太陽や月の動きをもとに暦をつくったりして、太陽と月は地球にとって大昔から特別な天体でした。
太陽や月についてはどんな天体なのか、もっと見ていきましょう。

太陽

太陽系ただひとつの恒星で
高温の気体
からできている

黒点…太陽の表面にときどき現れる
     黒い斑点

紅炎…太陽の表面から高く
     ふきだしている赤い炎

コロナ…高温の大気の層

地球からの距離…約1億5000万km(1天文単位という距離の単位にもなっています)
直径…約140万km(地球の約109倍
球形で自転している黒点の移動を観察するとわかる)

【例題1】地球の公転軌道が円であるとして、地球が公転軌道上を動く速さを求めよ。

単に速さを求める問題です。あつかう数値が大きいので、計算ミスに注意しましょう。
「速さ=距離÷時間」 と、「地球は1年で公転軌道を1周する」ことから求めます。

1年で動いた距離…公転軌道の円周=150000000(km)×2×3.14   円周=直径×円周率

かかった時間…1年=365日=365×24×60×60(秒) 秒速で求めてみます。

速さ=150000000(km)×2×3.14÷365÷24÷60÷60(秒)=29.87…(km/秒)

答えは約30km/秒です。1秒間に30kmとは、意外に速いスピードですね。

月と地球

地球
太陽の惑星のひとつで、大気と水がある。

 
地球の衛星で、表面は多数のクレーターがある。
大気と水がない。
約1ヶ月で地球を公転する。       
 

地球と月の間の距離…約38万km
地球の直径は約1万3000km

月の大きさ(直径)は約3500km …地球の約4分の1(0.27倍)

太陽・月の見かけの大きさ

地球から太陽までの距離 : 地球から月までの距離 ≒ 400:1

太陽の大きさ(半径または直径) : 月の大きさ(半径または直径) ≒ 400:1

このため、地球から見た太陽と月の
見かけの大きさはほとんど同じになります。

よって、月が太陽をかくす日食が起こることがあります。

日食と月食

太陽−月−地球が一直線上にならんだときに日食が起こります。
※皆既日食の起こる地域では月と太陽の見かけの大きさが同じため太陽は月にかくされて見えなくなります。

太陽−地球−月が一直線上にならんだときに月食が起こります。
※月は地球のカゲになってしまいます。

実際は地球の公転面に対して月の公転面は約5°かたむいているので、新月や満月のたびに日食や月食が起こるわけではありません。

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