健康コラム


顔面けいれん、痙性斜頸のボトックス注射について

ボトックスは破傷風菌(ボトリヌス菌)のA型毒素で神経筋伝達を阻害することにより、筋肉の収縮を抑えます。 現時点では眼瞼けいれん、片側顔面けいれん、痙性斜頸での健康保険の適応が認められています。 けいれんのある筋肉に注射することにより3〜4ヶ月間有効です。 症状が元に戻ったら3〜4ヶ月毎に注射を繰り返します。

●眼瞼けいれん
両側の眼瞼のけいれんがあり、ひどいときには目が開けられなくなります。 まぶしい所や人前で緊張する場合にひどくなることがあります 内服薬でもある程度改善する場合がありますが、完全に止めるにはボトックス注射が必要です。

●片側顔面けいれん(片側顔面攣縮、へんそくがんめんれんしゅく)
片方の目のまわりのピクツキからはじまり、次いで同じ側の額、頬、口、あごと、 片方の顔面だけのけいれんがあるのが特徴的です。 内服薬でもある程度改善する場合がありますが、完全に止めるにはボトックス注射が必要です。

●痙性斜頸
頭、首、肩などの筋肉が自分の意志とは無関係に動き、不自然な姿勢を示す病気です。 首の前方にある胸鎖乳突筋の異常収縮で頭部が片方に向く場合が多いのですが、その他にも、いろいろな複雑な異常運動のパターンがあります。 異常収縮している筋肉にボトックス注射を施行して、その運動を止めることが可能です。

なお、ボトックス注射は資格を持つ医師しか施行できません。本院では可能ですので、お気軽にご相談下さい。


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