カポック

別名パンヤノキ、シロキワタ

パンヤ科・パンヤノキ属の半常緑大高木。幹は刺で覆われる。葉は掌状複葉。
夏に5弁の白・黄・桃色の花が咲き、後にカポック繊維の詰まった種子莢をつける。



3月末

綿は「カポック」「パンヤ」と呼ばれ、タイの三角枕などにも使われるそうです。


下の写真は、南部スラタニー県チャイヤーという所で、以前、3月半ばに撮影したものです。


『東南アジア樹木紀行』(渡辺弘之著、昭和堂)によると、「タイでは、カポックの花を干して食べる」とあります。

そういえば・・!と思い当たりました。

以前、北タイのランパーンで食べました。花は「ドーク・ンギオ(鼻にかけて「ギ」を発音する)」と呼び、
この花を干したものがたくさん市場で売られていました。

カオトム・ドーク・ンギオ

なんだか味のないビーフジャーキーのような食感でしたよ

ナム・ンギオ

米の麺(カノムチーン)にかける、北部独特のかけ汁

ちなみに、冨田竹二郎著「タイ日辞典」によると、「ンギオ」はタイ・ヤイ族の人々の呼び名だそうです。
干したカポックの花は、タイ・ヤイ族の人々の食品だったのかもしれませんね(推測)。


おまけ:紛らわしい話

日本で以前、カポックという名の観葉植物を育てていたのですが、まさか同じ木ではないでしょうと思って調べたら、
それは、 カポックという通称で呼ばれることの多い、シェフレラ(ホンコンカポック)でした。


暑季の初め、緑色の実をたくさんつけた見事な樹を見つけました。


(2008年3月6日、トラン県カンタンにて撮影)

 

メニューに戻る