音はとして空気などの物質の中を伝わります。ここでは音について伝わり方や速さ、性質を理解し、「音とは何か」をおさえましょう。

音の伝わり方

音はもともと、ただの物体の振動が空気などの物質の中を伝わってきたものです。
音が空気中でどのように伝わるのか、ちょっと見ておきましょう。


空気中です。


物体が振動すると、近くの空気が押されてその部分だけ空気が濃くなります。

空気の濃い部分が近くの空気を押し、
空気の濃い部分が移っていきます。
※これは水面に小石を投げ入れたときに広がって伝わる波のようすに似ています。

空気にうすい部分と濃い部分ができます。
※音の波は空気のうすい層(疎)と濃い層(密)が交互に伝わっていくので、「疎密波」と呼ばれます。


耳に届いて、音が聞こえます。
※耳の中の鼓膜(こまく)が振動してその振動の信号が脳に伝わり、脳が音として判断します。

物質があれば音は伝わります。

音は振動している物体から生じる。
空気中などの気体の中や固体・液体の中を伝わるが、真空中は伝わらない

音の波(参考)

音は波として伝わります。
波というと、進行方向と垂直のほうに振れる右図のようなものを想像すると思いますが、これは「横波」と呼ばれるもので、音の波は縦波です。

「音の性質」の項で出てくる図は横波のような形をしていますが、これはオシロスコープなどの機械を通して、振動した幅と時間の関係を表示し、音の波を見やすくしたものです。

縦波(進行方向と同じ向きに振れる)→

横波(進行方向と垂直のほうに振れる)→

共鳴(参考)

音叉(おんさ)は振動を与えると鳴り始めます。同じ高さの音が出せる2つの音叉を置きます。

順番にラジオボタンをクリックしてみてください。

一方の音叉をたたいて音を出します。

他方の音叉に音(振動)が届くと、
  他方の音叉も鳴り始めます。

はじめに鳴らせた音叉の振動を止めて
  も、もう一方の音叉は鳴り続けます。

音源の振動が空気を伝わり、ほかのものを振動させて鳴らす現象を共鳴といいます。

※同じ音叉をこのまま2つとも鳴らせておくと、音の波がぶつかり合って強めあう場所と弱めあう場所ができます
このため、「ワーンワーン」という感じに強弱交互に音が聞こえてきます。

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