筋電図・脳波・自律神経機能検査

筋電図検査について

 筋電図検査には針筋電図と神経伝導速度検査の2種類があります。

☆針筋電図検査

 全身のどの筋肉についても検査が行えます。
 検査する筋肉に中等度の力を入れていただき、その筋肉から発生する電気信号を筋電計でひろい、波形の解析を行います。本院ではfortranプログラムにより自動解析しています。筋ジストロフィー症のような筋肉自体が障害されている疾患と筋萎縮性側策硬化症のような神経が傷害されて筋肉に障害をきたす疾患では全く異なった波形となります。
 筋肉が傷害されているか、神経が傷害されているかの区別及びその程度を判定する上で非常に有用な検査であり、病気によってはこの検査をしないと診断がつかない場合があります。筋肉に細い筋電図針を刺しますので若干痛みがあります。
 検査は1時間位かかります。


☆神経伝導速度検査


 手足、顔面の比較的表面を走行する神経では、その神経の電気を伝える速度が測定可能です。1秒間に40−60メートルの速度で電気は伝わっていますが、色々な神経疾患でこの速度が低下します。この検査は一般には神経を2カ所で電気刺激し、その反応の時間差と電気刺激間の距離から計算します。
 代表的な検査神経は正中神経、尺骨神経、橈骨神経、腓骨神経、脛骨神経、顔面神経等です。
 検査は30分位かかります。

自律神経機能検査について

 脈拍は交感神経と副交感神経で調節されており、脈拍の揺らぎを測定して、交感神経、副交感神経のバランス及びその障害の程度を測定します。
 自律神経失調症、糖尿病、パーキンソン病、脊髄小脳失調症、片頭痛などの病気で自律神経の障害の程度を測定することが出来ます。尚この検査は全然痛みはありません。
 検査は10分位かかります。

脳波検査について

 成人では1秒間に10前後の脳波の波が基本になります、子供では年齢により差がありますがもっと遅い波になります。てんかんでは特有の発作波があり、CT、MRでは異常がない場合がほとんどであり、この検査でのみ確定診断可能です。
 また色々の脳障害では障害されている部位より遅い波(徐波)が出現します。
 脳のどの部位がどの程度障害されているかの判定に有用な検査です。脳の循環不全等の病気で、CT、MRではっきりしない場合でも脳波では変化が認められる場合があり、CT、MR検査と異なり脳の機能を検査する有用な検査です。
 この検査はベットで横になっていただくだけで痛みはありません。
 検査は約40分位かかります。


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