化学変化と物質の質量

化学変化では、反応前の物質は反応後の物質とまったく違うものになります。
たとえば気体が発生する化学変化は反応後には全体の質量が減っているような気になります。
反応後は質量はホントに減ってしまうのでしょうか。

質量保存の法則

質量保存の法則…化学変化の前後で全体の質量が変化しないこと

化学変化が起きても全体の質量は反応前と変わりません。たとえば…

 
鉄の質量+硫黄の質量=硫化鉄の質量

鉄7gと硫黄4gを化合させてできた硫化鉄は11gになります。もうひとつほかの化学変化を見てみましょう。

酸化銅の質量+炭素の質量=銅の質量+二酸化炭素の質量

酸化銅と炭素を混合して加熱すると酸化銅が炭素に還元されて銅と二酸化炭素ができる化学変化です。
2年生で習わなければ、3年生で習います。
この場合も二酸化炭素さえ逃がさなければ、全体の質量は反応の前後で変わりません。

なぜ化学変化の前後で質量は変化しないか?

化学変化は原子の結びつく相手が変わるだけなので、 反応前と反応後では原子の種類も数も変化していません。
気体が発生する化学変化も、気体が外に逃げなければ、やはり反応前と反応後で全体の質量は変わりません。

参考:原子の性質は下のボタンをクリックして確認してください。(小さなウィンドウが出ます)

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