藻玉

สะบ้า (サバー)

マメ科 Entada rheedii Spreng. 和名:藻玉、モダマ

トラン近郊の滝に行ったときです。周囲のジャングルに
こんな変な・・・これは木の枝?根っこ?

こんなふうに伸びているのです。

学名がついていました!

帰ってきて調べたら、巨木にまつわる蔓性木で、世界で一番大きなマメを生らす「モダマ」とわかりました。

この螺旋状のへんなものは、太い「ツル」だったのです!

モダマといっても、アフリカやアジアの熱帯に30種類ぐらいあるそうで、
タイには3種ほどあるようです。

それと知らずに拾ってきたマメの莢はこんなに大きいのですよ!

『東南アジア樹木紀行』を参照すると、私の持っているのは小さい方らしく、
最も巨大な種類のものだと、幅7〜12cm、長さ1.5m、節は9〜15個、
中に入っている豆は、ほぼ円形、直径4〜5cm、厚さ1cmにもなるのだそうです。

その『東南アジア樹木紀行』によると・・

この豆は海水に浮かび、黒潮の洗う西日本の海岸に流れつく。
海草のついた玉から、あるいは海草がつくると思われ、「藻玉」と名がついたという・・

ロマンチックですね。

さらに・・

冨田竹二郎著「タイ日辞典」によると、

สะบ้า サバー

莢は巨大で幅6〜7.5cm、長さ120cmに達する。
種子は直径約3.5cmで硬く、トバクに用いる。

とあります。

豆でなくても似たもので行う賭博を「サバー」と呼ぶのだそうです。
また、サバー賭博には金を賭けるのと賭けないのとがあり、タイ正月に男女が2チームに分かれてするサバー賭博は
金を賭けず、負けたほうが踊りを披露するそうで、これをสะบ้ารำ(サバーラム)と呼ぶそうです。
また、膝小僧の事を「モダマの実」ลูกสะบ้าと呼ぶそうです。

そうそう、去年ラオスに行ったときに、土産物店でこの莢や豆を売ってました。

私が拾ってきた莢は、豆が出てしまった後のこわれかけたもので
(実は、ボンドで修復してあります^^;)、もし、立派な黒光りした豆があったら
ペンダントにしたいところです。

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