その１０６

昨日の真昼間のこと・・うちのまわりで物凄い機械の唸り声がした。

すわっ！何事ぞ！

覆面の戦闘服姿の兄さんが
すごい発射砲を手にしてる。

それにしても物凄い勢いで出てくる白煙はもうもうと立ち込めて、家の中にまで進入してくる。
タオルで口をふさぐが、むむむむむむ・・・

散布中のにいさんは、あんな毛糸の覆面じゃ役立たずだろう。害はないのかなぁ・・

こんなふうに、排水溝に向かって散布して
あたり一面もうもうの白煙幕ですごい世界になった。

大家さんとこの甥っ子さんは、昼食中だったもよう、
丼と箸を手に家から飛び出してきた。
そのお嬢さんは、両脇に子犬たちを抱えている。

クロちゃんも走ってきた。

裸足で紫色の服と傘のこのおばさんは
謎のおばさん。

「家の中もやって欲しいか」と聞いてきたので
「要りません」と答える。

すでにもう家の中ももうもうであるし。