地震

日本は火山も多く、地震もよく起きる国です。火山活動も地震も、地球内部のエネルギーがあふれ出ているようすを想像させますね。
しかし、これらの自然災害で大きな被害が発生することもあり、恐ろしいものでもあります。
ここでは、地震の起きるしくみや伝わり方をおさえていき、地震について理解していきましょう。

地震の伝わり方

地震のゆれは2つの「波」として伝わってきます。
地震発生してしばらくして、カタカタと小さなゆれが伝わってきて、その後大きなゆれが届きます。
以下の用語を覚えましょう。

初期微動…はじめの小さなゆれ
  初期微動を伝える…P波(縦波・速い

主要動…あとに続く大きなゆれ
  主要動を伝える…S波(横波・遅い

初期微動継続時間…初期微動が続く時間
 (初期微動が始まって主要動がくるまでの時間)
     (P波到着からS波到着までの時間

初期微動継続時間は地震の起きた場所からの距離に比例します。(グラフの読みとりの項目でおさえます。)

地下で地震発生
P波・S波同時に発生
観測地にまずP波到着
初期微動が始まる
観測地にS波到着
主要動が始まる

地点の用語をおさえましょう。

震源…地球内部の地震の発生したところ

  震源距離…震源から観測地までの直線距離

震央…震源の真上の地表の地点

  震央距離…震央から観測地までの直線距離

同心円状にゆれが伝わる

   

地震波の伝わり方アニメーション
P波・S波が伝わっていくようすをFlashで作りました。(約52kB)

縦波と横波(参考)

波というのは、物質自身が進むのではなく、物質の振動が次々に伝わっていく現象です。
伝える物質がないとき(真空中)は波は伝わりません。

波には「縦波」と「横波」の2種類があります。中学では、このほかに「」の単元で「波」を習いますね。音は縦波です。

縦波(P波) 横波(S波)
 
波の進行方向→
振動の方向→

振動の方向と波が進む方向が同じ
固体・液体・気体を伝わる

  
波の進行方向→
振動の方向↑↓

振動の方向が波が進む方向に対して垂直
固体の中のみを伝わる

ゆれの程度

地震の大きさの程度を表すのにも、2種類の表し方があります。

震度…各土地のゆれの強さの程度(各土地の震度計で測定されたもの)
  いっぱんに震源または震央から遠いほど震度は小さくなる
  (場所によって震度は変わる)

  10階級で表す  

マグニチュード…その地震そのもののエネルギーの大きさ
  (場所によってマグニチュードは変わらない)
※マグニチュードの値がM6からM7に上がると、地震のエネルギーは32倍になる
※マグニチュードの値がM6からM8に上がると、地震のエネルギーは1000倍になる

ふつう、マグニチュードが大きな地震は震央付近の震度も大きくなりますが、地下深いところの地震だと、地表までの距離が遠くて震央の震度もたいしたことはありません。
また、マグニチュードがそれほど大きくなくても、地下浅いところの地震は震央付近の震度も大きく、被害も大きくなります。

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