中学で習う以外にもたくさん物質は存在しますし、その化学式も1種類ではないこともあります。
ここでは、どんな物質がどんな化学式になるのか、例をいくつか紹介しておきましょう。余力があれば覚えておくといいですね。

物質名と化学式

化学式を物質名として読むときは、うしろから順に読むといいでしょう。

順番にラジオボタンをクリックしてみてください。
塩化水素 HCl

二酸化炭素 CO2

炭酸水素ナトリウム NaHCO3

化合物の化学式(参考)

物質名から化学式が想像できることが多いです。
それぞれの原子の結びつく数の割合は想像できなくても、その物質をつくる原子の種類は推測できますね。
いろいろな物質の化学式を見て、書き方の規則を感覚でつかんでください。

酸化○○ 最後の原子記号がO FeO酸化鉄) CuO酸化銅) Ag2O酸化銀)
CaO酸化カルシウム) Al2O3酸化アルミニウム)
CO2(二酸化炭素) CO(一酸化炭素) SO2(二酸化硫黄)
NO2(二酸化窒素) H2O2(過酸化水素)など
塩化○○ 最後の原子記号がCl NaCl塩化ナトリウム) HCl塩化水素) AgCl塩化銀)
FeCl2塩化鉄) NH4Cl塩化アンモニウム)など
硫化○○ 最後の原子記号がS FeS硫化鉄) CuS硫化銅) H2S硫化水素)など
炭酸○○ 最後がCO3 H2CO3炭酸 NaHCO3炭酸水素ナトリウム)
Na2CO3炭酸ナトリウム) CaCO3炭酸カルシウム)など
硫酸○○ 最後がSO4 H2SO4硫酸 Na2SO4硫酸ナトリウム)
CaSO4硫酸カルシウム) BaSO4硫酸バリウム)など
水酸化○○ 最後がOH NaOH水酸化ナトリウム) KOH水酸化カリウム)
Ca(OH)2水酸化カルシウム) Ba(OH)2水酸化バリウム)
など

中学では習いませんが、酸化鉄にはFeOだけでなく、Fe2O3やFe3O4という形の化合物も存在します。
同様に酸化銅・酸化銀・塩化銅・塩化鉄・硫化鉄にも上記のほかの形の化合物もありますが、まず代表的な化学式から覚えましょう。

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