心臓はひとときも休まず、血液をからだ中に循環させるという大仕事をし続けています。
ここでは、心臓のポンプのようなはたらきと、心臓のまわりにある有名な4つの血管を覚えましょう。

心臓のはたらき

心臓の各部屋は定期的に収縮したり、広がったりして血液を吸い込んだりおし出したりしています。
有名な血管の名前は、心臓のまわりにある次の4つを覚えましょう。血液の流れにそっておさえていきます。

順番にラジオボタンをクリックしてみてください。

心房が広がって静脈から血液を吸い込みます。
  右心房から見ていきましょう。全身を流れてきた血液が大静脈を通って
  心臓の右心房に帰ってきます。
  

心房が縮まり、心室が広がって
  血液が心室へ流れます。

  
ここでは右心房から右心室への
  流れを見ています。

心室が縮まって
  血液を動脈へおし出します。

  右心室は血液を肺動脈
  おし出します。

同時に心房が広がって
  静脈から血液を吸い込みます。

  肺で酸素を補給した血液が
  肺静脈
を通って心臓の左心房
  へ帰ってきます。

心房が縮まり、心室が広がって
  血液が心室へ流れます。

  ここでは左心房から左心室
  への流れを見ています。

  
心室が縮まって血液を動脈へおし出します。
  左心室が血液を大動脈へおし出します。
  ※この血液は全身の細胞まで届けるため、強い力でおし出す必要があるので、
   左心室の壁の筋肉はほかの部屋と比べて厚くなっています。

「心房が縮んだとき、心室がふくらむ」「心室が縮んだとき心房がふくらむ」このくり返しで心臓は血液を循環させています。
意外と単純ですね。

心臓のまとめ

血液の流れは一方通行です。以下のことを覚えておけば、心臓内の血液の流れ方を判断することができます。

★正面から見た図では、
 左側の上が右心房、下が右心室
 右側の上が左心房、下が左心室

心房は血液を吸い込む部屋心室は血液をおし出す部屋
  だから、心房には必ず静脈が、心室には必ず動脈がつながっています。

左心室からは全身に血液が出ていく
  どの部屋がどこに血液を流すのか、ひとつ覚えておくと血液の流れをたどっていくだけでOKです。

弁の向きで血液が流れる向きが判断できる。
  弁は左右の心室の入り口と出口に計4個ついていて、血液の逆流をふせいでいます。

血液の流れが判断できれば、帰ってきた血液や出ていく血液が流れる血管の名前はカンタンに判断できますね。
上の図中で紹介しているように、「どこから戻ってきたか」で静脈の名前が、「どこへ出ていくか」で動脈の名前がわかります。

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