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1 クーラーの音も苦しげな昼下がり
2 蜻蛉も羽を休める大暑かな
3 くま蝉や日の出を告げる大合唱
4 空に征き墓標となりし雲の峰
5 秋澄める豆腐は桶に沈みおり
6 百日紅昔通いし飲み屋の娘
7 巻き雲に戦に去りし父の顔
8 傾きしマッチの足の茄子の馬
9 暑く咲く桔梗に誓う変わらぬ愛
(愛は桔梗の花言葉)
10 うすれ行く墓碑銘なぞる白雨かな
11 フアミレスを約して孫と墓参かな
12 これでもかなおこれでもの暑き日々
13 夏草の勢いに負ける我が菜園
14 よく見れば祭り太鼓を孫敲く
15 風運ぶ八尾の盆の細き節
16 敗戦忌御霊は地獄か極楽か
17 桜葉の散り始めるや秋立つ日
18 盆踊り団地に戻る子らの声
19 亡きひとか掛ける声のむゆく日傘
20 猛暑にもものかは稲穂伸びに伸び
21 夕凪の川面を過ぎる和みの風
22 とびとびの日蔭に逃げる道暑く
23 朝風の涼新たなる目覚めかな
24 墓石灼けそそぎし水は湯気となる
25 ねぶた過ぎそっと寄りそう秋の風
26 捕虫網駆け寄り覗く兄妹
27 閃光の雷雨に濡れて子ら走る
28 着ぬ背広空蝉の如下がりおり
29 精霊に迎え火を焚き墓は留守
30 朝露の宿る間もなき熱帯夜
31 真夏日の続く限りは百日紅
32 初盆や義母の墓前に冷やし菓子
33 黒トンボ墓石に翅を合せをり
34 大輪のうたげ散り果て遠花火
35 墓洗ふ「分家したよ」と告げながら
36 飾り菓子灯り巡りて母思う
37 秋立てば友と稲穂の便りかな
38 優しいな墓に麦わら被せおり
39 孫去りて庭に残りし花火跡
40 カブトムシ持ちし孫の手震えおり
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梧葉
鵜雪
南圃
行雲
居倉
汗水
伸平
如水
汗水
行雲
梧葉
伸平
南圃
鵜雪
居倉
如水
南圃
居倉
行雲
梧葉
汗水
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如水
鵜雪
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南圃
梧葉
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如水
行雲
居倉
伸平
鵜雪
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梧葉
南圃
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