国を守る使命を持つ自衛隊員に「自虐史観」しか持ってはいけないと強制するのは亡国への道
四宮正貴
「自虐史観」以外の考え方を排除するのはまさに「思想信条の自由」の抑圧だ
日本は今日、亡國の危機にさらされている。それは歴史への誇りを喪失したことが原因である。「過去の歴史問題」というのが日本国の上に暗雲の如く垂れさがっている。これを吹き飛ばさない限り、日本は何時までたってもまともに国になれない。近代日本は正しいことしかしなかった。反省すべき点は一つもない、などと主張するものではない。第一何処の国の歴史も正しいことしかしなかったなどということはあり得ない。
ところが、今日の日本には、大東亜戦争は日本の一方的な侵略であったとする歴史観及び『村山談話』を遵守することが「絶対の正義」であり、これに反する者は平和に反対する勢力であり、偏狭なナショナリスト・国家主義者であるとして徹底的に排除するムードが横溢している。
祖国日本は悪いことしかしなかった、大東亜戦争は日本の一方的侵略であったなどという誤れる一面的な歴史観を閣議決定し、政府の見解であるとするのみならず、唯一の正義であるとして、それを否定する思想・考え方を公務員が抱きそれを発表することを抑圧するなどということは、絶対に許してはならない。
政府権力が祖国の歴史問題について、特定の評価を下し、一つの見解を定め、政府関係者はそれに異論を唱えてはならないなどというのは、まさに「言論の自由」「思想信条の自由」の否定である。田母神氏の言われる通り、北朝鮮などの独裁専制国家と同じである。
歴史に対する評価や主張や論議を、政府や国会という権力機構が掣肘するようなことがあってはならない。今後、自衛隊のみならず、すべての政府機関そして公務員が、誤れる歴史観・自虐史観一色に塗りつぶされることになる。これは重大な事態である。自由・民主体制の破壊者は、実は「正義」を標榜する人々であることが多いのは、それこそ歴史を顧みれば見れば明らかである。
歴史観は様々であり、色々な考え方がある。一つの見方・一つの考え方以外を排除するというのは、まさに「言論の自由」「思想信条の自由」の抑圧である。
田母神俊雄・航空幕僚長が今日の参考人招致の後、「村山談話の正体が言論弾圧の道具であることが分かった」と語ったのはその通りである。
田母神氏の論文の中身について、メディアが大仰に批判すること自体、「言論の自由」の抑圧である。日頃口を開けば「言論の自由」を声高に叫ぶ『朝日新聞』などのメディアそして学者・文化人と言われる人々がそういうことを行っているのだ。左翼史観・自虐史観に反するものは徹底的にこれを排撃していることは絶対に許されざることである。
麻生総理が「再発防止を図れ」「責任者に厳正な処分をしろ」と指示した麻生さんの対応にもがっかりした。まさに「言論の自由」「思想信条の自由」への重大なる圧迫である。歴史問題は決して政治問題ではない。国民全てが自由に真摯に考究していくべき問題である。いかなる立場の人がいかなる考え方・主張を持とうと自由である。
麻生氏には期待していたが、田母神氏の問題では、がっかりした。野党や偏向マスコミの言いなりになっているように思える。特に国会答弁で何回も田母神氏を呼び捨てにしたのは許し難い。田母神氏は犯罪者ではない。自分の国の文字をもまともに読めない人間が総理をやっていることの方が問題である。これから「麻生総理」とは書かず「麻生」と呼び捨てにしたいくらいである。
六十年以上も経過した過去のことで周辺諸国に謝罪し続けている国は日本だけ
国を守る使命と責任を持つ自衛隊員に、「東京裁判史観」「自虐史観」しか持ってはいけないなどと強制するのはまさに亡国への道である。
我が国とって最大の軍事的脅威は共産支那である。そして共産支那は、過去の歴史問題を外交の道具として使い、わが国を圧迫しているのだ。歴史問題を政治的・外交的に利用しているのだ。そういう状況下にあって、国を護る組織たる自衛隊員に、「日本は中国を侵略した悪い国である」などという教育を行い、洗脳したら、自衛隊員は誇りを持って国を護ることができなくなる。
自分の元亭主を『金髪豚野郎』と罵った女性の父親である林家三平氏は、何時も『ドウモスイマセン』と言っていたが、日本も、歴史問題で近隣諸国に謝ってばかりいる情けない國になっている。歴史問題で、自虐的な史観を払拭し、正しい歴史観を確立しなければ、わが国は何時までたっても、民族の誇りを喪失したままで、何時までたっても自立できない。
田母神氏の論文をきっかけとして、冷静にして真摯な歴史論議が高まることを期待したが、事態は悪い方向に向かっている。自衛隊員のみならず、公務員は、大東亜戦争という歴史問題に関して、自由な発言・研究が出来なくなる恐れが強い。
政府も、与野党も、メディアも、その方向で結束しているように見える。これは重大な事態である。この暗雲を祓い清めねばならない。
わが国は大東亜戦争の敗北した後、戦勝国が開いた「東京国際軍事裁判」という名称の報復により、戦争遂行時の国家指導者は死地に追いやられた。また、七年間にわたり戦勝国によって占領され、その間、憲法を押し付けられ、ありとあらゆる手段で我が国の弱体化・戦勝国への隷属化が図られた。さらに、わが国が戦争遂行にあたって軍事的に進攻した国々に対して何回も何回も謝罪させられ、かつ、賠償金を支払わされ、経済援助を強いられた。
一体六十年以上も経過して、いまだに、過去のことで周辺諸国に謝罪し、さらに、その戦争に対して、自由な意見表明が出来ない国が世界の何処にあるであろうか。日本だけである。何んとも悔しい。しかも、国内に、祖国の歴史を冒涜し、祖国を悪し様に言うことしか考えない連中が跳梁跋扈していることは何んとも許し難い。外国からの干渉がある前に、こういう連中が騒ぎだす。
自国に誇りを持てなくなった国民は、道義心を失い、精神的に荒廃する。それが最近の凶悪事件続発の根本原因である。反省と謝罪の意識に責め苛まれる日本は亡國の道を歩むしかない。