１ 秋の陽にかもめとたわむれ伊根の船
２ バスガイド弾む冗句や秋晴天
３ 秋刀魚焼き栗飯はむや宵の月
４ 金木犀過ぎし日想ふ香りかな
５ 秋絶景眼にやきつける老いの旅
６ 立ち止まり香り辿れば葛の花
７ 古石垣（こいしがき）木犀（もくせい）匂う松山城
８ 風去りて木の実の山路を覆いけり
９ 寒露なり素足に伝ふ床の冷え
１０ 友事故死茶碗割る音酷い秋
１１ 秋茄子や土に口付け天高く
１２ 縁（よるべ）なき墓に寄り添う彼岸花
１３ 水退きて藁の匂いの稲田かな
１４ 守りびとの去りし灯台秋白く
１５ 道後でも烏の行水早競べ（はやくらべ）
１６ 二桁に戻りて想う旧職場
１７ コスモスや野辺ゆく神輿を見やりをり
１８ 末枯れがいつしか作る秋景色
１９ ゆく雲のさだめはいづこ秋の風
２０ 艶豊か大青蜜柑ゴッホの絵
２１ あらっまあ今年の山茶花もう咲いた
２２ コンテナの稲穂に集う街すずめ
２３ 萼（がく）紫陽花緑花（みどり）を残す詩仙堂
２４ 天高く灯台白し経が岬（きょうがさき）
２５ 顔しらぬ祖母の遠野の花野かな
２６ 秋晴れに白き泡めでまどろみぬ
２７ バラの香に誘われ蝶の舞い納め
２８ 葡萄棚残れし葉のなか房ひとつ
２９ 朝もやに金木犀の匂いたち
３０ 赤松にこすもす映ゆる修学院 |
あきら
行雲 １点
居倉
大谷 １点
行雲 １点
鵜雪 １点
汗水
あきら
居倉 １点
大谷
鵜雪 １点
汗水 ２点
あきら ３点
行雲 ２点
汗水
鵜雪
大谷 ２点
居倉
行雲 １点
大谷 1点
居倉
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居倉 １点
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大谷
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