騒音は地下化推進の理由にはならない!



○高架でも騒音をゼロにする事は出来る!○

 高架複々線化反対派の住民は、高架反対の理由に騒音をあげていますが、はっきり言って騒音は地下化の理由にはなりません。何故なら、高架化によって寧ろ騒音は減少するのです。それは、既に高架化済みの狛江付近の調査からも分かっている事です。そして高架は騒音問題をクリア出来ないという考え自体も間違っていると言えます。高架でも多額の投資をし、新しい技術を開発してきちんと対策を取れば、騒音を限りなくゼロにする事は可能です。その対策として考えられる方法は大きく分けると3つになります。それは、騒音の発生源の抑制、もうひとつは騒音の遮断、最後に騒音の相殺となります。

○騒音の発生源の抑制○

 まず、はじめに騒音発生源の抑制ですが、これはいかにして、騒音を出さないようにするかという事です。騒音の発生源は当然ですが、走行する電車から発生しています。従ってその電車を改良すれば良いと言うことになります。具体的に言うと、電車のモーターを改良し、発生する音を削減する事。また車体を軽くして、1編成あたりのモーターの個数(モーター車の割合)を減らす事。それに加え、パンタグラフから発生する音も減らす為に、シングルアーム式のパンタグラフにするか、500系新幹線に使われている翼型パンタグラフを採用する。その他に、ロングレールの割合を増やしたり、ポイントの改良や、レール・車輪に使われる鉄に、騒音の少ない新素材を開発して採用するなど、考えられる方法は多岐にわたります。

○騒音の遮断○

 次に騒音の遮断とは、どうしても発生してしまった騒音を、漏らさないようにする事です。
 その方法とは防音・断熱のガラスや素材を組み合わせて、高架橋全体を覆ってしまう事です。こうする事により、発生源からの騒音をゼロに出来なくても、高架の外に音を漏らさないように出来るので、騒音はそれだけでほとんど無くなるでしょう。
 札幌市営地下鉄では、建設費を節約する為に一部区間を高架で建設していると述べましたが、この高架区間では雪の多い北海道ならではの雪よけのシェルターが設けられています。そしてそのシェルターが騒音防止にも威力を発揮しています。雪よけ目的のシェルターで騒音防止に効果があったのですから、内部が真空になったガラスなどで、きちんと騒音防止目的のシェルターを設ければ、かなりの効果があるでしょう。

○騒音の相殺○

 

 

 


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