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１ 宿直の月夜にボンとドラム缶
２ 月かげにみな美女となり野天風呂
３ 月ともし湯音に浸る露天かな
４ 夕月夜人影残りし苅田かな
５ 虫の音としじま抱いて月やさし
６ 菊香る古道の先に月映ゆる
７ 風吹くな満ちて儚き池の月
８ 名月は曇りて出ずも空明かし
９ ととき咲く主婦の会話も小半時
１０ 朝の露藍より蒼し蛍草
１１ 小嵐のあと追う枯葉の旅姿
１２ 月見草可憐に咲いて仲直り
１３ 箒木の桃色の肌昼の酒
１４ しをれても命の限り八重芙蓉
１５ 長き夜にふと手に取りし季寄せかな
１６ 敦盛の笛に誘わる須磨の月
１７ 刈田焼く烟も乗せてローカル線
１８ 山茶花のふくらむ花芽紅ほのか
１９ 夕風や鉢に二本の秋桜
２０ 水割りもお湯割りとなり秋深む
２１ 姥捨や棚田田毎の稲の秋
２２ 星月夜浮ぶマンション夢潮路
２３ 高々と済んだ陽射しに座る街
２４ 紅葉映ゆ古道に白く線を引き
２５ 落ち栗を拾わんとすれば曼珠沙華
２６ 小半日たんすの前の冬仕度
２７ 芋ほりの妻と二人に大き空
２８ 田んぼ道長きいばり（小水）の月見かな
２９ 古城跡赤く染まって柿山に
３０ 刈りし田に青を育む地の力
３１ 落ち葉掃く掃いた後には又落ち葉
３２ 木犀の香に惑わされたり月明かり
３３ 寒気団間近かを聞いて軒しぐれ
３４ 六甲や夜景煌めきちゝろ鳴く
３５ 言いたげに苅田の案山子我を見る
３６ 天災の多き地球の神無月
３７ 長き夜も放送終はるオルゴール
３８ 眼を上げて早や陽の落ちる秋を知る
３９ 苅田道黄色い帽子の児らの列
４０ 酒の意気一声舁ぐ秋祭り
４１ 亡き義母が吊った干し柿目に浮かび
４２ 楽しみは窓に見える木小鳥来る
４３ 部活動声響かせていわし雲
４４ 京を向く楠公像や天高し
４５ かわせみの身を躍らせて秋の川
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如水
行雲
居倉
梧葉
伸平
汗水
花風
南圃
鵜雪
南圃
伸平
汗水
鵜雪
如水
梧葉
花風
行雲
居倉
梧葉
如水
行雲
花風
伸平
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鵜雪
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南圃
行雲
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如水
伸平
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行雲
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居倉
南圃
花風
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