わたしたちのからだの細胞の多くは日々生まれ変わっています。1つの細胞が分裂することによってふえていきます。

細胞分裂

細胞分裂…1個の細胞が分かれて2個以上の新しい細胞ができること


【参考】
細胞分裂は、まず核が2個に分裂してから細胞質が分裂します。核の分裂を「核分裂」といいます。
核分裂のようすの違いによって、細胞分裂には以下の種類があります。

   

公立中学で習う細胞分裂のしくみは「体細胞分裂」だけです。「減数分裂」は用語だけ習います。
「核分裂」「有糸分裂」「無糸分裂」の用語は覚える必要はありません。

体細胞分裂の順序

細胞は単に真っ二つに分かれているわけでなく、非常に正確なしくみによって、もとと同じ細胞を2個にふやしています。
細胞が分裂していく順序を覚えましょう。

順番にラジオボタンをクリックしてみてください。  

細胞分裂前の細胞です。
  核は球状で核膜につつまれ、糸のようなものが網目状に見えます。

核の中で染色体がつくられます。
 糸のようなものが太くなり、らせん状になって短く
 なります。

染色体が中央に整列します。
 自分自身をコピーして2本まとまった形になっています。

染色体がたてに分かれて移動し始めます。

両極に染色体が到達します。

染色体の形がくずれて糸のようなものに
 なります。
 区切りができてきて、細胞質も2つに分かれてきます。

新しい若い細胞になりました。

分裂前と同じ細胞が2個にふえました。このような細胞分裂を体細胞分裂といいます。

基本的には、動物の細胞も植物の細胞も細胞分裂のしかたは同じです。違うのは「しきりができる(植物)」か、「くびれができる(動物)」かですね。
また、動物細胞の場合、中心体のまわりに星状体というものが現れますが、「中心体」「星状体」は覚える必要はありません。

成長のしくみ

成長のためには、分裂前と同じ細胞が倍の数になっただけではいけません。
分裂直後の細胞は前の細胞に比べて小さいからですね。それぞれがもとと同じ大きさになって成長します。

・細胞分裂によって細胞の数がふえる
・それぞれがもとの大きさになるまで大きくなる
成長する

根の成長点

植物の根は一様に成長しているわけではありません。

順番にラジオボタンをクリックしてみてください。
植物の根は先端に近い部分がもっともよく成長します。

さかんに細胞分裂が行われている部分です。
  この成長点で細胞をふやし、それぞれの細胞が
  大きくなって成長していきます。

  成長点付近の細胞は小さいですね。

※根の最先端(根冠)は成長点を保護している部分です。

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