吸収された養分はその後どこにいってどんな役に立つのか、気になりますね。興味のある人は参考程度に見ておいてください。

養分のゆくえ

炭水化物・タンパク質・脂肪のゆくえを追ってみましょう。

炭水化物

など
タンパク質

など
脂肪

など
口〜小腸 だ液・すい液・小腸の壁の消化酵素によってブドウ糖などの小さな糖に分解され、小腸の柔毛内の毛細血管に吸収

小腸の柔毛から
門脈を通って肝臓へ

胃液・すい液・小腸の壁の消化酵素によっていろいろな種類のアミノ酸に分解され、小腸の柔毛内の毛細血管に吸収

小腸の柔毛から
門脈を通って肝臓へ

胆汁に溶かされ、乳化して、すい液の消化酵素によって脂肪酸とグリセリンに分解され、小腸の柔毛内のリンパ管に吸収

ふたたび脂肪に合成されて大きな血管へ

肝臓 ブドウ糖の一部は血液にのせて全身の細胞へ

余ったぶんはグリコーゲンという形に作り変えて貯蔵

血液中のブドウ糖が減るとブドウ糖にもどして全身へ

細胞にとってとくに重要なエネルギー源となる

一部はアミノ酸と脂肪からブドウ糖をつくり全身へ

肝臓内の酵素や血液中のタンパク質の原料になる

余ったぶんは貯蔵

細胞ではそこで必要なタンパク質をつくるための原料にする

一部はアミノ酸と脂肪からブドウ糖をつくり全身へ

コレステロールをつくって血液中へ

役目のすんだコレステロールを胆汁の原料にする

余ったぶんは皮下脂肪にし、エネルギー源として貯蔵

これらの養分はすべて生きるためのエネルギー源となり得ます。
エネルギーとして炭水化物は優秀な物質です。とくに脳は糖質しかエネルギーとして利用できないといいます。
ヒトのからだの約70%が水で、ついで約15%がタンパク質です。
ヒトのからだの各部品をつくるには、タンパク質は欠かせない原料ですね。
脂肪も細胞膜やホルモンなどをつくるための重要な原料となります。無理なダイエットはやめましょうね。

小腸で養分を吸収したあとの残りカスは、大腸で水分を抜かれ、腸内細菌の死がい・胃腸からの分泌物・役目のすんだ血球などが混ざり、ご存知の「便」として排出されます。

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