 年寄りの急く一日や釣瓶落ち
35 傘もなく墓を詣でる菊日和    

 
南圃
如水
伸平
梧葉

花風

鵜雪
伸平


南圃
鵜雪
花風

梧葉
如水
花風
伸平

南圃
梧葉
如水


鵜雪
花風
伸平


鵜雪
如水
梧葉
南圃

伸平
鵜雪

如水

梧葉
花風
南圃

 
 
【選 句 内 訳】
 
















































 
伸平 選
 5 ひととせの錦秋織り成す寺の跡
12 もみじ葉の散りては流る花筏
18 枯れ野来て伸びる吾が影見詰めけり
22 わた菓子を分かつ姉妹の秋祭り
32 木枯らしや首まで浸かる仕舞風呂

如水 選
 1 銀杏葉を撒いてはしゃぐ子陽に映えて
16 長袖を尚長く引き子の走る  
18 枯れ野来て伸びる吾が影見詰めけり
24 道祖神訪ね歩くや菊日和 
34 年寄りの急く一日や釣瓶落ち

花風 選
 1 銀杏葉を撒いてはしゃぐ子陽に映えて
 9 時雨るるや軒借る人の右ひだり
26 向き揃ふ鳩膨らみて冬に入る 
30 背伸びして色濃き薔薇に秋惜しむ
32 木枯らしや首まで浸かる仕舞風呂

鵜雪 選
 9 時雨るるや軒借る人の右ひだり
18 枯れ野来て伸びる吾が影見詰めけり
20 木枯しのあらぶる空の青さかな
22 わた菓子を分かつ姉妹の秋祭り
32 木枯らしや首まで浸かる仕舞風呂

南圃 選
 5 ひととせの錦秋織り成す寺の跡
 8 岩に散り秋風にのる波しぶき 
12 もみじ葉の散りては流る花筏
24 道祖神訪ね歩くや菊日和 
26 向き揃ふ鳩膨らみて冬に入る 

梧葉 選
 2 秋祭り下の名で呼ぶ友揃ふ  
 8 岩に散り秋風にのる波しぶき 
16 長袖を尚長く引き子の走る  
17 ジョギングの靴もしとどに露の道 
28 ファインダー覗きつかれて紅葉狩り

風 選
 2 秋祭り下の名で呼ぶ友揃ふ  
14 石蕗の花一隅照らし黄昏るゝ 
18 枯れ野来て伸びる吾が影見詰めけり
30 背伸びして色濃き薔薇に秋惜しむ
32 木枯らしや首まで浸かる仕舞風呂
 

花風
花風
梧葉
花風
如水


南圃
伸平
梧葉

花風


南圃

如水
鵜雪
如水



梧葉

花風
如水


花風
伸平
花風

如水


如水
伸平
伸平
南圃
南圃


如水
如水
梧葉
鵜雪
如水
 
 
【高 得 点 句】
 

 
・選句有権者数が5〜7名のときは4点以上
・選句有権者数=投句者が選句してもらえる人の数
    

 
4点 18 枯れ野来て伸びる吾が影見詰めけり
4点 32 木枯らしや首まで浸かる仕舞風呂
梧葉
如水
    
 
【高 得 点 者】
 
 
・高得点者=得点が選句有権者数以上
 
9点  如水
7点  花風
 
 
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