ばーん・ぼらーん便り

<その11> 鳥の巣

椰子の木はそこいら中に生えていて実を取る人もあまりないので、この一画では熟して黄色くなるに任せているようだ。
台所の裏の椰子の木もそんなぐあいに放りっぱなし。その中の一本にふと目をやれば、枝の元のあたりに最近ちっちゃな灰色の鳥がちょこちょこ動いている。

ホロホロホロ・・と柔らかい声で鳴く南国らしい鳥で色は地味なグレーのがいる。
鳩を半分ほどに小さくした感じの鳥だ。
その巣が椰子の木の高いところ、枝の出ている辺りにあるらしい。雛が孵って2羽がちょこちょこ歩いているのだった。

午後、ちょうど窓から見ていたら、親鳥が戻ってきて促す。すると1羽が飛んだ!
巣立ちだ。
残った1羽も少し逡巡してから、さっと飛び立っていった。

今2羽は、裏の家の屋根にとまってこちらを見ている。

自然がいっぱいだな。

先日は、雛ではなく成鳥の同じ鳥が猫にやられて捕まってしまったのを目撃した。

自然はなかなか厳しい・・

03/17/'04

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