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1 混沌の澄めるもありて濁り酒
2 パトカーの音のみ往きし霧の街
3 妻と来て歩幅の違い里の秋
4 来し方に酸っぱさもあり濁り酒
5 国自慢酒は越後の濁酒
6 明々と芋名月は涼やかに
7 千切れ雲眉間をよぎる秋の月
8 施設児の作文しぐれ天仰ぐ
9 新涼や女子高生の丸き膝
10 わだかまり解けず独りの濁り酒
11 孫からのメール楽しみ大根蒔き
12 秋津島この新米の塩にぎり
13 濁り酒あるという宿訪ね行き
14 遠浅間見え初む空や冬に入る
15 秋時雨昔語りの酒を酌む
16 さわやかな野分を追うてコンバイン
17 そぞろ寒半袖仕舞う妻傍に
18 秋遍路友は今頃どの辺り
19 佐渡の秋うみねこ風にのりつづけ
20 ひつぢ田に雀遊びて暮れなずむ
21 天高く若きラガーの声弾み
22 手に包む分厚い湯呑みそぞろ寒
23 花嫁や平安神宮秋日和
24 秋涼や朝のコーヒの香り立ち
25 へい越しにこぼれる程のななかまど
26 あきあかね飛んでは止まる同じ竿
27 秋の蚊を叩き心の揺れはなに
28 昇進を告げる息子と濁り酒
29 湯気立ちて鏡に浮かぶ白髪かな
30 秋ゆくと照葉を急ぐ尾根の木々
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花風
梧葉
南圃
如水
風
伸平
伸平
花風
梧葉
如水
南圃
風
南圃
風
花風
伸平
梧葉
如水
伸平
花風
南圃
風
如水
梧葉
伸平
南圃
如水
梧葉
花風
風
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