ナビゲーターのワークルーム
ナビゲーターのワークルーム

 このステージはラリーの勝敗をも左右するナビゲーターのワークルームの作り方について解説します。全日本ナビで、愛知県のチーム・ファーストプライズに所属しておられます米谷展生(こめたにのぶお)様により貴重なe-mailを頂きました。この場をお借りして発表させて頂くと共に、米谷様に御礼申し上げます。(注記なき事項は、米谷様から頂いた文章です。)

1.ラリー前の体調づくり

 ラリー前は体調を整えること。 これは、いくら若い人でも徹夜するわけです からせめて水曜日ぐらいからたっぷりと睡眠を取りましょう。 たまに、夜型の生 活パターンに変える人がいますが集中力を持続するには体力が必要なのであまり感 心しません。 また、体調が悪いと酔いやすくなります。
 ちなみに、わたしは結構車酔いし易い体質なのでいろいろ(酔い止めリストバンド とか)ためしましたが、アネロン・ニスキャップという薬(どこの薬屋でも売って います)が一番良いと思います。 そして、風邪気味のときは良く栄養ドリンク剤 を飲む人がいますが効果は疑問です。 むしろ、わたしは金曜日に病院に行って医者に事情を説明して点滴を打ってもらいます。 今まで、3度ぐらいありますが、これは心理的な面も含めて効果がありました。 なお、値段は保険を使えば千円ぐ らいだったと思います。

2.ナビゲーターのワークルームづくり

ナビパネル
 ナビのワークスペースは極力自分で作りましょう。 まず、ナビパネルですが 、ナイトラリーでも絶対にひさしを付けましょう。 これは、反射によりコマ図や コンピュータの数字がフロントガラスに写らないようにするためです。
   また、キ ーボードの上には照明を付けましょう。 これは、数字のインプットミスを防止す るとともにナビランプが切れたときには、この照明だけでもナビゲーションはでき るのであわてなくて済みます。 そして、コンピュータのキーボードの横にはコの 字型グリップを付けましょう。 出来れば、左右ともあるにこしたことはありませ ん、これもインプットミスを防止するためです。   また、コンピュータには念のためバックアップ電源を付けましょう。 バックアップ電源がオプションでないコン ピュータでも他機種のものを使えば簡単に出来ます。


<西田>ラリコンのバックアップは非常に有効です。私も何度かこれで救われました。自作する人は、NiCd電池をバッテリーからの電源に並列に入れることで、実現できます。12Vになるように子供の工作に使う電池ホルダーに電池を直列につなぎます。NiCd電池から逆流しないようにダイオードを入れて下さい。理想的には、ラリコンの電源が入っている間だけ充電されるようにラリコンの電源SWから+を取ります。
 私も上記と同じように、キー部にも照明を必ず装備していました。(SS中にコマ図が無ければこれだけ点灯します) また、余談ですが、電球は常に予備を携行しましょう。私は、自分の車にはタッパーにスポンジを詰めて穴をあけ、ブレーキランプ、ヘッドランプ、ウィンカー、バックランプetcの電球を入れたものを常に携行しています。あと、強化ケーブルを使っている場合にも強化ケーブルの30cm程度を積んでいます。この2つの装備で随分仲間を車検落ちやリタイヤから助けました。


環境

 つぎに、フットレストは絶 対に付けましょう、フットレストがないと体が安定せず作業がしにくいばかりか車 酔いの原因にもなります。 そして、その位置は遠すぎても近すぎてもだめでつ ま先とかかとが確実に固定できてひざが少し曲がる程度がベストです。 ここで、 注意しなければいけないのが近すぎた場合着座姿勢がおなかを圧迫するようになり 、かなり酔いやすくなります。 また、バケットシートは背中が丸くなるものが多 く腰が痛くなることがありますのでこういう経験のある人は子供用の座布団のスポ ンジをつかってランバーサポートにすることをおすすめします。 そして、アシス トグリップはロールバーの前の方より肩の真上ぐらいの方が使いやすいと思います 。 最後に、サイドバイザーを付けることをお勧めします。 雨の日窓を開けない とガラスが曇りますが、サイドバイザーがないと指示書やコマ図が濡れてしまいま す。 ちなみに雨の日はコマ図への記入は油性ペンを使いましょう、水性だとグチ ャグチャになりますよ!


3.その他の便利情報

(1)ドライバーにも見えるところに秒まで分かる(分:秒だけで十分)時計を付 けましょう。 これは、CP処理が終わるまでコンピュータでは現在秒が分からな いので、SSゴールなどで次の競技車のタイムが分からない時がありますがこれで そういうことかなくなります。 この時計はオートバックスでも売っている液晶式 の照明付きで十分です。(¥1,000〜¥2,000位)

(2)チェックカードはキーボードのグリップにひもを付けそこに文房具店で売っ ている小さな金属クリップをつけてそれに挟んでいきます。 こうすると、チェッ クカードをなくすこともないし、前のCPイン時間がすぐ見れます。 もちろん、 レスコンが有ったらチェックシートに貼りましょう。

(3)ナビボードは市販の右ページ上にクリップのあるバインダーに、文房具店で 売っている幅15cmぐらいの大きなクリップを左ページの上につけて右ページに コマ図、左ページに指示書などをクリップします。 ただし、Aクラスの場合は狭 いので折り曲げて裏表で使います。

(4)時間計算はどうしていますか?わたしは、CASIOの関数電卓(ディスカ ウント店で¥1,980)を使っています。使い方はすごく簡単で例えば2.3k mを40km/hで走ったときの所要時間は『2.3』『÷』『40』『=』とす ると【0.0575】となります。そして、そのまま関数キーの『INV』『゜’”』 を押 します。すると【3’27”】とずばり答えが出ます。これは、便利です。この電 卓は安いのでラリー中は念のため2個持って行きます。



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