2010年最後の研究会、
「第6回 原田眞人と映画を映画館で研究する会」を行います!

 

今回の研究テーマは、「日本映画研究その弐」(小津安二郎の世界から「砂の女」まで)

 

日にち:2010年12月20日(月)
時間:15時30分〜18時 (途中小休憩含)
場所:サムライシアター(旧TMシアター新宿)

料金:\6,300-(税込) (学生 税込\4,200)
定員:31名(申込予約制)
締切:お申し込み数が定員に達し次第


申込方法:メールにて参加する旨をお伝えください。
その後、こちらからご案内を返信いたしております。
入金されましたらお申し込み完了となります。

メールはこちら から





「小津の映画では、役者はセリフの音程を厳密に発音しなくてはいけない。
『行くの?』という一言でも『ク』が半音高いと小津がイメージした
音程に合うまでやり直しを要求される。
役者たちは人形のようにならざるをえない。
しかし、小津は単なる人形遣いなのだろうか?
1963年、60歳で死んだ小津と、翌年、世界で評価された『砂の女』。
そんな時代と作品群を学ぶ。」

(一部抜粋。全文は下にあります。)

原田眞人




ここでしか味わえない不定期開催の
原田独自の濃厚な映画研究会。
この機会に是非ご参加下さい。

原田映研担当:原田遊人



原田眞人と映画を映画館で研究する会 とは 

映画監督である原田眞人独自の濃厚な映画研究会。
演技・演出の研究や脚本構成の分析、当時の時代背景の検証から
出演者・監督の解説まで幅広く映画をミニシアターで研究する会です。

 


第1回では原田の原点とも言える代表的な1960年代ニューシネマ、
「俺たちに明日はない」「卒業」「真夜中のカウボーイ」「イージー・ライダー」を、
第2回はその次の段階として「カッコーの巣の上で」「レッズ」「わが命つきるとも」を
ミニシアターで上映しながら原田が細やかな検証・分析・解説しました。

第3回目は、アルフレッド・ヒッチコック。
ヒッチコックの創作の原点である心の闇を基に映画を観る眼を鍛え、研究対象としました。

第4回の研究テーマは、「エリア・カザンと赤狩り」でした。
「映画作りの心構えは『逆境は力なり』に尽きると思う。
映画監督として最大最悪の逆境で戦ったエリア・カザンと
赤狩りをテーマとしたい。」

第5回は初の邦画特集。
「日本映画シリーズの第一回目はやはり黒澤明であり、『七人の侍』である。
改めて『七人の侍』の素晴らしさを確認することから入り、世界が瞠目した日本映画をメインとしたい」





第6回映画研究会 (日本映画研究その弐)
・小津安二郎の世界から「砂の女」まで


小津安二郎の映画はとても窮屈な決まり事で成り立っている。
それは形式美や様式美にやがて昇華されていくのだが、
最高傑作は1953年の「東京物語」だとよく言われる。
小津は長い間カラー作品を作ることを潔しとせず、
1957年の「彼岸花」で初めて取り組んでいる。
以降、1963年の60歳の誕生日に亡くなるまで撮った
6本のカラー作品は低迷期、マンネリズムの時代とも言われた。
つまり、「晩春」(’49)、「麦秋」(’51)、「東京物語」という、
原節子演ずる三人の紀子をヒロインとする「紀子トリロジー」を頂点として、
どんどん劣化していったというのだ。
本当にそうだろうか、というのが今回の勉強会のメインテーマである。

小津安二郎は脚本を書いた時点で映画を完成させている。
そういうアングルで語るとヒッチコックに似ている。
しかしヒッチが、セリフを書けなかったことに比べると、
小津の場合はセリフの音程も含めて完璧な映画を作り上げて
撮影に臨んだことが判っている。役者はすべてのセリフの音程を
厳密に発音しなくてはいけない。「行くの?」という一言でも
「ク」が半音高いと小津がイメージした音程に合うまでやり直しを要求される。
役者たちは人形のようにならざるをえない。
しかし、小津は単なる人形遣いなのだろうか?

小津はベルイマンにも似ている。
60歳で癌に倒れる直前まで、母親との二人暮らしが続いていた。
生涯、独身でもあった。
そして、ベルイマンのように家族の崩壊と再生を描き続けた。
ベルイマンのように愛するもので画面を塗りつぶすことを貫いた。

だとしたら、遺作で、何をどういう形で残したのだろう。

その遺作にバーのマダムで登場した岸田今日子は
その年のいくつかの助演女優賞に輝き、翌年、「砂の女」で世界に打って出た。

そんな時代の日本映画を語ろう。


原田眞人



 

 

 

▼主な原田作品

1979 さらば映画の友よ インディアンサマー
1984 ウインディー
1985 盗写/250分の1
1986 PARIS-DAKAR 15000 栄光への挑戦
1986 おニャン子・ザ・ムービー 危機イッパツ!?
1987 さらば愛しき人よ
1988 ガンヘッド
1990-1991 タフ PART T〜X
1993 ペインテッド・デザート
1995 KAMIKAZE TAXI
1995 トラブルシューター TROUBLE WITH NANGO
1996 栄光と狂気 Rowing Through
1997 バウンスkoGALS    
1999 金融腐食列島〜呪縛
2001 狗神      
2002 突入せよ!あさま山荘事件
2005 自由恋愛
2007 伝染歌
2008 魍魎の匣
2008 クライマーズ・ハイ

 

▼ 主な受賞歴


1997年 「バウンスkoGALS」 第22回報知映画賞最優秀監督賞

2000年 「金融腐蝕列島・呪縛」 第73回キネマ旬報ベストテン日本映画監督賞・第23回日本アカデミー賞優秀監督賞  等多数受賞

2001年 「狗神」 第51回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品   等多数受賞

2003年 「突入せよ!『あさま山荘』事件」 第26回日本アカデミー賞優秀監督賞  等多数受賞

2009年 「クライマーズ・ハイ」 第32回日本アカデミー賞 10部門  第21回日刊スポーツ映画大賞
                   第51回ブルーリボン賞  第33回報知映画賞   等多数受賞

 

 

原田眞人オフィシャルサイト

 

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