授業ではいろいろなものをたたいたり、吹いたり、はじいたりして音を出してみたと思います。
ここではそれらの振動の細かさ(振動数の多さ)と音の高さを考えてみましょう。

ビーカーに水を入れてたたく

それぞれ水の量をかえた何個かのビーカーをたたいて音を出します。
音階ができるように水の量を調節すると楽器になりますね。この場合、水が多いほど低い音になります。
たたいたことにより、ビーカーは細かく振動します。その振動は空気を伝わり、耳に届いて「音」として聞こえますね。
水を入れると、水にもビーカーの振動が伝わり、ビーカーは水に振動をじゃまされた形となり、振動があらくなります。
鳴っているのはビーカーと水です。

試験管に水を入れて吹く

それぞれ水の量をかえた何個かの試験管の口もとにくちびるを当てて横から吹いて音を出します。
上手に吹くと「ポー」と大きな音がします。この場合、水が多いほど高い音になります。
試験管の口もとで息を吹くことによって、試験管の中の空気が振動します。
試験管の中にできた柱状の空気の長さに合わせて空気は振動しているので、水を入れたぶんだけ空気の柱が短くなっていきます。
鳴っているのは空気です。

※吹くのではなく、たたいたときはビーカーのときのように水が多いほど低い音になります。
 聞き取りにくいですが、この場合鳴っているのは試験管と水です。

ワイングラスのふちをこする

それぞれ水の量をかえた何個かのワイングラスをぬれた指でこすって音を出します。
上手に鳴らすと澄んだ幻想的な音がします。この場合、水が多いほど低い音になります。
ふちをこすることでワイングラスが細かく振動します。
水を入れると、ビーカーのときのように共鳴が起こり、水が多いほど振動があらくなっていきます。
鳴っているのはワイングラスと水です。

弦をはじく

「音の性質」の項目で紹介したモノコードのようなもので弦をはじきます。弦の長さをかえたときを見ていきましょう。
弦をはじくと弦が振動します。こまなどで調節して弦の長さをかえていきます。
前項で出てきたように、この場合、弦が長いほど低い音になります。鳴っているのはですね。


細かく振動しているときは波の長さが短く、あらく振動しているときは波の長さが長くなるイメージでいいです。
振動が伝わる速さが一定なら、波の長さが長いほど振動数が小さくなります。
音の高さは振動数で決まりますね。
上などの実際の例でも、何が振動しているかを考え、その振動の波の長さをイメージできれば音の高さも想像がつきます。

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