<王室表彰校>

Mi先生がそろばん・日本語・算数(英語で)を教えている学校は幼稚部から中学部まである。中学では私も去年、Mi先生の留守中に日本語を教えていた。さて、この度、そのアヌバーン・パイロート 校=幼稚部・初等部(低学年クラス)が王室から表彰を受けることになったそうだ。

おめでとうございます!

で、どのようにして最終決定が下されたか、という話を見聞きするにつけ、タイ独特の志願の様子と審査方法には違和感を感じるのだが、一方、その準備作業には圧倒もされる。


審査員の方々はウドンターニー県から見えるという。ロイエットでは何校か候補校をまわられたらしい。
さて、候補校では何週間も前から準備で大忙しである。

学校の審査なのであるから、授業の様子、先生方の指導力、生徒達の学業態度などが問題になるのだろうと想像するのは、日本人である。

ここでは、こうである。まず、「この学校ではこんなことを指導、活動しています」をアピールするポートフォリオを作成する。各教科、各活動について、何冊も何冊も資料をまとめ、表紙をつけた冊子に仕上げる。 (出来上がったポートフォリオの内容は、実際の指導・活動より充実した立派なものになっているかもしれない。)
施設については、とにかく充実完備した様子を見せるために、教材・遊具などを展示する。さらに、地方色を打ち出した展示物もふんだんに作って教室内に設置する。
教室は、入り口から内側の壁全体まで、布や植物、考えられるありとあらゆるもので飾り付け、テーブル(もはや、机と呼べる姿ではない)も布で整えて、上記のものを展示表示する。
接待室、会議室のしつらえも、もう学校ではないかのようだ。ホテルのレセプション会場のように仕立て上げる。 活け花どころか、箱庭的な仕立てで教室の角や、階段の踊り場などを飾る。
前夜よなかまで作業をし、当日は ビデオ中継の準備も整え、万全の体制で審査員の方々を迎える。
もちろん、園児・生徒達はほとんど休みとなる。


口でどのように説明しても、先生方が全精力を傾けて装飾した学校の様子は伝わらないでしょう。それで、Mi先生が提供してくれた写真の数々をアップしたいと思います。とても多いのですが、それでも厳選42枚までに減らしての掲載です。 そして今回は、細部も見られるように大きな写真ばかりアップします。すべて素人である(あるいは、タイ人全体が玄人であると言えるかも)先生方の力作です。

まずは外観から:

ふだんは簡素な校門がこんなにきれいに飾られて・・


次、校舎内展示へ

1/27/'06