循環系
ヒトのからだは約60兆個の細胞でできています。
そのひとつひとつの細胞に必要なものを届け、細胞でいらなくなったものを回収してくるのが血液です。
血液の通り道となる血管やリンパ液の通り道となるリンパ管は、からだのいたるところに張りめぐらされていますね。
血液やリンパ液は運び屋さんです。血液をからだ中に循環させるじょうぶなポンプが心臓ですね。
循環器官
循環器官
酸素や養分を各細胞に運び、不要物を体外に排出するために
血液などを移動させる器官
心臓・血管・リンパ管循環器・循環系とも呼ばれます。
血管の種類
からだのすみずみまで通っている血管。ひとりの大人の血管をすべてつなぐと、全長約9万kmにもなるといいます。
種類は以下の3つを覚えてください。
動脈 心臓から出ていく血液が流れる血管
太い大動脈がしだいに枝分かれし、最終的に毛細血管に入る。
心臓の圧力にたえられるよう、壁は厚く、弾力性がある。静脈 心臓へ帰ってくる血液が流れる血管
毛細血管から静脈に入り、だんだん合流して太い大静脈に入る。
壁はうすく、手足の静脈には弁がある。毛細血管 動脈と静脈をつなぐ、とても細い血管
からだ中いたるところに分布していて、細胞と物質のやりとりを行う。
直径は約0.01mm。
心臓のつくり
ホニュウ類の心臓は4つの部屋に分かれていて、上部を心房、下部を心室と呼びます。
右心房・右心室・左心房・左心室という4部屋の名前を覚えましょう。
心臓は筋肉でできていて、血液を吸い込んだり押し出したりして全身に血液の流れをつくります。
心房…心臓に帰ってくる血液を吸い込む部屋です。
心室…心臓から出ていく血液をおし出す部屋です。
※図では、向かい合って見ているので、左右が逆に示されています。左右の心室の血液の入り口と出口に弁があり、逆流を防いでいます。
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