中枢神経から命令を受けた筋肉はどのようにしてからだを動かすのか、ここでつかんでください。

運動器

骨格と筋肉が協力してヒトのからだを動かしています。

骨格 からだを支える・脳や内臓を保護する
多数の骨の組み合わせによってできています。
筋肉 縮んだりゆるんだりして骨格を動かす
細長い多数のせんい状の組織が束になっています。
けん 筋肉と骨格を結びつけている組織
筋肉の両端にあって、非常に強いせんいが集まっている「ひも」のようなものです。
関節 骨と骨を結びつけている部分
強い帯のようなせんいの束で骨と骨を結びつけ、ふくろにおおわれています。

運動のしくみ

例として「うでを曲げる」「うでをのばす」運動について、どのように筋肉が収縮して骨格を動かすのか、見ていきましょう。

順番にラジオボタンをクリックしてみてください。
ヒトのうでの上半分です。
 筋肉が関節をこえて骨格についていること
 に注目してください。

うでを曲げたときです。
 中枢神経から力を入れるように命令が届
 き、内側の筋肉が縮みます
 (力こぶができます)外側の筋肉がゆるん
 でいるので、うでの下半分の骨格が引っぱ
 られてうでが曲がります。

うでをのばしたときです。
 中枢神経から力を入れるように命令が届
 き、外側の筋肉が縮みます。内側の筋肉
 がゆるんでいるので、うでの下半分の骨格
 が引っぱられてうでがのびます。

指令を受けてその部分の筋肉が収縮することでからだは動きます。
原理は意外と単純ですが、いろいろな運動が組み合わさって複雑な動きができます。
内臓をつくっている筋肉は意識して動かすものではありませんが、やはり筋肉が縮んだりゆるんだりして、生きるために活動しています。

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