導線に電流が流れると、まわりに磁界が生じます。導線の形により、どんな磁界ができるかおさえておきましょう。

まっすぐな導線のまわりの磁界

特徴

・導線を中心とした同心円状に磁界ができる

・導線に近いほど磁界が強い
 (導線に近いほど磁力線の間隔がせまい)

・磁界を強くするには導線に流す電流を大きくする

磁界の向き(右ねじの法則)

「電流がつくる磁界」の
向きを求めるテクニック
です。

 
  右ねじのまわる向き
       ‖
    磁界の向き


  右ねじの進む向き
       ‖
    電流の向き
  

※右ねじと言われてもピンとこない人は右手を使いましょう。こちらの方法でどうぞ。

コイル状の導線のまわりの磁界

特徴

コイルの内側でコイル
の軸に平行な磁界がで
きる(電磁石の原理)

棒磁石のつくる磁界とよく似ている

磁界を強くするには
@鉄心を入れる
Aコイルに流す電流を
 大きく
する
Bコイルの巻き数を
 多く
する

原理

コイルの一部分に注目すると、その導線のまわりにできる磁界はコイルの内側ではすべて一方向を向く。

磁力線の出るコイルの端はN極、磁力線が入るコイルの端はS極となる。

コイルの内側の磁界の向き(右手で求める)

コイルの端のどちらがN極となるか求めるテクニックです。


  4本の指をまわす向き
        ‖
     電流の向き


     親指の向き
        ‖
 コイル内側の磁界の向き
    (N極の方向)
  

   コイルをつかむようにして親指を立てます。

1.導線に電流が下から上へ流れているとする。
   真上から見たとき、A点とB点に置いた方位磁針の針はどうなるか。

@A点
ア  イ  ウ  エ 

AB点
ア  イ  ウ  エ 

(磁針の赤い針はN極)

 

2.コイルに電流が図のように流れているとする。
   C点とD点に置いた方位磁針の針はどうなるか。

BC点
ア  イ  ウ  エ 

CD点
ア  イ  ウ  エ 

(磁針の赤い針はN極)

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