電流と磁界
ふだんあまり意識していませんが、電流と磁界は切っても切れない関係にあります。
電流が流れると必ずまわりに磁界が生じ、磁界が変化すると電流が流れてしまう、といったように電流と磁界はお互いに影響をおよぼしあっています。
ここでは数値を使った計算は出てきませんが、「向き」はいつも意識していましょう。
磁界の基本
「磁界」と言われて思い浮かぶのが「磁石」ですね。
磁石のまわりにはどのように磁界ができているのか、どのようにその磁界を表すのかをおさえましょう。
磁石のまわりのだいたいの磁力線の形は覚えてしまうのがいいです。
磁界は「向き」と「強さ」が大事です。
磁界の向きはその場所に置いた
方位磁針のN極のさす向きでわかります。磁界の向き…磁力線の向きで表す
磁力線……N極から出てS極へ向かう曲線
(お互いに交わらない)磁界の向き=磁力線の向き=磁針のN極がさす向き
磁界の強さ…磁力線の間隔によって表す
磁力線の密なところは磁界が強く、まばらなところは磁界が弱い
磁石のまわりの磁界
一般的な棒磁石のまわりの磁界のようす
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磁力線がN極から出てS極へ向かっているおよその形を覚えましょう。
コイルでつくる電磁石のまわりの磁界もこのような形です。
極付近では磁力線が密(=磁界が強い)
磁石の外で磁力線の向きはN→S(参考)U字形磁石のまわりの磁界のようす
U字形磁石は両極がとなりあって
いるので、磁力が長持ちします。となりあったN極とS極の間では、
ほぼ平行な磁界が得られます。
ちがう極どうしの間の磁界
順番にラジオボタンをクリックしてみてください。 ![]()
同じ極どうしの間の磁界
※S極とS極のときは磁力線の向きが逆になるだけで、形は同じです。磁力線は交わりません。
順番にラジオボタンをクリックしてみてください。 ![]()
方位磁針は本来、方角を知るためのものです。N極は北(North)、S極は南(South)を指しますね。
これは地球自体が大きな磁石のはたらきを持つためです。北極付近にあるS極、南極付近にあるN極に引かれるわけですね。
A〜D点に方位磁針を置いたとき、針の向きはア〜エのどれになるか。
(磁針の赤い針はN極)@A点
ア イ ウ エAB点
ア イ ウ エBC点
ア イ ウ エCD点
ア イ ウ エ
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