太陽を中心として4つの季節の地球が公転している図をよく見ますね。
どんな季節の何時ごろ、どの方角に何座が見えるか、ということを考えるとき、ふつうこの図を見て考えます。

星座からの光はどこからくるか

紙面の関係で、星座と太陽・地球が近くに描かれて
いるため、星座からの光の角度をカン違いしてしまう
可能性がありますね。

実際の星座は太陽と地球の間の距離に対して
とても遠くにある
星たちです。

星座からの光は太陽系に平行に注がれると
考えましょう。

正しい考え方まちがった考え方

※月や金星・火星の見え方を考えるときは距離が近いので、右図のような考え方をします。注意しましょう。

星座の見え方シミュレーション
季節ごとの、時間帯による星座の見え方のシミュレーションをFlashで作りました。(約80kB)

太陽と地球と星座の位置関係

実際の問題を見てみましょう。

【例題】

右図は季節の代表的な星座と太陽と地球の
位置関係を示した図である。

(1)日本でのころの地球はA〜Dのどれか。

(2)地球がBの位置にあるとき、
 真夜中に南中
する星座はどれか。

(3)日本でのころの明け方、
 西の空
に見える星座はどれか。

(1)
地軸の向きで判断できます。もし、問題の図に地軸が示されてなければ、星座で季節を見分けましょう。
夏を見つけます。地軸が太陽のほうにかたむいて北極が明るいときが北半球の夏ですね。夏はA。
冬はその半年後なので、Cの位置の地球が冬。

※星座で判断するとき…冬の代表的な星座はこの中ではオリオン座です。(2)の考え方より、Cの位置が冬になりますね。

(2)
Bの位置は公転の向きより秋です。

真夜中に南中する星座=太陽の反対側にある星座

Bの地球で、真夜中の観測者が南に見ているのはぺガスス座ですね。
  真夜中の観測者の位置を考えればわかります。 

※真夜中に南中するということは、夕方東に現れ、明け方西にしずむ一晩中見える星座です。その季節を代表する星座ですね。

(3)
Aが夏なので、公転の向きより、春の地球はDの位置です。
Dの地球で、明け方の観測者が西に見ているのはしし座です。
  明け方の観測者の位置がわかれば解けますね。

秋以外の地球を手前に見た場合

ふつう、よく見る「太陽と地球と星座の位置関係」の図は、秋の地球が手前に描かれている場合が多いですね。
別の季節の地球を手前に見た場合、混乱しがちですが、北極星側から見ている限りは自転や公転の向きは変わりません
地軸の傾きだけが違って見えるので、季節の決定のときに注意しましょう。
(地軸がどちら側に傾いていても地軸が太陽のほうに傾いている地球が夏の地球です。)
夕方〜明け方の観測者の位置は地球の自転の向きとカゲ(夜)になっている部分で判断します。

 

右図は季節の代表的な星座と太陽と地球の位置関係を示した図である。

@しし座が真夜中に東に見えるのは地球がA〜Dの
 どの位置にあるときか。
A  B  C  D

A日本で秋の夕方、南中する星座はどれか。
しし座  さそり座  ぺガスス座  オリオン座 

B地球がDの位置にあるとき、明け方西に見える
 星座はどれか。
しし座  さそり座  ぺガスス座  オリオン座 

必要なときに押して確認してください。

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