太陽系の天体

わたしたちが住んでいる地球は太陽系の惑星のひとつです。
太陽系には太陽と8個の惑星、それぞれの衛星、小惑星、すい星などがあります。
 それらはどんな天体なのか、また、身近な月や金星・火星の見え方について理解していきましょう。

恒星・惑星・衛星

まず、この3種類の天体のちがいをおさえましょう。

恒 星 みずから光っている天体 太陽系では太陽だけ。夜空の星座をつくっている星は恒星です。
惑 星 恒星のまわりを公転する天体 太陽系では8個の惑星があります。
衛 星 惑星のまわりを公転する天体 地球の衛星は月1個、外惑星はすべて衛星を持っています。

太陽以外の太陽系の天体は自分で光っていませんので、太陽の光を反射して光ります。

恒星と恒星の間隔はあまりに大きいので、距離の単位は「光年」を使います。

1光年=が1年かけて移動する距離
 約9.5兆km…30万km/秒×(365×24×60×60)(秒)

※太陽にいちばん近い恒星との間の距離は4.3光年です。(光の速さで行っても4.3年もかかります。)

太陽系の惑星

太陽系の惑星は8個とされています。太陽に近い順から名前を覚えるといいでしょう。

水星 内惑星 密度は地球型

(地面が固い)

いちばん太陽に近いところを公転しているため観測が難しい。大気はない。
金星 太陽・月に次いで明るい天体。大気の主成分は濃い二酸化炭素。
地球 ------ 太陽系第3惑星。水が液体で存在する。大気は空気(窒素と酸素の混合)。
火星 外惑星 赤い色に見える。大気の主成分はうすい二酸化炭素。
木星 密度は木星型

(ガスの惑星)

太陽系最大の惑星。大赤斑を持つ。水素が主成分。
土星 環(リング)を持つことで有名。水素・ヘリウムが主成分。
天王星 自転軸が横だおしになって自転している。水素・メタンが主成分。
海王星 天王星と大きさや質量がよく似ている。青い色に見える。

その他の太陽系の天体

小惑星

火星と木星との軌道の間に数多く存在する小さな天体。
それぞれが一定の周期で太陽を公転している。
すい星細長い楕円などの軌道を持っている。氷の粒、細かいちり、うすいガスなどからできている天体。
ほうき星とも呼ばれる。太陽に近づくとガスの尾ができる。公転周期が76年の「ハレーすい星」が有名。

冥王星など
(参考)

冥王星は海王星の外側を公転する月よりも小さな天体。かつては第9惑星とされていた。
海王星の外側を公転する冥王星状の天体が続々発見されている。

銀河系の中の太陽系

どの惑星も公転軌道は円に近い楕円で、ほぼ太陽を中心としています。

公転の向きはどの惑星も同じ向きで、公転面もほぼ同一面上にそろっています。

太陽系は銀河系のすみのほうに位置しています。

※図では太陽は小さく紹介されていますが、実際の直径は地球の約109倍、木星の10倍近くある大きな天体です。

銀河…ひじょうに多くの恒星の集まり
太陽系をふくむわたしたちの銀河を銀河系と呼んでいます。

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