ウボン・ラチャタニーとタートパノムへ小旅行

(日記改編+写真掲載)

8月30日
ウボン(ウボン・ラチャタニー)はタイ東北部の東南の中心都市で、学校からは3時間ほど。ここにはタイ観光局の支所があるので地図や情報が得られる。中級のラチャタニー・ホテルにチェックイン、オフシーズン価格エアコン・お湯シャワー付きの部屋450B。ホテルと公園の間の通りは屋台街で、午後3時半ともなると、そろそろ屋台が店を開き始めている。公園は美しく整備され中央には、蝋燭祭りで有名なウボンを象徴する巨大な蝋燭の彫像が立っている。

反対方面、市場の方へ歩いてみると賑わう市場のその向こうは、ムン川が流れている。メコン川と合流する手前の部分だ。夕暮れ、曇り気味だがほっとする。
(手前のざるの中は唐辛子)
また別の方向へ、地図を横にしたりさかさまにしたりしていちいち確認しながら歩くのは、方向音痴の証拠。土産物屋に久しぶりに入ってみたりして楽しむ。外はすっかり暗くなった。屋台でガイヤーン・ソムタム・カオニオの3点セットを買い、スイカのアイスシェーク(テンモーパン)をぶら下げてホテルに戻り部屋で食事。おなかがいっぱい!

8月31日
ゆっくり起きて、そうそう!と貴重なお湯のシャワーを浴び身支度をして外へ。この近くに引きも切らずに客の訪れるお粥やさんがあるらしいので行ってみる。粥だけでなく、西洋風の目玉焼きとトーストのモーニングセットでも人気があると言うことだったが、ある程度収入がないと乗れない普通乗用車で来ている家族連れはみな、それを食べていた。土曜の朝のおしゃれなひとときなのかもしれない。私、それから、中国系老家族、1人で来てるおじさんなどはお粥系。白い粒々のあるお粥と米から煮込んでどろっとしたジョークというお粥があるが、今日はジョーク。それが、あっさりしているのにこくがあって美味しいの・・・(ため息)、何であの店がロイエットに無いの!
気を取り直して、国立博物館へと進もう。が、そこはなんと、改装工事中で、たった一室見せてくれた部屋には、8世紀頃の石仏など5−6点のみ。がっかりして、外へ出、林のような一角へ行くと、青空教室をやっている。親が車で子供たちを送ってきて、子供たちは林の中の広いところに敷かれたござに座ってホワイトボードを立てて何やら説明している先生の話を聞いている。そうだ、カメラを忘れた、ホテルに戻ってカメラを手に再びそこへ戻り写真を撮る。

隣りは大きなお寺なので、すっかり観光客になって写真を撮りまくる、
   
再び公園をぐるーっとまわって、さすがのMaliもすっかり地理が飲み込めるほどであった。最後にやはりちょっと迷ったが無事ホテルに着き、チェックアウト。11時半のバスで最終目的地タートパノムへ。3時間半で到着。田んぼはかなり水が増えていて、浸水直前の家も多かった。途中降っているところもあったが、着くと晴れている。学校へ友人を訪ねると、生徒が呼びに行ってくれた。友人の家は一軒家でひろーーーい!
2階建て(でもこの7月に3回も浸水があったそうだ!)
明るいうちに、あの有名なタートパノム寺院を見に行きたいと言ってすぐに出かける。
   市場から見たチェディ
撮影し終わった頃に雨が降り出し、市場を回り終わった頃はどしゃ降り。軒下で30分ほど雨宿りして喋っていただろうか、いつのまにか雨脚も弱くなったので、メコン川が見たい!というMaliに付き合ってもらう。雄大なメコンの流れ。ここは、ノンカイよりゆったりしている。水かさが増えていることもあるし、対岸のラオスがノンカイの対岸よりひっそりとしているせいだろう。満足。夕食を取り、ぶらぶらと帰るとき、ふと見ると、タートパノム寺院の背の高いチェディ(52メートル)がライトアップされてオレンジ色に輝いて見える。美しい。
ラオス風勝利門のアーチの向こうにタートパノム寺院のチェディ

9月1日
昨夜の雨が屋根からぽたぽた落ちる音がする。5時半。起きて支度をし、友人に別れを告げ早めに出る。7時のバスと言われたが、7時45分だとわかり、1時間20分もあるので、ゆっくり朝食を取ろうとするが、まだ店はあまり開いていない。カフェーだよ、というおじいさんの店で、私も隣りで同じものを。温かいカフェとバトンコー(揚げパン)とガラスのコップに入った温かいお茶がついてくる。それでゆっくりと朝食の前半。なぜ前半かと言うと、そのあと市場をうろついて、どうしても大好きなガイヤーンが欲しくて、ついガイヤーンとカオニオ(もち米)を買い、バスターミナルの待合所で食べたからだ。もち米は5Bで私の3食分ぐらいある。持ち帰って夕飯と明日の朝も食べよう、おかずは途中でまた買えばいい、という算段。教材にちょうどいい動物や果物の絵のスポンジ材の絵を見つけ買っておく。バスがやってきた。県庁所在地のナコンパノムから来たのだ。ウボン到着まで3時間半。昼前に着いたので次のバスまでの3時間荷物を預けて、近くの大きな市場とスーパーマーケットをまわることにする。市場は活気があって楽しい。一方、スーパーでは普段出来ない「カートを引いてまわる」買い物を楽しむ。寮の先生方へミスタードーナッツをお土産に買って丁度いい時間となる。すぐそこがバスターミナルなのだけど、歩くにはちょっと時間が無い。トゥクトゥクは40Bととんでもないので、ソンテウで5Bで行く。ここからのバスも3時間かかった。
ノンカイ往復より良い点は、車窓の景色。ロイエット、ヤソートン、アムナットチャルン、ウボンラチャタニー、ムクダハン、ナコンパノムと6県を移動したわけだが、どこも田園風景の美しい、そして雨季なのでみずみずしく澄んだ空気の、目にやさしい景色であった。ただ、水の出てしまった家は大変そうだったが。。。稲は水かさが増えれば増えるほど背を伸ばす品種で、田んぼの中で腰まで水に使ったおじさんの横で稲が頭を出しているという風景もあった。疲れたが、なかなか楽しい3日間であった。バスの旅に慣れたのかな。
バスターミナルの待合室にて。
串刺しのゆで卵(赤卵。中身は、あらかじめ黄身と白身をかきまぜてからゆでたため混ざっている。塩味で美味しい)やカオラム(竹筒にココナッツミルクともち米を入れてあぶって外側のこげた皮をそいだので一見白い竹筒に見えるもの)を売る女性たち。向こうは客待ち中のトゥクトゥクのお兄さんたち。