「○○座生まれの今日の運勢は…」と、よく星座の名前を見たり聞いたりしますね。みなさんも自分が何座生まれか知っている人が多いと思います。
でも、自分の生まれた月にその星座は見えませんね。
たとえば12月の始めに生まれた人は「いて座生まれ」と言われますが、実際のいて座は夏の代表的な星座です。
昔の人は太陽がその星座にいるときを重要だと考えたんですね。

星座は住所

地球の自転や公転を知らなかった大昔の人たちは「空は大きな丸天井(天球)でできて
いる」と考えていたんですね。
星座はみんな天球の表面に貼りついて天球そのものが回転していると思っていました。

天球そのものは実際には存在しませんが、星の動きはこの天球の考え方を利用するとわかりやすいですね。

日周運動や年周運動を考える程度の期間では、
星座はその形も配置も変わらないので、「天球」というものが役に立つのです。

大昔の人たちは、この天球に貼りついているけれどその位置をだんだん変えていく自由な天体もあると思っていました。
それが太陽や月や太陽系の惑星などです。

だから、太陽や惑星や月などの位置を正しく決定するには、「今、○○座にいる」という言い方をしたのです。

※天球の内側の半分を見ています。

つまり、星座は天球上の住所や番地です。

太陽は星座の間を動いていく

地球が太陽のまわりを公転しているから、星座に対して地球から見た太陽の位置が変わります。

順番にラジオボタンをクリックしてみてください。
から見ていきましょう。
 太陽はうお座の位置に見えています。

3ヶ月すぎてになりました。
 太陽はふたご座の位置に見えるようになりました。

さらに3ヶ月がすぎてになりました。
 太陽はおとめ座の位置に移っています。

また3ヶ月すぎてです。
 太陽はいて座の位置まできています。

そしてまた3ヶ月がすぎて次のです。
 太陽はまたうお座の位置に帰ってきました。

太陽は1年かけて星座の間を動いて1周しているように見えますね。
もちろん、太陽がいる星座は太陽とともに日周運動していますので、太陽の光で見えません。

黄道12星座

地球が太陽のまわりを1年で1周する→太陽は天球上の黄道を1年で1周する(ように見える)

黄道…地球の公転による、天球上での太陽の見かけの通り道

黄道上には12個の有名な星座がならんでいます。

これらの星座の間を太陽は西から東へ1年かけて1周します。

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